SCP-2914

SCP-2914 - Deconstruction Cabinet (脱構築キャビネット)
© spikebrennan 2015
cabinet.jpg
実験中のSCP-2914。

Item #: SCP-2914

Object Class: Safe

取扱方: 正式に申請書を提出しサイト上層部から承認を受けた者のみSCP-2914の操作を許可します。SCP-2914は使用されてないときは倉庫2109-Bに保管されます。

説明: SCP-2914は平凡な材料で組み立てられた高さ66cm、幅38cmの前面ガラス張りの木製キャビネットです。キャビネットは3つの収納棚があり、背面は鏡面になってます。

キャビネットには22個の栓が施されたガラス瓶が収納されており、それぞれ約0.1リットルの容量を持ちます。通常、非実験時はこれらの瓶は空です。

SCP-2914の主要な異常性は人間の被験者が明確に個人の記憶を想起させながらSCP-2914のガラス面に物理的に接触するときに発現します。その影響下では、ガラス面は瞬時に不透明になり、キャビネット内の複数または全部の瓶が様々な内容物で満たされた状態で再び透明になります。

SCP-2914(脱構築状態“deconstruction configuration”)の実験記録抜粋は、次のとおりです。

参照: 0001
被験者: D-3804
説明: 被験者は楽しかった記憶を想起するよう指示された。被験者は過去にフロリダ州のキーウェスト (*1)に旅行したときのことを思い出したと述べた。
結果: 瓶は以下の物質/材料を充填した。:

  1. 海岸の砂
  2. 低品質のテキーラと判別された液体
  3. 海水
  4. タオル地の断片
  5. 煙草の灰
  6. 日焼け止め(ココナッツ香料入り)


参照: 0023
被験者: D-4962
説明: 被験者は退役軍人であり、チェチェンでの軍務中の出来事を想起するように指示された。
結果: 瓶は以下の物質/材料を充填した。:

  1. コンクリートの破片と粉塵
  2. ディーゼル燃料。ロシア軍がBMP-1歩兵戦闘車に使用される物と同一
  3. 泥が混入したウォッカ
  4. 部分的に消化された軍用レーションと仮定された物質
  5. ヒトの血液
  6. ヒトの血液(前述とは別人)
  7. グロズヌイ付近の渓谷の小さく折り畳んだ地図
  8. 細かく切断されたコーランのページ
  9. 幾つかに分解されたAK-74アサルトライフルの弾倉
  10. 砂土


参照: 0041
被験者: D-5751
説明: 被験者は最も古い幼少期の記憶を想起するように指示された。被験者は保育園の広場での事件を最古の記憶として述べた。
結果: 瓶は以下の物質/材料を充填した。:

  1. 赤いフィンガーペイントの絵の具
  2. 牛乳
  3. 人参のスティック
  4. 折れたクレヨン(橙色と赤紫色)
  5. 子供のぬいぐるみと一致したフォーム状の詰め物
  6. ポリエステルのカーペット繊維
  7. 尿で濡れた複数枚の木綿の布切れ
  8. ヒトの涙と粘液


参照: 0058
被験者: リーボウィッツ研究員
説明: 被験者は以前サイト22の食堂で提供された昼食について想起するように依頼された。
結果: 瓶は以下の物質/材料を充填した。:

  1. ダイエットソーダ
  2. 焼き鳥の切れ端
  3. ノンブランドのケチャップ
  4. 紙ナフキンの切れ端
  5. 食堂の食卓天板と同種のリノリウム材の板
  6. Rattus norvegicus(ドブネズミ)のフン
  7. 切り取られたデイリー・レーシング・フォーム(訳注: アメリカの競馬雑誌)のページ
  8. 5.81米ドル相当の米国通貨(紙幣と硬貨)


参照: 0061
被験者: D-6312
説明: 1993年の映画ゲティスバーグの戦い~南北戦争 運命の3日間~を被験者に視聴させた。被験者は映画について想起するように指示された。
結果: 瓶は以下の物質/材料を充填した。:

