SCP-1980

SCP-1980 - Alien Invasion (異星人の侵略)
© eric_h 2012

Item #: SCP-1980

Object Class: Euclid

取扱方: SCP-1980は移動させることができないため、その周囲にニュートリノ観測望遠鏡という偽装のもとに研究・収容サイト-79が建設されています。標準的進入規制措置が実施されています。

活性化状態にあるすべてのSCP-1980-1実例は(SCP-1980内部で発見されたものか否に関わらず)収容および実験のためサイト-41に移送するものとします。承認された実験の場合を除き、SCP-1980-1実体と人間との直接的な接触が発生しないよう留意してください。

SCP-1980-1に曝露したものと考えられるすべての個人は以降SCP-1980-2実例として指定し、収容すると共に尋問およびSCP-1980-1の強制的除去を行うためサイト-41に移送してください。SCP-1980-1の除去後、D-クラス被験者以外の者に対してはクラス-A記憶処置薬を投与した上で解放してください。MTF構成員には対象者は体内にSCP-1980-1が植え付けられている可能性があり、SCP-1980-2実例を明らかな異常活動無しに生成しうるという旨を通知してください。SCP-1980-2個体は標準的ヒューマノイド収容セルに収容することとし、その他の特別な処置は必要ありません。

追加のSCP-1980-1実例を生成する機械装置であるSCP-1980-3は現在、SCP-1980内部に存在しています。サイト-41への移転はそれが可能となった場合に実施されます。O5指令により、この移転が実施されるまではSCP-1980-3の使用は行わないものとされています。

SCP-1980内部で仮死状態にある人工生物(SCP-1980-4およびSCP-1980-5)には干渉を行わないでください。これらの生物が蘇生した場合、可能であれば収容し、それが不可能である場合は終了してください。

概要: SCP-1980は南極点からおよそ400キロメートル、座標[編集済み]の地点の南極氷床の下およそ2.4キロメートルに存在している構造物です。発見された深度から、SCP-1980はおよそ1450万年前、南極大陸に温帯が存在した最後の期間に建造されたものとみられています。

次に挙げる発見から、この建造物は科学的な調査基地として利用されていたものと考えられています。

(1) 座標[編集済み]にある銀河間空間のエリアを長期的に観察するために固定された望遠鏡。当該エリアにおける重要な天体や活動は記録されていません。

(2) およそ5000のSCP-1980-1実例。SCP-1980-1は直径およそ10センチメートルの金属質のディスクで、タングステン・レニウム合金で構成されており、未知の組成の結晶状構造体によって部分的に覆われています。SCP-1980-2対象者の尋問では、各SCP-1980-1には未知の知的生命体、おそらくはSCP-1980の建造者である種の個体の意識が収められていることが示されています。発見されたSCP-1980-1の数量から、SCP-1980はより巨大な構造物もしくは居住地の一部であるとされています。

(3) 生体収容エリア、仮死状態にある複数の原始的なヒューマノイド群(SCP-1980-4)、およびSCP-████内における[編集済み]の描写と酷似している一体の実体(SCP-1980-5)が収容されています。

(4) SCP-1980-3、SCP-1980-2対象者の尋問を通じて得られた情報から、追加のSCP-1980-1実例を生成する機械であるとされています。

(5) SCP-1980の居住者の活動を記載した記録。関連する抜粋の翻訳については補遺3を参照してください。

SCP-1980-1に接触した人間は、彼/彼女の高次精神機能をSCP-1980-1内に収められている実体によって支配されます。これらの対象はSCP-1980-2として指定されます。このプロセスはおよそ6時間かかり、その間対象は意識を失っています。覚醒すると、SCP-1980-1は対象の制御、および対象の知識および記憶に対する大規模なアクセスを獲得します。SCP-1980-1の除去によってこの影響を消去することができ、対象は肉体的な損傷を負いませんが、記憶処置薬の投与時と同様の混乱をきたします。この混乱の度合いはSCP-1980-1に曝露している時間の長さに比例して大きくなります。

既存のSCP-1980-1実体にはSCP-1980の建造者たちの意識が収められています。しかし、なんらの知性体がなくとも、SCP-1980-3および未使用のSCP-1980-1のテンプレートを利用することで、SCP-1980-1の生成が可能となっています。こうしたテンプレートは68個が発見されています。SCP-963-1の複製に取り組んでいる研究チームは、SCP-1980の素材を用いたSCP-963-2の複製に成功しました 現在の人類の技術ではSCP-1980-3もしくはSCP-1980-1のテンプレートの再製造は不可能であると判断しています。

