SCP-550

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SCP-550を回収した地点の最初の写真
SCP-550 - The Ghûl (グール)
© TroyL 2014 Accelerando 2014

Item #: SCP-550

Object Class: Euclid

取扱方:SCP-550は、標準サイズの人型収容房で収容されます。SCP-550には原則週2回、人間の死体を食料として提供しなければなりません。給餌の後、収容房内に残ったあらゆる残留物は取り除いて清掃されます。SCP-550を取り扱う全職員は、支給された耐薬品性手袋と防護服を常に着用します。収容房内でSCP-550に向けて設置されたスピーカーは、対象の移送、管理、実験の際に使用されます。

概要:SCP-550はセイヨウトネリコ(Fraxinus excelsior)から削り出された人型の木像です。測定された高さは2.1m、重量は70kgです。SCP-550は進行した筋萎縮症を患っている人間男性の姿に極めて良く似ていますが、外部・内部すべての内臓器官が欠如しています。SCP-550は基本的に被験者に従順ですが、従うのは単純な命令に限られます。他のコミュニケーション方法を用いての会話は失敗し、SCP-550が思考力を有するかどうかの判断は失敗しました。SCP-550はあらゆる感覚器官を持たないにも関わらず臭いを感じることが可能であり、人間の死体を見つける目的にのみこの嗅覚を使用します。

SCP-550は主に腐敗の初期段階にある死体へ引き寄せられます。適当な死体が周辺にない場合、SCP-550は二足歩行での移動によって死体を探そうと試みます。死体を見つけると、SCP-550は胸部に作った大きな裂け目を開放し、死体の上に覆いかぶさり、その胸腔で物理的に接触します。この胸腔にSCP-550の外部と異なる特徴は見られませんが、内部から高濃度の塩酸を分泌します。SCP-550が分泌した塩酸は外側の木材を溶解させることはありません。

SCP-550は胸腔から単純分子と化合物を取り入れることが可能です。この塩酸は死体が持つ有機物を分解し、SCP-550を構成する木材の孔から栄養分を吸収できる形にします。SCP-550は主にアミノ酸と様々なタンパク質を取り込みますが、それらをどうやって自己保全のために利用しているのかについては不明です。

SCP-550は対象の死体と長時間接触し続け、胸腔を閉じて立ち上がります。SCP-550はそれから泥漿状の物質を放出します。この物質のほとんどは表皮のゆるい部分で、衣料品(死体が着用していた場合)と胃液を含んでいます。数日間死体を得られなかった場合、SCP-550は死体が手に入るまで無期限の休止状態に入ります。

補遺550-回収記録:SCP-550は、北アフリカの██████、共同墓地で発見されました。財団諜報部は現地住民で語られている「グール」の噂に注目しました。噂の内容は伝統的な民間伝承から複数の点において大きく逸脱してしました。特殊機動部隊ベータ-7「マズ帽子店」は、潜在的ユークリッドクラスSCPの存在を確認し、発見した場合は財団の理念に則り回収する旨の命令を受けて派遣されました。

現地では28体の死体がSCP-550によって傷つけられており、プロトコル「縫い合わされたベール」が死体を回収可能な状態に復元するために制定されました。また多数の儀礼的な物品(香、蝋燭、何枚もの大きな布、さまざまな塩類、スパイス)が墓地中に散らばっているのが発見されました。

SCP-550の発見地域に存在する町で、Siyanda ██████という氏名のある地元住民が行方不明になったという事件が報じられていました。この地元住民に適合する死体は現在も発見されていません。近所の住民は██████が失踪前に近隣の町へ定期的に旅行に出かけていたことを証言しています。

この行方不明者の自宅を捜索した際、[編集済]の公衆電話からのボイスメールが発見されました。SCP-550が関係した可能性を示唆する証拠は、これ以外に発見されませんでした。

前書き:以下はバントゥー諸語に属するズールー語から翻訳されました。

[せきと荒い呼吸、男性の声]

「分かっているのだろう。返事をしたくないことは知っている。来るがいい。我々はあの細切れの拘束を解くためにここにいるのだ、あれらの状態は気に掛けるまでもない。お前は飢えている。食事で満たされることはない飢えだ! 一体どこに行けば自分自身の欲望から逃れられる?」

[女の囁き声が4秒間聞こえ、男が了解の返事をする]

「Khetiwieは準備ができたそうだ。後はお前次第という訳だな。骨まで焼き尽くされ、我々の始まりの地から来たあの泥に混ぜ合わされたくはないだろう? あの獣の涎の一滴となり、お前の家族が溶けた汁に浸かりたくはないだろう? 何をすべきかは分かっているな。我々は獣の内へと入ることを求めている。お前が恐れるようなことではない。じきに会おう」

[さらに背後で未知の雑音が聞こえる]

「見ろ、 Slindileは既に新たに腱を生み出している。彼女を見、眼球をもぎ取るのだ…。我が主よ、彼の内部に居るがごとき感覚が私は待ち遠しい。」

補遺550-A1 2011/4/19:SCP-550の皮膚サンプルを分析した結果、粘膜細胞と微絨毛の存在が発見され、メラニンによる皮膚の色素沈着が確認されました。████博士は鎮静剤を使わないMRI検査の認可を求めました。事件報告SCP-550-T1のために検査は延期されました。

事件報告550-T1 20██/██/██ 03:43、SCP-550の休止状態の研究中、SCP-550が収容房内を歩き回り始めました。エージェント████████、██████博士に調査の許可が与えられました。監視映像によれば標準的取扱手順は順守されており、職員が退出するまで異常性は見られなかったことが証明されています。SCP-550は収容房内ですぐに横になり、おそらく人間のものと思しき大きな黒い舌が、SCP-550の内部から急激な速度で出現しました。このSCP-550から突き出た舌が収容房全体を舐め回している間、サイト-30は閉鎖状態に置かれました。2分14秒経過後にこの舌はSCP-550の内部に戻りました。大量の黒い粘着性の唾液は、それ以前に捕食されたすべての死体の有機物をさまざまな質量で含んでおり、それらが収容室の壁に残留していました。

事件550-T1の直後、この舌がSCP-550の胸腔から不規則に2・3秒間突き出る様子が記録されました。SCP-550は収容房内で体を丸めた姿勢を維持し続けており、おそらくこの事件で見られた現象を阻止していると推測されます。これ以上の異常行動は記録されませんでした。本件を受け、現在収容手順が更新中です。

  • 最終更新:2016-06-17 22:56:02

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