SCP-981

SCP-981 - The Director's Cut (ディレクターズ・カット)
©deValmont 2012

Item #: SCP-981

Object Class: Safe (Euclidの可能性あり、今後の実験待ち)

取扱方: 記録された距離よりもその影響が広がった兆候が無いため、SCP-981-2がSCP-981-1と共に残っている限り、最低でも1cmの厚さの銅製金庫の中の標準アーティファクト室に収容されることのみが要求されます。このSCPへのアクセスはレベル3以上の職員のみから申請されます。

もしSCP-981-2がその容器より取り出されるならば、あらゆる種類の物理メディアが存在しない最低でも4m×4mの部屋の内部で行わなければならず、移送の際にはその部屋の隣、上階および下階も同様に片付けられていることを確実にするよう注意しなければなりません。用心のために財団職員が携帯しているメモリスティックもその部屋へ入る前に取り出すべきです。KeterクラスSCPの可能性のあるものの形跡を含んだメディアが発見された場合は、直ちに隔離されます。

概要: SCP-981は2つの部分から構成されます。SCP-981-1は1920年代後期の鋼製フィルム容器であり、その年代に合った傷の跡があります。それはスペイン語でブエノス・アイレス映画研究所において複写されたとラベルされており、手書きで'236 - メトロポリス'とタイトルが付いています。ラベルの他の文字は擦り切れて読めませんが、違う筆跡で名前と短いコメントが手書きされているようです。容器の内部にはコダック・パンクロマチックフィルムの巻かれたリールであるSCP-981-2があり、その上には1927年のフリッツ・ラングによる映画メトロポリス (Metropolis)の16mmネガが複写されています。フィルムとそれが内部に見つかった容器には、それらが1920年代後期に映画館へ配布された大量生産されたストックであるということ以外に、異常な兆候を示すものはありません。

もしSCP-981の要素の両方が長編映画を含んでいる他の視聴覚メディアの近くへ置かれると、二次メディアに収容されているデータは、これまでに知られているその映画の形式のいずれにも一致しないものに変化します。定性的な実験では実験メディアに対して効果を発揮するためには、一瞬でも容器から1.93m以内に置かれる必要があることが示されました。もしフィルムが容器から取り出されると、どちらの要素も異常な性質を発揮しません。抽象的な映画や生きた俳優のいないアニメ映画に対する実験では、効果が無いことが判明しました。

その容器はGSG-9に役員として在中していた2名の財団エージェントによって博物館から、フィルムの内容が証拠物であると主張して獲得されました。それは現在のサイトに厳重に保管され、慎重に2008年の修復版と比較されました (*1)。フィルムのエンディングには約40秒の長さの追加のシーンがあり、それはロボットのマリアが杭で焼かれている場面と最後の大聖堂のシーンの間のカットです。それはフレーリッヒの演じるキャラクターのフレデルが路地の中を歩き、終わりが白い木のドアのついた壁で囲われていることを発見する場面が描かれています。彼は出口が塞がれていることにいくらかの驚きを見せますが、ドアを開けて歩いてゆきます。そして'主よ!私は今大聖堂の近くにいる!'と書かれたテキストプレートが続き、映画は元に戻り続きます。ドアはSCP-249に似た性質を示します。

両方のSCPの要素は██/██/██、ベルリンにあるドイツ映画博物館(Deustsche Kinemathek film museum)から、収容設備の購入に関する博物館のオーナーとの会合に続いた非公式の訪問の際に、財団職員によって発見されました。収容技術に関してキュレーターと会話をしている間、そのフィルムコピーは████で起こった███████事件の発生場所の周辺で発見されたことが明らかになりました。キュレーターはそれはかつてユースホステルとして使用された建物の地下の棚から、1931年の映画The Bad Sisterのコピーの上に置いてあったところを発見されたものであると説明しました。The Bad Sisterはフィルムの最後の1巻において、ベッテ・デイヴィスの演じるキャラクターがシドニー・フォックスが演じるキャラクターによってナイフで脅され、激しく暴行される様が映っており、現代に作られた悪ふざけであると見なされていたために博物館に収容されていませんでした。

(エージェント・█████に行われた、インタビュー981-A1の抜粋:)

██████博士: 彼らはそれで何をしましたか?

Agent █████: 彼は彼らが最後の10分間を捨て、残りの部分を修復作業に使用したと言いました。私は彼らがそれをまだ持っているか尋ねましたが、彼はそれは燃やしてしまったと答えました。彼は'それは保管する価値のない、汚らわしいものだ'と言いました。そしてそれはホステルにいた若者がいたずらで置いたものだろうと言いました。

██████博士: 彼はテープに何が映っていたか説明しましたか?

