SCP-2059

SCP-2059 - Wall of Flesh (肉の壁)
©︎ Nanoro 2014
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SCP-2059の感覚器官の拡大像。

Item #: SCP-2059

Object Class: Euclid

取扱方: SCP-2059はクラスIV敵対的不定形実体用に設計された改造封じ込めエリア内に収容されます。封じ込めユニットは高光沢の鋼鉄でメッキされた深さ40メートル、直径15メートルの縦穴で構成されなければなりません。このメッキは必要に応じて交換され、全体が鏡面研磨されます。縦穴の開口部は遠隔操作で開放できる耐衝撃プレキシガラス板で覆われます。さらに、収容ユニットにはSCP-2059-1との通信を容易にするために必要な映像、音声監視装置とスピーカーを装備します。

概要: SCP-2059は自律的で感覚を持つ肉、骨、臓器の塊です。塊の全体は一見して、既知のいかなる種とも対応しない巨大な黄色い感覚器官に支配されています。この器官の構造は眼に似ていますが、さらなる調査では赤外線や熱を感知できることが示されました。SCP-2059は自身の構造を自在に変更することが可能ですが、通常は外側を滑らかな肉で覆い、その内側に格子状に配置した骨によって重要な臓器と脳組織からなる塊の中心を保護する構造を取ります。SCP-2059は外部からの栄養供給を必要としません。SCP-2059に接触したあらゆる生物は塊に吸収されますが、ケラチン質(皮膚、髪、爪)は廃棄されます。執筆時点でのSCP-2059の構成は次の通りです。

  • 1個体のシロナガスクジラ (Balaenoptera musculus)
  • 1個体の未知の大型イカ類
  • 2個体のハンドウイルカ (Tursiops truncatus)
  • 数個体の様々な家畜
  • およそ30個体のヒト
  • 1個体の腐敗が進んだヒトの死体
  • 数個体の様々な家庭用愛玩動物
  • およそ300個体の齧歯類
  • 特定されていない量の昆虫

何かの中に閉じ込められた場合、SCP-2059は空間を完全に充填しようとする傾向があります。これは、自身の凝集性を保つ意味があると仮定されています。

SCP-2059は全ての人間や動物に対し非常に攻撃的で、視界内のあらゆる生物を殺害または同化しようとします。活動していない間のSCP-2059は通常、収容セルの底に寄り集まって塊の大部分を隅に押し付けた状態にあります。

SCP-2059は重要臓器を複数セット保持していますが、そのほとんどは用いられていないようです。PETスキャンでは、SCP-2059が持つ全臓器の85%は非活性で未使用であることが示されました。さらなる情報はインタビュー記録2059-02を参照してください。

補遺2059-01: █/██/20██、SCP-2059内の一人の個人と音声による接触が行われました。この個人はSCP-2059-1と指定されます。以下はイベントの音声記録の転写です。
回答者: SCP-2059-1

質問者: N█████博士

前書: 初期接触記録の転写。N█████博士はSCP-2059の監督に割り当てられていた。SCP-2059-1の言葉はヒンディー語からの翻訳。

<記録開始>

[N█████博士は監視室で書類整理を行っている。監視カメラはSCP-2059の表面に顔が現れ、空気を求めて喘ぐところを捉える。]

SCP-2059-1: ああ!終に!彼はやっと私を表に出してくれた!

N█████博士: [明らかに驚いた様子で] ……え?

SCP-2059-1: もしもし?誰か……誰か外にいるのか? 彼は白いローブを纏ったあなた方を見ている!

[マグカップが割れる音が聞こえ、N█████博士は上司との回線を開く。]

N█████博士: [閊えながら]……あ、あの……?あの、SCP-2059が喋ってます。何と言ってるかは分かりません。

SCP-2059-1: ここはどこだ?彼は寒がっている。

サイト管理者████████: 落ち着いて。誰かをそこに送ろう。

SCP-2059-1: 太陽はどこなんだ?

<記録終了>

後書: 初期接触の後、N█████博士は別のSCPオブジェクトの監督に割り当てられた。このオブジェクトの担当にはヒンディー語に堪能であるJ████博士が割り当てられた。

補遺2059-02: SCP-2059-1はその人物とSCP-2059に関する詳細についての質問を受けました。間もなく、SCP-2059-1が18██年にインドで行方不明となった仏教僧、K█████ R██████████であることが立証されました。以下はSCP-2059-1との対話記録の転写です。
回答者: SCP-2059-1

質問者: J████博士

前書: このイベントはSCP-2059-1との初期接触の直後に行われた。記録の間、SCP-2059は複数回にわたって自身を再構成した。

<記録開始>

<SCP-2059-1の位置はJ████博士が現場に到着するまでの間に変更された。SCP-2059-1の一部が壁に押し付けられているため、声は篭っている。>

SCP-2059-1: なぜここはこんなに暗いんだ?彼には何も見えない。

J████博士: [J████博士が監視室に入り、収容室との回線を開く] もしもし、SCP-2059。私は財団のJ████博士です。

SCP-2059-1: 男――いや、女か?看護婦?シスター・J████、あなたの言葉が聞こえる。どこにいるんだ?

J████博士: あなたの上にある観測室にいるので、その位置からでは見えないでしょう。いくつか質問をしてもよろしいですか?

<SCP-2059-1は3分間沈黙する。SCP-2059は再構成され、SCP-2059-1の顔全体が表面に現れる。>

SCP-2059-1: 彼に上に出してもらえるよう頼んできた。

J████博士: 誰にです?

SCP-2059-1: 無論、この子だ!他に誰がいる?

J████博士: この子?どういう意味ですか?

SCP-2059-1: あー……正確に言えば子供ではない。彼は[判別不能:Gblerd? Garblord?]の息子、[編集済]だ。だが、私は彼が、追い詰められた子供のように怯えているのが感じられる。

J████博士: どのようにしてそれを知るのですか?

SCP-2059-1: 私達は一つに繋がっている!しかし悲しいことに、その思考を相互に翻訳することは非常に難しいのだ。彼の思考は偉大で、大きな声で、恐るべきものだが、私の思考は遥かに、遥かに小さく容易にそれに呑まれてしまう。

[冗長なデータを編集]

J████博士: 我々の調査では、SCP-2059、あなたが入っているもののことですが、その大部分は使われていません。なぜですか?

SCP-2059-1: 彼は単にそれで何ができるか知らないだけなのだ。可哀想な子だ……これらの袋や管をどこに配置し、何をさせるかが分からないのだ。彼は辛うじて心臓の働きくらいしか理解できていないのに、まして肝臓など理解できよう筈がない。あなた方にとってそれは明白なことかもしれないが、彼は……異なる法則を持った、別の場所から来たのだ。

J████博士: 彼はどこから来たのですか?

SCP-2059-1: [判別不能: Far shorn? Farhorn?]の第三サイクルである[データ削除済]……だと思う。私達の言葉に直すのは本当に難しい。

J████博士: ……あなたはどのように……正気を保っているのですか?他の人々には無理だったのに。

SCP-2059-1: ……私は仏の教えを学んだ者だ。彼のやり方の誤りを正すのは私の責務だ。いつかは彼も気づくだろうが、まだ幼く、好奇心が旺盛だから……だが彼が学んだことは未だ少ない。彼には導き手が必要で、だから私は――

[SCP-2059は再構成を行い、SCP-2059-1は内部に引き込まれる。]

<記録終了>

後書: SCP-2059は休止状態に戻った。その後SCP-2059-1の出現は記録されていない。

  • 最終更新:2016-06-25 11:29:31

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