SCP-2360

SCP-2360 - Cog of Duty (コッグ オブ デューティ)
© Silberescher 2014

Item #: SCP-2360

Object Class: Euclid

取扱方:SCP-2360個体は、ファラデーケージで遮蔽した収容室に収容されることになっています。収容しているサイトは収容に不備があった場合のために電磁干渉ジェネレータを備え付けます。改造部位は要求に応じて有資格者の職員にメンテナンスされます。

SCP-2360には2360専用流動食が、標準的ヒト型SCP食事プランの代わりに投与されます。標準的ヒト型食事プランの利用は、模範的行動の動機づけのために研究者の裁量で許可されています。

システムリンクまたはSCP-2360のゲームディスクの利用は、好ましくない行動の罰として研究者裁量で無効にすることができます。しかしながら彼らは、これらの権限が許可されている時の方が遥かに協力的かつ安静です。

SCP-2360のローカルエリアネットワーク時間は厳密にスケジュール管理され、1週間に6日を最大値として1日3時間まで許可されます。SCP-2360と対戦する職員はSCP-2360に対して少なくとも1:2のキルデスレシオを保ち、この閾値を2回以上のセッションで下回った場合は別の職員と切り替えられます。SCP-2360が差し迫ったNibbanicイベント (*1)の兆候を示し始めた場合、即時ネットワーク接続を切断してUpasana手順を実行します。

概要:SCP-2360は、同一デザインの電子的システムを体内に拡張改造されている3人の人間男性の総称です。

SCP-2360の主な拡張部位は脊柱と融合した特注のパックであり、分解後に大部分が体内に収まるようアレンジされたXBOX360ビデオゲームコンソールのコンポーネントを収納しています。特定のパーツはコンソールの寿命を延ばすために改造されています(SCP-2360コンポーネントログを参照してください)。オーディオビジュアルデータは人工内耳と眼用インプラントに皮下伝達されます。人工内耳は内臓式で走査機械がなければ視認できません (*2)。しかし、SCP-2360の眼窩はHDMI補間が可能である人工的・電子的な眼を収納するため完全に再構築されています。SCP-2360の虹彩には、ゲームコンソールが起動されると緑色に輝く発光ダイオードが含まれています。SCP-2360によると、この効果は見た目だけのものです。

SCP-2360の手首からは、コントローラーの役割を果たす突起が生えています。これらの突起は使用されていないときは、手の動きを自由にするために折り畳まれています。SCP-2360の掌と指は発汗することができません。これは手首上の入力システムが、皮下水冷システムと、増加された反応時間の提供を目的とする毛髪サイズの筋肉刺激装置を包含していることで埋め合わせられています。

拡張部位はホストの改造された消化器との統合を介して電力を受け取ります。SCP-2360は、高果糖コーンシロップ・カフェイン・オレンジジュース・安息香酸ナトリウム・及び臭素化植物油を含む特殊調合流動食の十分な量を経口摂取で投与されれば無期限に寿命および動作を維持することが可能です。

SCP-2360の主機能はゲーム『コールオブデューティ モダンウォーフェア』の操作です。非封じ込め環境下において、彼らはコンソールを使用してオンラインマルチプレイヤー機能に接続し、休息が必要になるまで継続的に操作し続けます。初期段階においてSCP-2360たちは体内に内蔵されたマイクで彼ら同士や他のプレイヤーと通信します。しかし、プレイ開始後20分から1時間の後、SCP-2360個体は同期状態に入ります。この時、実験中に記録されたゲーム映像において、プレイヤー3人は明白なコミュニケーションなしで正確に同期して振舞います(火力を集中する、隠れた危険を見つけ出す、etc)。

オンラインサービスに接続していない場合、SCP-2360は、ローカル「システムリンク」接続でプレイするためにワイヤレスネットワークアダプタを使用することが可能です。しかし、ローカルプレイにおいて同期が成されることはありません。当初の封じ込め手順はこの行動を妨害するものでした。SCP-2360からの抗議の後、彼らは拡張部位を使った相互通信が可能になるよう別の収容室へ移送されましたが、オンラインサービスへの接続は許可されませんでした。

