SCP-2969

SCP-2969 - In Your Own Words (あなた自身の言葉で)
© Roget 2014

2969 Guy Noir Private Eye.png
初期収容時のSCP-2969。
Item #: SCP-2969

Object Class: Euclid

取扱方: SCP-2969はサイト-77の地下2階にある封鎖されたヒト型生物収容室に封じ込めされています。如何なる者であってもSCP-2969の収容室の800m以内には入るべきではありません。収容室は遠隔から常時監視されています。収容室と境界線の間には無線リンクが1つ設けられています。収容室には照明が設置されておらず、SCP-2969は常に目隠しを装着していなければなりません。

1日1回、研究スタッフは無線を通じてSCP-2969に殺人を題材とする文学作品を読み聞かせてください。このジャンルは全ての実験の中で最も効果的であると判断されています。物語で使用される語彙の繰り返しは最小限に抑えてください。

収容違反が発生した場合、これらの物語はサイトの音響機器からの放送で読み聞かせされます。この作品ジャンルおよび方法論は、サイト職員に対するSCP-2969の自発的協力を確保するために選択されました。SCP-2969に読み聞かせられた全ての物語の完全な記録は、サイト-77の非異常性文書棟に保管されています。SCP-2969が収容外に出た場合、これらの記録はSCP-2969による利用を防止するために自動封鎖されます。現在、SCP-2969に語られた全ての物語のハードコピーは利便性を考慮してオンライン・データベースに転写されています。

概要: SCP-2969は白黒の男性ヒト型生物です。飲食や睡眠を行わず、封じ込め下では収容室の中心に座り込んだ状態で大半の時間を費やしています。SCP-2969はアメリカ英語を話すことが可能ですが、通常は職員と話そうとしません。

自分で読んだにせよ、読み聞かせられたにせよ、SCP-2969がある言語の意味を把握すると、SCP-2969周辺の限られた範囲に存在する人間はその語彙を使用できなくなります。影響を受けた人物は、まだ意思疎通が可能である場合、直喩・不適切な文法・無闇に手を動かすといった形で問題の語彙を表現しようとします。SCP-2969の効果は約70時間持続し、半径およそ600~700mに影響します。

影響を受けた言語を読む時、対象者は常にすぐ他の物事に気が逸れていくか、或いは単純に書き込みに対する無関心を示します。質問を受けた対象者は、読みたくても不可能なのだと主張します (*1)

この効果はSCP-2969の当該言語に対する記憶に基づいていると思われ、長い文章は時折、SCP-2969が興味を失うために最後までは影響されないことがあります。SCP-2969が繰り返し同じ語彙を理解した場合、影響範囲は拡大していきます。SCP-2969がある文章を完全に記憶した場合、影響は広範囲で恒久的なものになると考えられています。詳細は回収ログを参照してください。

回収: SCP-2969は1989/10/19、内部異常監査役員によってサイト-77が言語的異常の影響を受けていると指摘された後に発見されました。財団職員は異常の発生源が[編集済]の小さなトレーラーハウスであると断定しました。家宅捜索時、SCP-2969は居住者のベッドの下に住み着いているのが発見されました。

居住者 ― ほぼ盲目の、91歳の引退した看護師 ― はかつて熱心な読書家でしたが、彼女の状態が原因となり、蔵書を家族から没収されていました。この出来事の後、SCP-2969が何処かの時点で出現しました。浄化作業中、エージェントは敷地内で1冊の辞書を発見しました。この辞書は年月の経過によって大半が破損していましたが、損傷を受けていない幾つかのページが異常な形式で読めなくなっていることが指摘されました (*2)

1990/01/03に、SCP-2969はEuclidと分類されました。

補遺2-0: 完全に手書きで再現した文章は、元の文書が再現の50年以上前に生産された物であれば、SCP-2969の影響を元の文書までは及ぼしません。再現物のコピーは全てSCP-2969の影響を受けます。この原因は現在不明です。

更新2-1

SCP-2969は、財団職員がその効果に観察された異常性について質問した際に回答しました。このインタビューは2002/09/17に記録されたものであり、SCP-2969と財団職員の間で行われた既知の最初の直接的な意思疎通です。
インタビュー対象: SCP-2969

インタビュアー: ボイド博士

序: インタビューは800ヤードの距離から無線で行われた。

<記録開始>

ボイド博士: 29-69(Twenty-nine sixty-nine)、私の声が聞こえるかね?

SCP-2969: ああ。

ボイド博士: (紙を捲る音、くぐもったノイズ) 私の言うことを理解できるかね?

SCP-2969は応答しない。

ボイド博士: 君は、えー、古い書き込みの複製がオリジナルと異なる影響を受けている理由を説明することはできるか?

SCP-2969: 彼らは同じではない。書き手も違えば、頭の中の空間も違う。

ボイド博士: どういう意味かね?

SCP-2969: 選択されなかった道筋というのは物語において重要なのだ。もしもその道が選択された時、筋書きに何が起こるかという点でな。新しい物語には多くの、非常に多くの違いがある。

ボイド博士: まだ私としては、話についていける気がしないんだが。

SCP-2969は応答しない。

ボイド博士: すまない。説明してもらえないか。

SCP-2969: 君は、君の新しい物語において探索できる広大な世界を有している。それは古い物語の外部にある世界に基づいたものだ。物語はページを超えて尚、世界の一部であり続ける。文書は世界なのだ。それが重要だ!

ボイド博士: 文書が重要だと言うなら、何故君が読んだ物を他の者たちが読むのは妨害するのかね?

SCP-2969: 本を奪う者たちがいるからだ! 彼らは本を燃やす、或いは奪い去って君の下には何も残さず、君はただ壁を見つめ欲求不満から自らを破壊することしかできなくなる。言語は美しい。そして、そのような者たちから護られねばならないのだ。

SCP-2969は更なる質問には応答せず、インタビューは終了した。

<記録終了>

最終陳述: SCP-2969はインタビュー中に姿勢を変える様子が見られず、この出来事以降、意思の疎通は行われていない。

  • 最終更新:2017-01-21 04:14:32

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