SCP-1871

SCP-1871 - Vorpal Sword (ヴォーパルソード)
© Rioghail 2013

Item #: SCP-1871

Object Class: Safe

取扱方: SCP-1871は保管サイト-08の直立収納コンテナに保管されます。実験に用いる際はラトウィッジ博士に申請してください。

概要: SCP-1871は十字型の鍔を持つ鋼製の長剣で、長さ144センチメートル、刃は115センチメートルと測定されています。鍔は革のバンドで固定されています。鍔には見たところ手作業で彫り込まれた文章があり、一方の面には“He left it dead, and with its head” (*1) 、もう一方の面には“he went galumphing back” (*2) (これらはルイス・キャロルのナンセンス詩、ジャバウォックの詩からの引用)と彫られています。SCP-1871の刀身は摩損しており、戦闘に用いられた形跡があります。刀身と鍔からは紫色の残留物の痕跡が発見されています。

SCP-1871は複数の異常な物理的特性を持ちます。平面上に置かれた時、剣は重心を調整されているわけではないのにもかかわらず、切っ先を上に向け柄頭によって直立します。さらに時折、SCP-1871はそのような状態になくとも高粘度の液体に浸漬しているかのように振る舞い始めることがあり、これは元の状態に戻るまで数時間持続します。これらの異常特性はSCP-1871にのみ影響します。

人間によって保持された場合、SCP-1871は様々な異常な感覚作用を発生させます。全体の70%の被験者は平衡感覚に変化を被り、重力が刀身と平行に、剣の柄頭を向いて作用しているかのように感知することになります。このためSCP-1871は武器として全く実用的でなく、おそらく使用者の方を傷付ける結果となるでしょう。この作用はSCP-1871と被験者との皮膚接触が絶たれると直ちに終了します。

全体の20%の被験者は平衡感覚には影響を受けませんが、代わりに体性感覚と深部感覚に幻覚を経験します。これらの感覚は、人間より遥かに大きく、大幅に異なった体制を持つ生物のものです。この体制には、最低でも7本の四肢、3本の尾に似た付属物、頭部に対応する付属物が存在しないこと、非対称の身体が含まれているようです。被験者はこの間、自らの体性感覚と深部感覚を知覚できません。被験者は、体に小雨が当たる感覚と、湿った落葉を踏みしめる感覚を体験していると主張します。被験者の他の感覚は影響を受けないため、これは強い混乱と苦痛を齎します。この作用はSCP-1871との接触を絶っても終了せず、曝露後の数時間にわたって継続します。

全体の10%の被験者は、オブジェクトとの接触で異常な感覚的影響を受けることはありません。ただしオブジェクトを振り回すと、使用者の腕とSCP-1871はその間の空間を移動して通過することなく、瞬時に軌跡の終点に出現します。この時、SCP-1871は剣に残留しているものと化学的に同一の紫色粘性流体(完全な化学分析結果は[データ編集済]を参照)で覆われた状態で出現します。被験者はこの直後に高揚感を体験しますが、すぐにSCP-1871の周囲に漂う軽度の不快感と、それと接触することへの弱い嫌悪感を感じ始めます。これらの異常特性から、SCP-1871を用いて他の物体を物理的に損傷させることは、可能ではありますが非常に難しいものとなっています。

補遺: 以下のメモは[データ削除済]から回収されたもので、SCP-1871と関連があると考えられています。
リチャードへ

お前の放蕩には文句を言いたいが、それは何らかの形で役立ったのだろう。お前はそれを取り戻したかったのだと思う。とにかく、お前はそれを成し遂げた。

そして、その剣自体が何らかの影響を受けているのだと考えざるを得ない。今やその剣は全く均整が取れていないように感じられるし、それを見ると少し吐気を覚える。その遺憾な事態の全体を思い起こさせるのだ。

敬具、
J. アストン

  • 最終更新:2016-06-19 15:54:18

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