この変更後、SCP-2360のオンラインプレイ環境への接続要求は、宗教的迫害を理由にさらに過激になりました。これはついには食事の拒否、流動食摂取の拒否、そして最終的には生物学的・機械的自傷にまで至りました。財団職員は交渉によって、SCP-2360に限定的かつスケジュールされたローカルエリアネットワーク(LAN)におけるプレイを、選択された職員相手に許可するという形で妥協しました。しかしながら、SCP-2360の陳述はゲーム中における彼らの成功を基盤とするNibbanicイベントが発生する可能性を示しています。したがってSCP-2360の対戦相手は慎重に選択する必要があり、対応策が確立されています。

LAN接続の権限は、最初は試用段階という形で与えられたものですが、SCPオブジェクトの追従性が大幅に向上したことを受けて無期限に延長されました。


インタビュー2360-A抜粋
インタビュアー:あなた方がどのようにして改造を受けたのか、教えてください。

SCP-2360-A:えーっと、それって最初から?

インタビュアー:その方が望ましいですね、ええ。

SCP-2360-C:俺たちは青少年プログラムに参加してたんだ。

SCP-2360-A:うん、ウォレスに連れてこられてね。

SCP-2360-C:最初はタダ飯目当てだったんだけどさ、何週間かして、教会の神父様が教えってやつを俺たちに伝え始めた。

SCP-2360-A:僕らは壊れていたって気がついたんだ。

SCP-2360-B:私たちは壊れていて、神だけが私たちを癒すことができる、と。

インタビュアー:神?

SCP-2360-A:神様の事、知らない?

インタビュアー:私が言いたいのは、あなた方が何の神格について話しているのか、です。

SCP-2360-C:…神様は、神様だろ。

SCP-2360-B:我々の形に似せて、ご自身を打ち壊した神の事です。

インタビュアー:壊れた神の教会のことですね。

SCP-2360-A:うん、そういう名前。

SCP-2360-C:神父様は、自分とこの教会は特定の宗派に属してないって言ってたけど、革新主義者と統合主義者の教義を尊重してたんだ。

SCP-2360-A:今現在に注目してたってわけさ。

インタビュアー:革新主義者と統合主義者?

SCP-2360-A:革新主義っていうのは、あれだよ…神様は僕らの中に宿ってるんだ。君の中にも。だから僕らが何かを革新したり、新技術を生みだしたりする時…

SCP-2360-C:俺たちは神様の欠片を作り出してるってわけさ、兄弟。

SCP-2360-A:それは僕らを高みに引き上げてくれるんだ。ねぇ、あなたは技術者なの?

インタビュアー:それで、統合主義というのは?

SCP-2360-C:まぁ、俺たちは可能な限り神様に近づくことが目標なわけだよ。

SCP-2360-A:そして、新技術が神様の一部だって言うのなら…

SCP-2360-B:それこそが彼の御方に私たちの体を捧げる方法なのです。

インタビュアー:だからそういう形で自分たちを改造したというんですか?

SCP-2360-A:神父様は、あれだ、「機械と最も一体感を感じる時、それこそが諸君が一部と成すことを望むものなのです」ってやつ。

SCP-2360-C:で、俺たち4人にとって、それはCODをプレイしてる時だったのさ。

SCP-2360-A:だからこういうことになった訳。

インタビュアー:あなた方4人?

SCP-2360-C:ああ、ウォレスも一緒に改造したのさ。

SCP-2360-A:でも、360は、ほら…故障率25%だし。

SCP-2360-B:それ以来、あまり口をきいてくれなくなってしまいましてね。

インタビュー2360-B抜粋
インタビュアー:どうしてあなた方は絶えずこのゲームをプレイしているんです?[インタビュアーはケースに入ったSCP-2360のゲームディスクの一つを指差す]

SCP-2360-C:俺たちが超越するための方法なのさ。

SCP-2360-A:あれだよ…瞑想みたいな。でもサイコーなんだよ。

SCP-2360-C:俺たちがポイントを稼ぐたび、俺たちは高みに一歩近づく。

SCP-2360-A:僕らが勝負に勝つごとに、僕らは肉体世界から一歩遠のく。

SCP-2360-C:俺たちはこれまでいた中で最高のプロなんだ。

SCP-2360-A:エイムボットは—

SCP-2360-C:—俺たちの中に居る。

SCP-2360-B:そして私たちは、ノースコープで天国に至るのです。

SCP-2360-C:ただ…

インタビュアー:ただ?