補遺1: SCP-1980は2010年、自動化された遭難信号の発信を財団職員が傍受した際に発見されました。この信号が追跡され、周辺エリアはサイト-79として収容下に入りました。広範囲の熱水掘削により、SCP-1980への限定的な進入が可能となりました。

SCP-1980を調査した初期の研究チームはSCP-1980-1の影響が完全に知られる前にSCP-1980-1への曝露を受けることとなりました。チームリーダーである████████博士はその地位を放棄し、およそ500のSCP-1980-1実例をサイトから持ち去りました。████████博士は財団の手から逃れており、不明な動機を有する多数の未収容状態のSCP-1980-2実体が今も存在するものと推定されています。MTFゼータ-29がこれらの捕獲および収容の任務にあたっています。2012/██/██現在、27のSCP-1980-2実例が収容されており、そのうち6個体は意図的な曝露を受けたD-クラス被験者となっています。

補遺2:
インタビュー対象: マーティン博士、最初の探索/収容チームのメンバーであり、現在はSCP-1980-2実体となっている

インタビュアー: ベイカー博士

前記: 探索チームの曝露が発覚した際、████████博士を除く全メンバーは成功裏に収容され尋問を受けた。

<ログ開始>

ベイカー博士: はじめに、あなたがSCP-1980の影響を受けていないという考えについての議論は省略させてもらいます。我々はSCP-1980-1がどう作用するかを知っており、また我々はあなたのチームが曝露されたことを知っています。

マーティン博士: いいだろう。████████博士は私が君に何を言おうと彼の任務を完遂する。君は我々を止めることはできない。

ベイカー博士: 「我々」とは正確には何者を指すものですか?

マーティン博士: 我らが民だ。我々が君の見つけた場所を作り上げたのだ。

ベイカー博士: あなたはどこから来たのですか?

マーティン博士: [編集済み]。我々はもはやどこにも行くあてはない。[編集済み]は破壊されたのだ。今はここが我々のホームだ。

ベイカー博士: …それで、あなたはここで何をするつもりなのですか?

マーティン博士: 生存だ。できうる限り長く。君たちの仲間をまとっているのは、そうせねばならないからだ。

ベイカー博士: いつもこうしているのですか? 他者を「まとっている」と?

マーティン博士: 違う、我々はかつて君たちと同じような存在だった、あの存在から…君たちの言葉で何と表現すればよいか…あの、外側から来たる者どもから自らを守る必要が出てくるまでは。

ベイカー博士: すると、あなたたちは侵略を受けたのですか?

マーティン博士: そうだ。[編集済み]によって。そして彼らの主である、あの…彼方からのスクリーマー(the Screamers from Beyond)によって。奴らのために我々は変換(convert)することとなった。それからはスクリーマーは我々を知覚できなくなったのだ。

ベイカー博士: わかりました。そしてあなたたちは、その侵略者が戻ってきた場合に備えて監視していたのですね?

マーティン博士: そうだ。奴らはまた来る! 君たちも変換せねばならない! それだけが身を守る術なのだ。あのプロセスは上手くいくはずだ。我々は君たちを助けることができる。

ベイカー博士: 我々にあなた方と同じようになれと?

マーティン博士: そうだ! 君たちは君たち自身のその肉体をまとうことができる…違いなどそうそうわからないだろう。

ベイカー博士: その利点はわかりましたが…しかし…

マーティン博士: そうする以外にはない! 奴らは戻ってくる! 手遅れになる前に…
<ログ終了>

終了報告: 対象は興奮の度を増し、定期的に財団職員に対しSCP-1980-3を用いて自身をSCP-1980-2実体に「変換」するよう説得を試みている。
補遺3: SCP-1980内部で発見された記録の抜粋、被験者D-19213がSCP-1980-1実体に曝露している間に翻訳を行ったもの。

「[編集済み]との通信が途絶。最悪の事態が想定される。彼らの変換が間に合ったことを祈ろう」


「進入地点の監視を継続中。これまでのところ、ここは安全なようだ」


「我々は間違っていた! [編集済み]は進入地点から入り込んでいる。それも大量に! 奴らはこの銀河のクラス-J惑星すべてへの攻撃を企んでいるに違いない。もはや逃げる場所は無い。変換し、備えるのだ。他に何ができるというんだ?」


「仲間の70%が失われた…モジュールにする新たなホストを見つけねばならない。この地の原生生物は変換の互換性がない。████████████は捕獲した[編集済み]との融合を試みている。上手くはいかないだろう…彼らはあまりに違い過ぎている」


「我々の亡骸は、その最後の一つまで…スクリーマーどもの餌となる、だがいつか誰かが、我々の精神を見つけてくれるだろう」

  • 最終更新:2016-06-19 16:25:32

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