  1. ポップコーン
  2. 映画の視聴中に被験者に消費されたものと一致するノンブランドのコーラ


参照: 0062
被験者: D-6344
説明: 1993年の映画、ゲティスバーグの戦い~南北戦争 運命の3日間~を被験者に視聴させた。被験者は統合失調症に罹患しており創作と事実を区別する能力が低下している徴候にある。被験者は映画内の出来事を個人的に経験したように確信するように指導された。
結果: 瓶は以下の物質/材料を充填した。:

  1. ポップコーン
  2. ジフェニルブチルピペリジン
  3. 炭酸リチウム
  4. 分析によると約30cm程度の酷く損傷したベータ規格のビデオテープであり、セグメントには映画の一部分が記録されていることが確認されました。

注釈: この調査は有益であった。

参照: 0063
被験者: D-7212
説明: 被験者はREM睡眠から覚醒後、先程見た夢について想起するように指示された。 対象は高校の試験に落ちた悪夢を見たと報告しました
結果: 一つの、サイト-22のDクラス宿舎にある被験者の寝台の木綿に一致した断片が含まれた瓶。
注釈: 行き詰まったかもしれない。

参照: 0052
被験者: D-2834
説明: 被験者には催眠術を施行し、最も古い記憶を想起するように指示された。
結果: 1つの、ヒトの羊水で満たされた瓶。

参照: 0065
被験者: D-3751
説明: 被験者は自身が白血病に苦しんでいた時期について想起するように指示された。
結果: 瓶は以下の物質/材料を充填した。:

  1. アルキル化剤
  2. シクロホスファミド
  3. イホスファミド
  4. メルファラン
  5. D-3751のDNAと一致した癌細胞が含まれた血液

注釈: 被験者はこれらの名称と化学的薬効について知らないようである。この結果で2914は様々な薬品の化学組成の知識を持つと想定される。

補遺 #1
D-4962でのテスト結果の報告後、モリソン博士は瓶の内容物を調査した。その過程において、モリソン博士は瓶を取り上げる、またはこれに干渉するより先に、キャビネットのガラス面にわずかに接触した。モリソン博士はD-7962の回想と一致する一人称視点の幻覚の体験を報告した。

補遺 #2
マーティンクウィッツ研究員はモリソン博士の体験を再現するため、D-4962が参加した実験0023から1時間後のガラス面をD-5452(52歳女性)に接触させるよう試みた。この時点で、第5瓶内の氷は溶解し、その他の瓶に入っていたサンプルの一部は実験の為に除去された。D-5452は揺れるBMP-1歩兵戦闘車に長時間乗員し、降りて他のロシア兵と共にバラックまで行進する一人称視点の幻覚を体験したと報告した。D-5452への広範囲のインタビューによるとバラックの詳細な景観とバラックの位置はフランス北部を示した。ロシア軍が当該の地域でBMP-1を展開し、軍隊を維持した歴史的記録はありません。

この事案によりモリソン博士とMarcinkiewicz博士は一連の実験群を開始した。

SCP-2914の非脱構築構成(antideconstruction)のテストログの抜粋は次のとおりです。


参照: 0166
被験者: D-7871
説明: Marcinkiewicz研究員は以下のものを瓶に補填した。:

  1. 土壌(ニューヨーク市セントラルパークから採取)
  2. 刈り取った草(ニューヨーク市セントラルパークから採取)
  3. 水(ニューヨーク市の水道水)
  4. 新聞から切り取った「シェイクスピア・イン・ザ・パーク」 (*2)イベントの広告
  5. タバコ

結果: 被験者はニューヨーク市を訪れたことがなかったが、セントラルパークへ滞在した幻覚を報告した。いくつかの公園の名所についての記述は、基盤世界のそれらとは異なっていた。

参照: 0182
被験者: D-8386
説明: Marcinkiewicz研究員は以下のものを瓶に補填した。:

