SCP-2023

SCP-2023 - Aidoneus' Apology (アイドネウスの謝罪)
© Zyn 2014

Item #: SCP-2023

Object Class: Safe

取扱方: 境界がSCP-2023の原点を囲む丘の中腹エリアの周りに確立されます。SCP-2023の収容に割り当てられた保安職員は、歴史的発掘と復元過程を監督する考古学者チームの偽装を維持してください。境界内に入る無許可の人物は、領域を荒らされずに保つ必要がある旨を説明して送り返します。

概要: SCP-2023はイタリア、エンナの町から約7kmの地点で発生する局所的現象です。SCP-2023の原点は、丘や崖に囲まれた小さな湖のほとり近くに位置する洞窟です。この洞窟は徒歩で接近した場合のみ可視化するようです。

SCP-2023は、洞窟の入り口から外側に2m広がり、明らかに周囲の石から直接成長している様々な野生花の自発的出現によって構成されます。最も多い種はホワイト・アスフォデル(Asphodelus albus)と、クチベニズイセン(Narcissus poeticus)・トリアンドルス(Narcissus triandrus)・ラッパズイセン(Narcissus pseudonarcissus)などの様々な種の水仙です。細密検査は、これらの花が有機材質ではなく、薄くカットされ精密に配置された宝石類で構成されている事を明らかにしました。SCP-2023によって生成される宝石の花は触れると崩壊し、2-3日(約48-72時間)の期間をおいて消失します。花が消失する時、地面には残骸や痕跡が残りません。

SCP-2023の発生は断続的かつ予測不可能ですが、現象の顕著な変異バージョンが、秋季の始まりに毎年観測されています。SCP-2023の範囲は約5mまで延長し、花は土着の生物ではない蝶の一種 (Atrophaneura aidoneus)を伴います。花と蝶は、周辺地方(シチリア島)の山中で降雪が始まるまで残ります。初霜が降りると、領域に吹く風は花を振動させ、宝石は人間の発声と同様の音楽的なトーンを生成します。この異常性は翌日の朝には停止します。

補遺2023-1: SCP-2023が最初に発生する洞窟の調査が行われたものの、洞窟の入口を超えた先に有意な内部特徴(例として、トンネルやより大きな洞窟)は発見されませんでした。しかしながら、洞窟の開口部に面する岩壁に、以下の碑文(ギリシア語から翻訳)が彫り込まれているのが注目されました。
これは僕が捧げることができる唯一の生命だ
しばし君の笑顔と涙を貸しておくれ
君は暗闇に包まれた長い日を凌ぐ
愛する妃よ また帰って来ておくれ
下の世界への門はいつでも開かれている
君が入ろうとも 立ち去ろうとも
また、洞窟の床には散乱する金属の小片が発見されました。研究室での分析により、金属は高純度の鉄であると示されました。

補遺2023-2: 2003年7月17日の正午、SCP-2023は宝石で出来たヒヤシンス(Hyacinthus orientalis)ただ一種のみを出現させました。午後遅くから夕方にかけ、様々な土着種の蝶が洞窟の入口にタイムの小枝を運んでくるのが確認されました。これらのハーブは日暮れ頃に消失しました。



  • アイドネウスは冥府と富(地底世界の宝石)を治めるギリシア神、ハデスの別名。ハデスは豊饒の女神デメーテールの娘であるペルセポネーを、エンナ近郊で花を摘んでいた際に略奪して妃とした。その後、最高神ゼウスの採決により、ペルセポネーは一年の3分の1をハデスと共に冥府で暮らす事になった。かくして世界に冬が、ひいては四季が生まれたとされる。
  • 蝶はギリシア語ではPsȳchē、すなわち魂と同一視される。
  • ギリシア神話において、アスフォデルは黄泉の国に咲く花である。また、水仙はペルセポネー誘拐の際、彼女の気を引くために使われた。
  • 詩人オルフェウスが妻のエウリュディケーを取り戻そうと冥府を訪れた時、ハデスはオルフェウスの竪琴を聞いて鉄の涙を流したと言われる。
  • ヒヤシンスとタイムの花言葉は、それぞれ”許してください”と”強さと勇気”。

  • 最終更新:2016-06-25 11:24:43

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