SCP-2995

2088093765_8bc1fd0e27_z.jpg
試験中のSCP-2995
SCP-2995 - Radiant Son (光り輝く子)
© Anborough 2014

Item #: SCP-2995

Object Class: Keter

取扱方:SCP-2995は現地のエリア-███で、異常存在の周囲に建設された環境制御保管庫に収容されています。この保管庫は地震活動の影響から絶縁され、3つの強化鋼製扉によって保護されています。保管庫へのアクセスは緊急メンテナンスを除いて禁止されています。緊急メンテナンス中は、クリアランスが3/2995の技術者1人のみが保管庫へ入ります。その際プロトコル違反の際に作動されるバトラコトキシン (*1)防犯首輪を着用しなければなりません。

SCP-2995は3つのSCP-2995-1実体の中央に位置しており、SCP-2995-1の並びは正三角形を形成しています。この並びは何としても維持しなければなりません。SCP-2995-1は別の個体から正確に9.56mの距離を維持しなければなりません。この維持を容易にするため、各実体は炭素繊維で補強されたポリマー製補助具で別の個体と結び付けられます。この並びは常に監視されなければならず、あらゆるSCP-2995-1のズレに即座に対応できることが絶対必要です。収容違反、SCP-2995-1の損傷、もしくはSCP-2995の移動の可能性がある場合、XK-クラス世界終焉シナリオの可能性が監視員(Overwatch)に通知されます。

概要:SCP-2995は発光している球状物体で、地面から3.24m浮遊しています。浮遊のメカニズムは不明です。対象自身は直径約27cmであり、鮮明な赤色光を発しています。SCP-2995周囲の楕円体空間(高さ1.45m、幅2.17m)に入ったあらゆる物体は、SCP-2995の物理的特性により破壊されます(下記参照)。この空間に侵入するためには僅かな圧力(約80N/cm2)が必要です。このため、周囲の大気分子はめったにその境界を越えることはありません。

SCP-2995-1は同様の形状をした翡翠の円柱の3つ組です。円柱は高さが7.01m、直径が35cmです。SCP-2995-1実体それぞれの先端は人間の手の彫刻となっています。大きさには一貫性がある一方、(同一のテーマではあるが)別個の碑文が彫られています。碑文は文章と画像で構成され、文章は古い中国語です。画像は紀元前████年を起源とする中国の無名なとある宗派に一致し、回収地点[編集済み]もそれに矛盾しません。SCP-2995-1と回収地点に見える共通のテーマは、炎、太陽崇拝、鳥類崇拝、占星術の秘儀、人身御供です。

[編集済み]を通して、SCP-2995の物理的特性に関する限られた量のデータが利用可能です。現在、対象はクォーク縮退物質(おそらくストレンジ物質)星であり、重力赤方偏移 (*2)の結果としてその色を発していると考えられています。相対論的物理学からの予測では、恒星がその質量(約3.14 x 1020kg、境界内のSCP-2995の重力から計算)においてその微小な体積を維持することは不可能で、どのようにSCP-2995がそのサイズを維持しているのかは不明です。明らかにSCP-2995はXK-クラス世界終焉シナリオを引き起こすのに十分な量の熱エネルギー、電磁放射線、重力を発していますが、これらの影響は異常存在の周囲の楕円体空間に制限されています。一方、その空間の大きさはSCP-2995周囲のSCP-2995-1の正確な配置により決定されます。SCP-2995-1によって作成されるフィールドをある程度の量の可視放射が透過する(これによってSCP-2995は視認可能となっている)理由は現在不明です。

補遺[2995-001]: 回収と歴史:

SCP-2995は1933年の疊溪大地震によって発見されました。SCP-2995-1を支えている構造物は外見上は遺物を地震活動から保護するために設計されたようですが、地震の大きさとその近さ故に円柱の並びに僅かな歪みが生じました。その結果、微量なSCP-2995の潜在ガンマ線によってエリアが汚染されました。中国政府に潜伏していたエージェントが███████省での幾つもの放射線障害事案の通報を受け、調査に派遣されました。当時、電離放射線と放射線障害に関する一般の知識は事実上存在しませんでしたが、財団は以前に[編集済み]に遭遇していました。鉛張りスーツのプロトタイプを使い、エージェントはSCP-2995を見つけ出し初期評価を行いました。その場所に存在した文書の指示によって、エージェントはSCP-2995-1を本来の位置の付近まで戻すことができ、ガンマ線は影響のないレベルまで減少しました。

対象の初期安定化後に広範囲にわたる評価が実施され、その間に対象の重大性が明らかになりました。SCP-2995を単独で収容する目的でサイト-62Bが建設され、周辺エリアの計画的な過疎化が[編集済み]によって行われました。

収容は1937年の日中戦争まではさほど困難ではありませんでした。日本による中国本土の占領はサイト-62Bを含む地域までは拡大しませんでしたが、中国政府の分断は財団の収容維持能力とサイトへの供給品輸送に大きな影響を与えました。この事実は1937/██/██にサイト-62Bへの襲撃を計画したJīn Chìbǎng (*3)に知られていたと考えられています。襲撃はサイトの17人のスタッフのうち11人の死亡という結果に終わり、かろうじて施設を有効に機能できるだけの職員しか残りませんでした。