SCP-2360-C:俺たちがお互いに対戦してるんじゃ、ダメなんだ。

SCP-2360-A:僕らがフラグするのは同胞以外じゃなくちゃ。

SCP-2360-C:そうでなけりゃ、それはただの練習だ。

SCP-2360-A:それは不完全なんだよ。

SCP-2360-B:不完全に神は宿らないのです。

SCP-2360-B:彼らに伝えた方がいいのでは?

SCP-2360-A:ダメだよ、カマル。

インタビュアー:もし情報開示を差し控えているというのであれば、残念ですが合意に至った報奨を提供できなくなる可能性がありますよ。

SCP-2360-A:分かった、分かったよ。頑張れ。

SCP-2360-B:数ヶ月前に何かの警報が鳴ったでしょう? 私たちは皆、眼もくらむような赤い光を見ました。振り返ると部屋のドアと天井は半ば溶けて、メープルシロップか何かのような臭いがしていました。その時ハンターが、彼が言ったんです—

SCP-2360-C:おう、こういう事になって以来、口調には気をつけてたつもりだったんだが…言ったな、「クソッタレ、オンラインに繋ぐ絶好の機会だぞ!」って。

SCP-2360-B:警備員たちは皆走り回って、叫んでいました。「あの」…「ナントカ (*3)があれを見つける前にジェネレータを停止するんだ!」

SCP-2360-A:だから、ちょっとチームデスマッチをしようと思ってサーバーに繋いだんだ。

SCP-2360-C:ところが、サーバーは—

SCP-2360-B:不毛でした。

SCP-2360-A:プレイヤーを一人見つけて、僕らが最後に接続して以来、新しいCODが出たかどうか尋ねた。

SCP-2360-C:6作目まで出てるとか言ってたよな。

SCP-2360-A:普段一緒にプレイしてた連中を探しても見たけど、皆違うゲームに居たみたいだ。

SCP-2360-C:でもって、話してた奴は落ちやがった (*4)

SCP-2360-B:私たちにサーバーを切り替えるだけの時間はありませんでした。ですからあなた達が新しい部屋に私たちを連行している間、私たちはただ…マップ上を走り回っていたわけです。

SCP-2360-A:接続が切れるまでね。

インタビュアー:それで、全部ですか?

SCP-2360-A:どういう意味?

インタビュアー:オンラインサービスに接続中に何か他の行動を実行に移しましたか?外部の何物かとコールオブデューティ以外の話題について通信しましたか?

SCP-2360-C:いいや。

SCP-2360-B:私はしていませんよ。

SCP-2360-A:僕も。プレイしようとするのに忙しくて。

インタビュアー:記録しておきます。この件は検証しますが、もし本当であれば、封じ込め違反時のあなた方の誠実さと大人しさに報いて、寛大な処置をとらせてもらうかもしれません。

SCP-2360-C:ありがとうよ。もうひとつだけお願いしてもいいかな。

インタビュアー:どうぞ。

SCP-2360-C:新しいXBOXは出たか?

SCP-2360-A:720。

SCP-2360-C:それか360 2。それとも—

SCP-2360-B:私たちが体内に組み込んだものの後継機の事でしょう、彼らが言っているのは。

インタビュアー:申し訳ないですが、上司から許可が下りるまでは情報は漏らせないんですよ。

SCP-2360-C:それでも—

SCP-2360-A:いいよ。

SCP-2360-C:なんの問題もねぇな。

[記録終了]

  • 最終更新:2016-06-26 16:16:39

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