SCP-2116

SCP-2116 - Lonely Ragdoll(孤独なラグドール)
© MadCatUSA 2015
SCP-2116.jpg
SCP-2116

Item #: SCP-2116

Object Class: Euclid Safe

取扱方:
SCP-2116はいかなる場合においてもSCP-2116-1から10m以上離れることがありません。現在SCP-2116-1に指定されているのは20歳の女性です。SCP-2116-1はSCP-2116を自ら進んで手放す事はありません。何らかの理由でSCP-2116-1でいる事が出来なくなる場合には、12時間以内に代わりとなる被験者を見つける必要があります。SCP-2116-1として指定する被験者の年齢は重要ではなく、適切な被験者が見つかれば異常特性が収束する事が実験によって分かっています。適切な被験者が見つかった場合は、男性職員の手によってSCP-2116をその被験者へ引き渡してください。SCP-2116-1の選択基準は下記補足1の通りです。

付録1


概要:
SCP-2116は19世紀中頃に製造された子どもの人形です。19世紀の衣服と一致するシンプルな赤い綿布のドレスと布靴を身に着けています。頭部はありふれた素焼きの磁器で出来ており、成人女性を模して描かれています。表面の汚れや蓄積した埃を除けば、SCP-2116はごくありふれた人形と言えます。

もしSCP-2116がSCP-2116-1から10mより遠くに5分以上離れた場合、SCP-2116から半径1m圏内に目に見える形で異常特性が現れます。環境、装飾品、気温および家具が、思春期前の少女の興味を引き付けるものへと変化し始めます。19世紀半ばに人気のあったレースのテーブルクロスが掛けられたテーブルに、桃色のティーセット、甘く赤い液体が入ったティーポットや様々なお菓子が現れます。SCP-2116-1がSCP-2116から離れている間、改変された領域が1時間ごとに1mずつ拡大していきます。実験の結果、品物を改変された領域から取り除いても変化した特性を保持し、食品の場合は毒性がなく通常の食品と同様に腐敗する事が分かっています。

経歴:
██州パトロールに配属された財団職員が、人が死んでいるとの通報を受けた家を調査した際に、SCP-2116を発見しました。財団職員が通報を受け、現場に辿り着いた時、[削除済み]の家はすっかりと変わり果てた状態でした。1960年代初期に建てられたランチハウスであった家全体が、急勾配の屋根・広い玄関・正面角には小塔風の切妻というビクトリア朝様式の2階建てに変化していました。また、内部のすべての家具が変更され、ソファや絵画その他全てが19世紀中頃の家庭のものと一致していました。財団職員は、二階の寝室で80歳の女性である[削除済み]の遺体を発見しました。剖検の結果、不審な点は見つかりませんでした。被害者は突然の重い心筋梗塞により死亡したようです。近隣住民は、その家には11歳の子どもが住んでいたと証言しています。彼らは子どもが1人で生活している事について、不審に感じる事はなかったと言います。SCP-2116のミームによる影響かどうかについてはまだ調査中です。彼らが知る限りでは、被害者はSCP-2116を決して手放す事は無かったとの事です。近隣住民らにBクラス記憶処理を施し、その家は最初から2階建てのビクトリア朝様式の建物であったように役所の記録を書き換えました。

回収作業中、職員らは迅速に調査を進めている間もずっと環境が改変され続けていることに気付きました。職員の[削除済み]は、被害者が掴んだSCP-2116を回収した際に犠牲者となりました。 [削除済み]と共に現場にいた職員らが彼女の悲鳴を聞いて2階の寝室へ駆け付けたところ、19世紀中頃のドレス姿の職員の[削除済み]が描かれた油絵肖像画とSCP-2116が床に落ちているのを発見しました。男性職員は悪影響を受ける事無くSCP-2116を処理する事が出来ました。SCP-2116の収容後、変化の速度が上昇している事を研究員が指摘しました。SCP-2116の異常特性が起こる条件を調査する為にDクラスの女性を用意しました。SCP-2116-1として指定されたDクラスは、精神鑑定の結果、心神喪失状態で無罪であると判断され、███████州立の精神病院に収容されていました。彼女は████年に逮捕されて以来、持続的な緊張性昏迷強硬症の症状が出ています。

実験記録1:


SCP-2116の周囲を変化させる速度は、この実験の後、1.5m/時まで著しく増加しています。財団の研究員達は2人目の適当なDクラスの女性被験者を用意しました。次にSCP-2116-1として指定された被験者は、売春婦をしている時に残忍な手口で男性を刺殺した罪で有罪判決となった19歳の女性です。被験者は、研究員の█████からSCP-2116を手渡されました。

実験記録2:


この実験後、変化速度に変化は見られません。この事から、変化速度には上限があると考えられます。

3人目のDクラスが実験の為に用意されました。今回SCP-2116-1に指定された被験者は、両親と地元の聖職者による悪魔祓いの試みの後、教会を焼き払った為に投獄された20歳の女性です。

実験記録3:


調査が完了した第1発見現場からは、死亡した被害者(SCP-2116-0とする)が小さな子供のようにSCP-2116を抱き締めている写真が収められたアルバムが発見されました。この写真は1943年に撮影されたものです。近隣住民らへの聞き取りの結果、写真の子どもはその家に住んでいた子どもと同一人物である事が判明しました。アルバムに収められた古い写真から、死亡した高齢女性と同じ人形を抱き締めているSCP-2116-0には何らかの関係があると推測されます。SCP-2116がどの段階でその異常特性を持つ事になったのかはまだ解明されていません。アルバム内のSCP-2116-0が写る写真全てにSCP-2116の姿があります。

SCP-2116-1がSCP-2116を所有してから、現在で65日目です。この間まだ一度も異常特性は発生していない事が確認されています。

  • 最終更新:2016-06-25 12:01:23

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