SCP-300

scp300-2.png
財団による収容以前に撮影されたSCP-300
SCP-300 - "A World in a Bottle" ("瓶詰めの世界")
© Aelanna 2010

Item #: SCP-300

Object Class: Safe

取扱方:
SCP-300はサイト-██の錠付きの環境制御コンテナ内に保管されます。SCP-300の実験を行う際は、一人以上のLv3主任研究員の許可が必要です。いかなる観察結果も、解析の後に記録してください。

概要:
SCP-300は華美な装飾が施された、アンティークな香水型のガラス瓶(以下、SCP-300-1と呼びます)と、その中に収められた約2.4ccの未知の琥珀色の液体(以下、SCP-300-2)です。

SCP-300-1からSCP-300-2を一滴取り出し、その雫を一般的な光学顕微鏡で観察すると、奇妙なことに風景の動画が表示されます。それぞれの雫は同じ風景を二度写すことはなかったものの、これらの風景は大体においてビクトリア朝時代のイングランドの田園、もしくは森林の風景を映しました。

分光分析装置によるSCP-300-2の成分分析を試みましたが、データの異常なブレや、不正データの出力などにより、これまでのところ成功していません。そのため、SCP-300-2の複製は不可能です。SCP-300-2はSCP-300-1から摘出後、必ず2-8時間の間に蒸発します。これは、いかなる方法をもって実験室の条件を制御し、物質の安定化を図ったとしても変わりません。

SCP-300は1863/██/█にイギリスの[編集済み]にある連続住宅の屋根裏から[編集済み]と一緒に回収されたと、変則物体の安全保障、封じ込め、保護を目的とした王立協会のエージェントにより記録されています。SCP-300は19██/█/██にSCP財団に移譲されました。

付録300-1: 実験ログ(要約)

実験日: 19██/██/██
実験手順: 一滴(約0.07cc)のSCP-300-2を顕微鏡のスライドに移しました。映像はSCP-300-2が蒸発するまでの約3時間の間続きました。
詳細: 未舗装の道と判別不能な種の並木が見えます。葉の色から、その風景内での季節は秋であると推測されます。そよ風が吹き、何枚かの黄色い葉が地面に落ちます。約1: 07: 18に、御者と二人の乗客を乗せた馬車が通過します。それぞれが着用している服は、ビクトリア朝イングランドのものと一致しているように見えます。これ以外に目立った変化はありません。

実験日: 19██/██/██
実験手順: 一滴(約0.08cc)のSCP-300-2を顕微鏡のスライドに移しました。映像は約5時間続きました。
詳細: 田舎の農場の風景が見えます。小麦の成長の度合いは、その風景が夏の終わりごろであることを示しています。家族と思しき二人の大人と、それぞれ年の離れた三人の子供が、定期的に農場のあちこちに現れ、農作業をしているのが見て取れます。家族の服装は、前述の時代のものと一致しています。

実験日: 19██/██/██
実験手順: 一滴(約0.07cc)のSCP-300-2を顕微鏡のスライドに移しました。映像は約2時間続きました。
詳細: 上質な家具が据付けられた住居の部屋の中が映されています。見える範囲には火のついた暖炉と、幾つかの肘掛け椅子があります。身なりのいい三人の人物(男性二人、女性一人)が、おそらく赤ワインであろうボトルを傾けながら談笑しています。彼らの会話の読唇分析を試みましたが、結果は不完全でした。しかし断片的な内容から、18██の政治の問題に関して、軽い議論を行っていることが推測されます。繰り返しとなりますが、これはビクトリア朝イングランドの時代です。

実験日: 19██/██/██
実験手順: 二滴(約0.15cc)のSCP-300-2を実験のために顕微鏡のスライドに移しました。映像は約3時間続きました。
詳細: 映像はぼんやりしており、判別できません。わずかな断片を解析にかけましたが、有用な情報は得られませんでした。以降の実験では、SCP-300-2の使用は一滴に止めることとします。

付録300-2: 事件300-012

19██/█/██、C研究室で█████博士が死亡しているのが発見されました。死因は自身の手による頭部への銃創です。研究室の監視カメラは、█████博士が最近記録されたSCP-300の実験結果を凝視し、動揺した後、携行していた銃で命を絶つまでの映像を写していました。
調査の結果、博士が見ていた記録は、19██/█/██の実験で得られた3時間の長さの記録であることが判明しました。その記録には、██歳程度の若い女性が映っており、彼女は肘掛け椅子に座って歌を歌いながら服を縫っています。更なる調査において、その女性と[削除済]で死亡した█████博士の前妻が、彼女の首の左側にある痣に至るまで驚くほど類似していることが分かりました。SCP-300が精神感応または記憶干渉の能力を持つ可能性があるため、実験は一時中止します。

付録300-3: SCP-300の裏に刻まれた銘文
瓶詰めの世界 -
親愛なるノラへ
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  • 最終更新:2016-06-30 04:43:34

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