  1. D-8386の血液のサンプル
  2. 酸素と二酸化硫黄が濃縮した気体
  3. 海水
  4. 石灰岩
  5. シダの葉
  6. 微粉炭

結果: 被験者は海岸に立ち、いくつかの大型動物(説明によると、おそらくハドロザウルス)が近くで通りすぎる幻覚を報告した。

参照: 0184
被験者: D-8392
説明: Marcinkiewicz研究員は以下のものを瓶に補填した。:

  1. 海水
  2. Crocodylus porosus(イリエワニ)の血液
  3. 魚の内臓

結果: 深刻な吐き気から回復した後、被験者は交尾中のメスのCrocodylus porosusの感覚を体験したと報告しました。

参照: 0188
被験者: D-7884
説明: Marcinkiewicz研究員は瓶を次のように補填した。:

  1. 蒸留水
  2. 加熱し液化したポリウレタン
  3. 鉄粉

結果: 被験者は約35分間気絶した。被験者が回復したとき、被験者は宇宙空間で窒息状態になったと報告しました。催眠術と向精神薬を用いた広範なインタビューによって、被験者は自身が観測した環境を、「インド宇宙研究機関が運営する軌道宇宙ステーションの内装であり、外殻が損傷したことによりその内装が宇宙空間の真空に曝露した」と説明しました。インド宇宙研究機関は今まで、宇宙ステーションを打ち上げたことはありません。被験者は急性PTSDを発症し、将来の試験には不適格とみなされる。

参照: 2932
被験者: D-11328
説明: モリソン博士は、瓶を以下のように補填した。:

  1. D-11328の血液サンプル
  2. D-0936(別の施設で駐留されているDクラス職員。D-11328との接触は無い)の血液サンプル
  3. お互いに遠く離れた複数の地域から刈り取られた草
  4. お互いに遠く離れた複数の地域から選別された土壌サンプル
  5. ワイン(同じ地域で通常は購入不可能なそれぞれ違う年代の2種類のブレンド)
  6. いくつかの動物の筋繊維
  7. 金属粉(ローマ時代の鉄製建材、唐王朝の青銅鐘、南部アフリカの鉄槍の穂先を含めた様々な歴史的遺物から採取した。)

結果: 被験者は数時間気絶した。回復後、被験者は混乱、苦痛を示し、英語で会話する能力を喪失しました。一連のインタビューにおいて際限なく向精神薬を使用した数週間の過程で、研究者は被験者が古代テルグ語で会話できることを解明しました。被験者は女性であるが自意識は男性であると見なし、“彼”はコラザン(中央アジア)の地方からアマドモグル(歴史的記録には登場しないがD-11328の報告書によると、カスピ海北部近辺のヴォルガ川東岸に位置しているという。D-11328の詳細な報告の多くは証明可能な歴史的地理や出来事に対応していないが、 SN 1054(1054年に牡牛座で発生した超新星)の記述は一致しています。)の都市に陸上で商品を輸送する旅行商人として少なくとも30年間生活していたと報告している。被験者の最後の時系列の記憶は「ダエーバの襲撃」であり、それ以降の出来事を想起することが不可能でした。被験者は実験前の記憶を思い出せなかった。

参照: 2937
被験者: D-114078
説明: モリソン博士は以下のものを瓶に補填した。:

  1. サイト-22休憩室のコーヒー
  2. 新鮮な水
  3. [データ削除]
  4. [データ削除]
  5. [データ削除]
  6. [データ削除]

結果: 被験者はサイト-22のDクラス舎宿での特徴の無い出来事の幻覚について報告した。テストの4日後、D-114078はおそらくモリソン博士に成り済まし、サイト-22のデータファイルとセキュリティセンターへの不正アクセスを首尾よく成功させ、確保された舎宿から脱出した。モリソン博士は逃亡中に殺害された。D-114078の所在は不明です。

  • 最終更新:2017-03-07 19:31:31

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