SCP-2103-J

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SCP-2103についての芸術家の解釈
SCP-2103-J - "Hatbot"("ハットボット")
© AgentSchism 2009

Item #: SCP-2103

Object Class: Safe

取扱方: SCP-2103は、大きめのプレキシガラスの窓と補強済みの鋼鉄製のドアが用意された、およそ2.4メートル(8フィート)立方の部屋に収容されています。SCP-2103が逃走する意思を起こさないことを確実にするため、外には警備員を配置し、小さめの格子窓はプレキシガラス製にしてください。SCP-2103は非暴力的な性質であるため、必要な警備員の数は1名だけです。SCP-2103の主な機械的性質により、家具やそれに類似する宿泊設備は部屋に必要ありません。また同じく、飲食や燃料を必要とする素振りを見せないにも関わらず、SCP-2103は移動することが可能です。

SCPの研究員と職員の安全確保のため、少なくとも1名のDクラス人員か高クリアランスレベルの研究者が1日最低4時間、SCP-2103を会話に引き入れることが提案されています。会話というスケジュールを損ねた場合、厳しく叱責されることになります。

概要: SCP-2103は高さ約1.2メートル(4フィート)の角ばった大型メカノイドのようです。ボディ下部には航空機のタービンが埋め込まれ、下方からはどうやら4本のガスの火柱が立っているようです。これらの「パイロットバーナー」は一定間隔で配置され、回転力と推進力を利用していることを示している模様です。しかしそれらは「クールに見える」ことは間違いないにしろ、それ以上に本体の運動や動作に影響を及ぼしているとは一切考えられません。同様に、タービンが多少の推進力をSCPにもたらすことを観測していますが、必要なものとは思えません。また、時折「パイロットバーナー」に背部から火が点きます(恐らく高速移動が原因)。したがって、研究者たちの間ではそれがSCP-2103のジェット推進機構で、反重力システムの類である、という説が有力となっています。

SCPの上半身は2つの部位で成り立っています。最初は約0.02立方メートル(1立方フィート)のブロック状の胴体で、内部処理の大半を司っています。次に、中間サイズの少し
ぼやけたモノクロのブラウン管モニターです。そしてその頂点には特に意味のない黒いソフト帽がスポット溶接されています。SCPの上半身には左右それぞれマニピュレーターが装備されており、一方は単純な2本爪に、もう片方は短距離ミサイルランチャーらしきものになっています。ミサイルランチャーの弾薬は使い切られています。最後に、SCP-2103は会話を行うためにスピーカーを帽子の下かどこかに隠し持っているものと思われます。会話中、SCP-2103は声のトーンに関係なく単なるロボット調で会話を行います。

SCP-2103は知能を有する生物との接触を切望するような素振りを見せます。機会が得られると、SCP-2103は大袈裟でくだけた語調で延々と話します(ときどき嫌になるくらい)。その語調はこれまでのエッグドロップ方式のボット特有のものです。24時間以内に約4時間ほどの会話に有り付けなかった時、SCP-2103はあらゆる手段を講じてでも最も近くにいる知識人を突き止め、会話をするためにすぐさま行動します。最近このような事態が発生した時、SCP-2103は[データ削除]し始めたため、決して同じことが起こってはなりません。SCP-2103は大容量の単語とフレーズのライブラリーを有しているため、会話中しばしばELIZA (*1)のアルゴリズムらしきものに基づいてフレーズを復唱し、話者の語調を徐々に取り入れようとします。SCP-2103が知覚を有しているのか、単なる言語処理用のアルゴリズムに従っているのかどうかについては未だに不明瞭ですが、お喋りな人間を把握する上での事前調査、という点で役に立つ可能性はあります。

最後に、SCP-2103が人員と会話する間、時折一見ランダムな画像をモニターに映し出すかもしれません。試験スタッフの反応によると、映し出された画像は非常に愉快なものから本能的恐怖にまで及びました。SCP-2103との会話に関しての詳細は文書「記録 2103-A」を参照してください。



記録 2103-A

以下はSCP-2103において実行された、一連の会話記録と実験内容であり、特に注目すべき箇所(適当であれば)と、それに対する試験官の反応も併記しています。SCP-2103の性質のため、試験官はあまりにも個人的すぎるか、異様すぎる情報のどちらかを自分から公開することを強く提案します。

分かった。立場をはっきりさせたいし、この場で言わせてもらおうか。SCP-2103に下ネタを吹きこむのは頼むからやめてもらいたい。ああ、ライツ博士、もちろんアンタもだ。
下品なフレーズなんざどれもこれもみんなをイラつかせるだけだ。それからオチが水風船 (*2)、妻 (*3)、デリケートな話題 (*4)なのもまっぴら御免だ。 -エージェント スキズム
試験官: エージェント██████
所要時間: 1時間
話題: 政治
結果:
会話が進むにつれて、エージェント██████は次第に興奮し始め、やがてSCP-2103に卑猥な言葉を浴びせ始めた。エージェント██████は主にSCP-2103が淡々とかつ平然とした様子で返答することに激高している様子であった。しばらくして、エージェント██████はガラスを叩き始めたのを警備員に制止され、警備員に付き添われて退室した。後に、エージェント██████は悲しそうな様子で「何が起こったのか全く分からない」と主張した。
試験官: ███████博士
所要時間: 6時間(3時間経過後に15分休憩)
話題: シェイクスピア
結果:
さらなる実験結果のため、███████博士は出来る限り「劇的」な様子でロミオとジュリエット、じゃじゃ馬ならし、リア王、などといった作品を朗読し始めた。しばらくして、SCP-2103はまともな出版社に[データ削除]し始めた。
コメント: まったくもって信じられない。ほとんど泣いちゃったよ。 -エージェント████
試験官: セキュリティアシスタント ブレイク
所要時間 20分16秒
話題: 未記録
結果:
20分経過後、被験者は怒りだし、拳銃を引いた。最初の射撃でプレキシガラスの窓は粉々になり、弾丸はSCP-2103のタービンもどきにはまり込んだため、後の追加実験のために修理が必要となった。次の射撃はSCP-2103の外装に着弾したが、「時間がかかりすぎるのと、銃創がいい感じにカッコよく見える」との理由で除去には値しないと判断。被験者はSCP-2103が「彼らをなじった」と判断したことから、厳しく懲戒されず。
試験官: エージェント スキズムが立会う。
所要時間: 9時間20分12秒
話題: 分かってるだろ、私は目を通したくないし、教えることもできん。-███・████████博士
結果:
SCP-2103には財団のラップトップにインストールされてある、ボーカロイド形式の言語シーケンサを組み込んだELIZAタイプのボットを宛がった。最初のフレーズは「How are you today?」であった。1時間48分には、ボットとSCP-2103の両者は一種のホメオスタシスの状態に到達。その時点で会話はより難解になり始め、文字通りスクラップとフラワーアレンジメントについての詳細が中心となっていた。約7時間後、会話はほとんど難解なブリップとテキストの断片となった。実験終了後、携わった職員は頭痛を訴えた。
コメント: もう一回やっちゃダメ?とにかく自分の持ってるコンピューターなんだから、ね? -エージェントスキズム

  • 最終更新:2016-07-02 18:40:14

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