SCP-2910

SCP-2910 - That Only a Mother (ママだけが知っている) (*1)
© A Random Day 2016

Item #: SCP-2910

Object Class: Euclid

取扱方: 自動音声認識プログラムWETNURSE ALPHAからZETAが世界的な通信ネットワークを監視するために配備されており(各WETNURSEが大陸1つを監視)、SCP-2910の発生を示している可能性がある語句や文章を識別し、マークします。語句がマークされた場合は、機動部隊イプシロン-8(“産婆”)に調査のため、並びに必要に応じてのSCP-2910-A実例回収のための自動アラートが届きます。SCP-2910-A実例を直接目撃した人物は直近のサイトへ移送し、文書2910-1に概説されているセラピー療法で治療を行います。

概要: SCP-2910は同時刻に経膣分娩を経て出産している、少なくとも2人の人間に対して、散発的かつランダムに影響を及ぼしている現象です。影響者が出産するのは乳幼児ではなく、SCP-2910-A実例 ― 新生児の臓器や身体部位(肺・脳・口・耳・目など)が凝固した血で無秩序に融合した塊です。SCP-2910-Aは生命を有しており、(未知の手段を介して口から)泣き声を上げる、物をしゃぶるなど、新生児の行動を模倣します。SCP-2910-Aは成長するにつれて、同じ年齢の幼児の行動も真似るようになります(例として、SCP-2910は生後6ヶ月で自力移動が可能となります)。しかし成長することは無く、母乳(乳房からの直接授乳のみ)以外の食物を消費することが出来ません。生後12ヶ月でSCP-2910-Aは無生物と化し、通常の腐敗を開始します。

SCP-2910-A実例は一様に、当該個体を出産した女性を妊娠させた人物の遺伝情報を半分だけ受け継いでいます。統計的な解析、事象発生記録、および遺伝学的解析は、残る半分の遺伝情報がSCP-2910-A個体を産んだ母親ではなく、同時にSCP-2910を経験した別の女性に由来することを示しています。

SCP-2910-Aに関する記憶は、財団が利用できる如何なる手段を用いても除去できません。実際の出産過程を初めとするSCP-2910-A誕生の他の全ての状況は記憶処理薬によって消去できるにも拘らず、SCP-2910-A実例を直接的に見た全ての人物は、その存在と特徴を明確に思い出すことが可能です。催眠療法と尋問技術の適用によって、SCP-2910-Aはストレスによる錯覚に過ぎなかったと影響者を説得する手順は、効果的な代替手法であることが証明されています。

補遺:回収ログ
SCP-2910発生が最初に記録されたのは1983年7月16日です。協定世界時4時37分、マサチューセッツ州サウスハドリー在住のジェームズ・ナイトと、フランスのブルゴーニュ地域圏に住むフレデリック・ノエルは、各々の地元の緊急サービスに電話で通報を入れました。両名は、自宅で自然出産することを選択した妻がSCP-2910-A実例を産んだと述べていました。両方の事案はローカルニュースとなり、財団の注目を集めました。イプシロン-8が調査を開始し、ナイト家とノエル家の人々を記憶処理薬では完全に治療できないことが判明した後にSCP-2910を異常存在と分類しました(両家族には前述の代替療法が施されました)。

補遺:地理的パターン
1978年以降、SCP-2910事案は███件が発生しており、年間発生件数は連続的に増加しているように思われます。最近のメルカトル図法を用いた発生事案の分析およびプロッティングは、事案発生地点の推移が歪んだ“フェルマーの螺旋”を大雑把に描いていることを示します。しかし、SCP-2910の発生地点を予測するためにこのモデルを使用する全ての試みは失敗に終わっています。

  • 最終更新:2016-06-26 18:29:56

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