Agent █████: 彼は普通ならばデイビスの演じるキャラクターが彼の姉のフィアンセに誘われる場面まではオリジナルと同じであったと言いました。そこでその代わりに、彼女は一方の端が火打ち石のように尖っている白い石を見つけるまで机の引き出しを探り、彼女の姉の部屋へ押し入ると、彼女を枕で窒息させながら全身に数百の小さな切り傷を作っていきます。次のショットは傷ついていないシドニー・フォックスが部屋に残され、画面がクレジットへフェードしていく中でカメラに向かって微笑んでいるというものです。

██████博士: 彼はそれが白であると言ったのですね?それはSCP-034の説明に一致します。

Agent █████: はい、彼は白であると言いました。そしてセットの中の34番目であると。

(インタビュー抜粋の終了)

厳密な評価軸の下にさらなる実験が行われました: ミーム的または視覚的に危険なSCPの形跡を写している全てのメディアは破壊を保留し即座に完全なセキュリティ管理下に置かれ、メディアはレベル1警備員の監視下でD-クラス職員により閲覧されます。映画の内容は、もしそれが避けられないのであるならば再生を止めたりD-クラス視聴者を終了させたりするよう指示を受けている警備員に対して、全て説明されます。

実験テスト記録:

実験981-A:
日付: ████-██-██
メディア: 素晴らしき哉、人生! (It's a Wonderful Life)、(1946)、セルロイドフィルム。SCP-981-Aと参照される。
分岐時点: ██:██
詳細: '鐘が鳴る度に天使は羽を手に入れる'と言葉にする代わりに、クラランスの演じるキャラクターがジェームズ・ステュアートの後ろを軽く叩き、'たったの8秒だけよ、少しも痛まないわ'と言います。ベッドフォード・フォールスの回想に戻る代わりに、スチュワートの演じるキャラクターはマヤのピラミッドに見えるものの中に入り、彼が白黒フィルムにも関わらず僅かに緑がかった色合いを持つ部屋を見つけるまで、3分の間部屋から部屋へと走り回ります。壁には小さな文字が一面に書かれています。彼は小さな石を掴むと文書の一部をこすっていき、こする度にまるで地震が起きたかのように部屋は揺れ、天井から埃が落ちてきます。彼は画面がクレジットへフェードしていく中、こすり続けます。
SCP-981.jpg
バスター・キートン主演の1927年の映画Collegeの一場面。このショットの直後キートンは2人の俳優に向かってバケツを投げつけ、彼らを黒い粘着性の液体で覆います。次に彼は[削除済]する前に泣き出します。

実験981-B:
日付: ████-██-██
メディア: Manos: The Hands of Fate、(1966)、VHS。SCP-981-Bと参照される。
分岐時点: ██:██
詳細: マスターがマイケルと対峙した時の非難の間、マイケルと彼の家族が部屋へ隠れているのを見つける代わりに、彼ら全員が[削除済]。マスターはカメラのスコープのすぐ外側の部屋のエリアで跪き、祈り始めます。画面が黒くフェードアウトしていく直前、逆のスポットライトを浴びたかのようにマスターのいる周りのエリアが黒さを増し、そして彼は'俺が思ったとおりだった!'と叫ぶと一方へ倒れ、映画がクレジットへフェードしていく前に目と鼻から血を流します。

実験981-C:
日付: ████-██-██
メディア: ダークナイト (The Dark Knight)、(2008)、DVD。SCP-981-Cと参照される。
分岐時点: ██:██ (シーンを欠いているため映画は██分短い)
詳細: ヒース・レジャー演じるジョーカーがバットマンに捕まり逆さに吊るされるシーンはオリジナルの編集と同じように進みますが、最後にレジャーが直接カメラに向き、'おまえは気付いていないだろう? 2千? お前は始まってすらいない'と言います。次に彼は輝く青い█████████とナイフを取り出し、刃を彼の喉に沿って動かし血を█████████に浸します。そして彼は次第に透明になっていき、本来は映画の最後で使用されるクリスチャン・ベールのスピーチと共に新たなクレジットへ移る中、画面から消えていきます。そのクレジットでは全てのキャストとクルーの名前がお前は始まってすらいないとなっています。

補遺: このSCPが財団記録のセキュリティに脅威となるという明確な危険に加え、それは明らかに発見されていないSCPの形跡を移す能力があります。研究道具としてそのポテンシャルは大きく、定性的な実験システムが確立される必要があります。慎重にこれを使用することは財団にとって大きな利益となりますが、繰り返します: ミーム的またはKeterクラスSCPとして認識されている、またはその可能性のある形跡を含んだメディアが発見された場合は全て、即座に隔離されなければならず、最高レベルの承認がない限り他のメディアベースSCPとの接触を試みてはなりません。

  • 最終更新:2016-09-25 17:10:57

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