SCP-2988

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SCP-2988より取り外され、D-9562を追跡する複数の前腕。D-9562は図示される前腕に捕獲され、通常のSCP-2988過程に移行した。
SCP-2988 - Folly of the Fruit Eater (果実喰らいの過誤)
© OZ Ouroboros 2015

Item #: SCP-2988

Object Class: Euclid

取扱方:SCP-2988を含む木立は財団職員によって隔離されています。SCP-2988への実験対象の誘導の際には、職員によって誘導前後に渡って監視が行われます。研究担当は、SCP-2988が人間を検知可能な半径4mの範囲・腕の移動領域である半径30mの範囲を警戒する必要があります。SCP-2988担当のサイト45職員は、SCP-2988の起源及び要注意人物Izaakに関する新たな情報を報告することを指示されています。

概要:SCP-2988は北アメリカ・[削除済み]の木立に存在する1本の木です。外見はアメリカポプラ(Populus tremuloides)に類似するものの、黒色の葉・黒色から灰色のまだら模様の幹を持ち、標準的なアメリカポプラに見られない果実を実らせます;この果実はSCP-2988-1に指定されています。SCP-2988は高さ26mであり、樹冠の長さ・幅はそれぞれ8mです。

SCP-2988-1の外形は楕円であり、皮は黒色、果肉は柔で鮮やかなオレンジ色を呈します。SCP-2988-1の果汁は麻酔作用・催眠作用を持ち、摂取対象は幻覚・めまい・吐き気を感じた後、各部のしびれや運動障害に見舞われます。

SCP-2988の複数の枝先には動物やヒトの前腕が固着しており、それら前腕は全て大きな力で引き千切られたように観察されます。前腕は複数の腐敗要因に晒されているにも関わらず、そのような兆候を見せません。各前腕は機敏な動作が可能であり、SCP-2988に近づいた物を掴む・叩く・拘束することでSCP-2988を補助します。

ヒトがSCP-2988の半径4m以内に立ち入った場合、SCP-2988は対象に向かって視認可能なレベルに幹を湾曲させます。続いて、対象近くの付属肢はSCP-2988-1を採取し、対象に食べるように促す仕草を見せます。SCP-2988-1が食された場合、SCP-2988-1の効果が発生するまでSCP-2988は待機します。SCP-2988-1が拒否された場合、あるいは対象がSCP-2988の範囲外への退去を試みた場合、SCP-2988は主に前腕でもって対象を拘束し、SCP-2988-1を強制的に食べさせる行動に移ります。対象が逃走を試みる際、SCP-2988はSCP-2988-1の果汁を前腕に塗りつけ、取り外すことが確認されています。前腕は自由な運動能力を持ち、移動に指を用いることで対象の追跡を行います。SCP-2988から約30mの距離まで追跡が行われた場合、前腕は運動能力を喪失します (*1)。"疲労状態"にある前腕が他の前腕によってSCP-2988まで引きずり戻される動作も確認されています。

対象が捕獲された場合、SCP-2988は対象を手首・足首で掴み上層の枝へ移動させます;複数の対象が存在した場合、それらは枝全体に分散して配置されます。この過程で対象の口にはSCP-2988-1の果汁が滴下され、中毒症状の表れにより拘束を解くことが一層困難になります。

約3分後、SCP-2988の前腕による果汁の滴下が止みます。SCP-2988は木全体で大きく揺れ始め、通常のポプラ同様の特徴的な葉擦れの音を発します。対象付近の前腕は対象の腕の1本を端から端まで掴み、その腕が外れるまで激しく引っ張ります。

外された腕はSCP-2988の枝の間を移動して比較的空いた所に至ります。その地点の枝は露出した腕の筋に潜り込み、この際に骨と接合を行うものと推測されています。約40秒経過後、腕は再び運動能力を獲得します。その後、SCP-2988は対象(ら)の体を根周辺の地表に叩きつけ、高い確率で死に至らしめます。続く72時間の間に体は急速に腐敗し、SCP-2988の"栄養剤"として作用することが推測されます。推測を支持する要素として、腐敗の進行中にSCP-2988は数十個のSCP-2988-1を実らせます。また、過程中にSCP-2988が前腕を自身より離れた場所に投げる様子が確認されており、これは繁殖行為に相当するとの仮説が立てられています。

補遺2988-1:果実を結ぶ木でありながら、SCP-2988-1による栽培の試みはこれまで成功していません。しかしながらSCP-2988-1の性質解明に向けた研究はなお進められます。度重なる試験により、SCP-2988-1の種子は未受精であることが明らかになっています。

補遺2988-2:████/██/██において、SCP-2988による未確認の活動が確認されました。SCP-2988は対象の不在に関わらず前腕を8本取り外しました。各肢は組を成して30m限界地点まで移動し、1本の前腕が埋まるのに十分と思われる穴を地面に掘り、一方の前腕が指先から手首が露出するように埋まりました。もう一方の前腕は"終了"したように見受けられ、運動能力を喪失した後に急速に腐敗し始めました。SCP-2988の活動目的は推測可能であったものの、職員は96時間の間干渉を制止されました。

全ての埋められた前腕は96時間後に地面から回収されました。回収の際、多くの前腕は掴む・潰す・叩く等の動作で除去に抵抗し、複数の職員が軽傷~中等傷を負いました。各前腕は独立の観察用容器に保存された後も脱出を試みました。12時間後、全ての前腕が"終了"し安全に実験が可能と判断されました。各前腕の底から植物の根の前駆体が発生していることが検査から判明しました。それぞれの前腕は今後の実験の為に保存が続けられています。

████/██/██現在、"植付"された前腕を埋設より24時間以内にSCP-2988から取り除くことが職員に命じられています。

補遺2988-3前書:SCP-2746(サイト45-A付近を所在とする)内で発見された文書より、SCP-2988に類似する特徴を持つ木の描写、及び当オブジェクトの製作者と推測されるIzaakの情報が確認されました。

可読性の向上の為、文書は主要なイベントの始終を考慮して複数の項に分割されています。

サイト45及びSCP-2988収容サイト間で共同研究が進行しています。SCP-2988関連と考えられる情報の総覧は、ファイルSCP-2988、記録全文を参照して下さい。文書へのアクセスはレベル2クリアランス以上を持つ職員に開放されています。


  • 最終更新:2016-09-16 12:55:31

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