以下は襲撃を受けたことでサイト-62Bのセキュリティ担当者の1人が記した非公式事件記録です。

俺はエージェント:トッド・ライナー。俺達は残り6人で、あのクソ物に近づく権限を持っているのは2人だけだ。そんな馬鹿げた事は今となっては重要ってわけじゃない。

奴ら5人は夜中に現れやがった。どうやって奴らが監視システムを通過したのか分からない、何かの馬鹿げた魔法か…俺には分からない。奴らのうち2人は3人目を何かの物に乗せて運んでいた。出会い頭にポールとジョーと俺は奴らの足に発砲し、ジョーは奴らを下がらせようと怒鳴っていた。正面にいた2人の男(奴らは何も運んでいなかった)は松明を持っていた。奴らのうち1人が松明をかかげ、運ばれている男に火を付けやがった。今にして思うと、きっと俺達は奴らが気味の悪い馬鹿げた行為を始めた時に奴らを射殺するべきだったんだ。だが俺達は「自身に火をつける」という行動に完全に呆気にとられていた。

とにかく奴らがそうすると、俺達はもうめちゃくちゃだった、畜生め。俺達が奴らを撃とうとすると、炎がその男を覆って銃弾を飲み込みやがった。何度やっても同じだった。奴らはこっちに向かって進み続け、燃えている男はそこに座り、俺が思うに…瞑想していた。奴は全く怯まなかった。奴の肌が黒く萎びて剥がれても奴は気にしないようだった。俺達3人は基地へ下がり、scipを封鎖する命令を出した。侵入されるのを防ごうとしたができなかった、糞が。奴らはドアを溶かしやがった。強化炭素鋼が溶けやがったんだ。

この時、俺とポールは一か八かの計画を思いついた。まず地下二階の収容保管庫へ繋がるトンネルの真上の地下一階にポールが爆薬を仕掛ける。そして俺とジョーはその道に下りてきたクソ崇拝者どもをそこに留めるよう全力を尽くす。糞野郎どもを一目見たらすぐに、俺はポールに床を吹き飛ばすよう指示してトンネル全体を崩落させる。サイトの主要構造の1/3に糞野郎どもは埋まるって計画だ。

数分後、糞野郎どもを殺せたと確信した。爆発によって保管庫へ繋がる電気系統はぶち壊れ、保管庫内部に居る職員を外に出すために手動でドアを解除しないといけなかった。ドアを開けた瞬間、火柱が瓦礫を吹き飛ばし、あの糞野郎が立ち上がった。奴の頭と胴の半分は無くなっていたが、立ち上がりやがった。俺達に反応できる時間はなかった。奴は巨大な鉄の棒を引っ張り瓦礫から抜き出し、ジョーの顔に振りぬいた。ちょうどジョーの頭を見ていたから、その一撃でジョーの顎は砕かれて脳が粉々になったと分かったが、その一撃のにもジョーは数秒間、叫ぶのを止めなかった。ジョーは倒れるはずなのに立ち続け、不格好な顔で叫んでいた。そしてジョーの顔が溶け始めたんだ。どうして?それは俺達が死ぬには十分だってのに…俺達が死ぬ前に馬鹿げた魔法か何かを奴らが使った違いない。ジョーは俺を跳ね飛ばし、ドアを手動操作しようとした(思うに閉じようとしたのだろう)が、鉄の棒を持ったその崇拝者はジョーを他の壁に叩きつけた。なぜ奴が倒れている俺を殺さなかったの分からないが、奴が脳の一部を失ったことと何か関係があるのかもしれない。

俺はどうにかして立ち上がった。見上げると瓦礫の上にいるジョーが見え、あいつの顔の大部分が溶け落ちていた。残った目が俺をじっと見て、まばたきをした。結局のところ、ジョーはまだ生きていたのだ。俺がクソ崇拝者かscipを殺せば、ジョーは死ねるのかもしれない。それが上手くいくかどうかは自信がなかったが、保管庫へ向かった。奴は発光する球体の前に立っており、手をその方向へ向けた。奴は完全にそれに取り憑かれていて、俺が後ろに来たことにも気付いていなかった。俺が全力で突っ込んで奴に全体重をぶつけると、奴は球体の方向へよろめいた。地面にぶつかった時、俺は奴がその内部に吸い込まれて身体からまばゆい光を発して消失したのを見た。まるまる数分間は目が見えなくなったが、俺は床から動けず殆ど目を開かなかったためあまり大きな問題ではなかった。

次に俺が覚えているのは、病院で目を覚ました記憶だ。彼らはジョーが死んだと伝えた。唯一俺が安堵したことだった。

上海にいたサイト-62Bの補助監督者には十分な警告がなされ、日本の侵略に先立ってサイトの追加セキュリティと資源を使用する時間が与えられていました。これは完遂されず、事件を受けて監視員は直ちに設備の運営をジェフリー・アンボロー博士に委任し、エリア-███内部にそれを再構成するために資金を提供しました。[セキュリティの詳細は編集済み]の追加に伴い、1940年と1946年にJīn Chìbǎngから受けた更なる襲撃は被害を大きく減らすことができました。1946年以降、襲撃は発生していません。

補遺 [2995-002]: 事件-2995-█████

クリアランス4/2995


  • 最終更新:2016-06-26 18:35:31

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード