SCP-1844

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任務に入る前のカプセルアルファ
SCP-1844 - Crater at 31.7███° N, 35.1███° E (北緯31.7███°東経35.1███°のクレーター)
© spikebrennan 2012

Item #: SCP-1844

Object Class: Euclid

取扱方:
機動部隊Ω-144の少なくとも12人の隊員は、サイト308に常駐させてください。同時に、いつでも封じ込めプロトコルが行えるように、機動部隊の少なくとも3人以上の隊員をカプセル内に常駐させてください。

封じ込めプロトコルは以下のように行なってください。
  1. カプセルの断熱シールドの完全性を徹底的に検査し、必要に応じて修理してください。カプセルは、関連する機動部隊の隊員による封じ込めプロトコル活動の為の食品、飲料水、呼吸用の空気、必要な機材を供給してください。
  2. 機動部隊隊員の5名が乗り込むと、カプセルは密閉されます。
  3. カプセルは、重量物輸送ヘリコプターによってSCP-1844内に設置されます。 可能であれば、SCP-1844内の既存のカプセルを回収してください。SCP-1844内のカプセルの位置と、パラボリックドームの頂点と焦点軸の方向に、財団のcomputus desk (*1)が提供する手順に準拠して、カプセルを配置してください。
  4. 有人カプセルがサイト上にありますが、カプセル内の5人の機動部隊隊員のうち少なくとも3人は、同時に各々が、クリアな大声で、信念をもって任務を継続し封じ込めプロトコルを実施します。これらの機動部隊隊員は交代で休息できるよう、ローテーションを組んで任務にあたらせてください。
  5. 次のカプセルのローテーションが緩和されるまで、カプセルはこの場所に残してください。カプセルが960時間以上この場所に残留しないように、あらゆる努力を重ねるべきです。
  6. (後続のカプセルの配置が確認されるまでの間に、カプセルの回収が試みられなかった場合)カプセルがSCP-1844より重量物輸送ヘリコプターで引き上げられ、機動部隊の隊員を回収した後、カプセルは解放されます。もし実行できるのであれば、機動部隊隊員は復員前に、休憩時間を与えてください。
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カプセルチャーリー(内部詳細)

各カプセルは、文書28.3.GEHの指定に従い、耐熱、防音処理を施して構築してください。カプセルのドームは1/995未満の1/1000繊度の銀(典礼機器の再利用が好ましい)で、放物型状に構成してください。カプセル内部の金属表面には、適切な文書が小さく刻み込まれていなければなりません。耐久性が維持できなくなった時、カプセルから人員を撤退させてください。

機動部隊オメガ-144の現在の名簿は以下の表の人員で構成されています。下の表には、問題になっている機動部隊隊員が、カプセル内で実行する封じ込めプロトコルについても識別しています。

機動部隊オメガ-144の現在の名簿


概要:
SCP-1844は、北緯31.7███°東経35.1███°に位置する、楕円の露天している坑、もしくはクレーターです。坑は、平均直径はおよそ70mで、基準階よりおよそ260mの深さですが、不定な深さの位置に、いくつかの狭い割れ目が存在しています。坑の近辺は、軍用弾の投棄場所で、不発弾による公共の危険があるというカバーストーリーの下で、安全に維持されています。
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SCP-1844(Dr.Garciaによる検査)

坑の底部の温度は、通常約3000Kから5000Kの範囲で、時折9600Kまで急上昇します。この熱源は、完全には解明されていません。坑内の大気は、一酸化炭素の濃度が高い、硫黄や他の有毒な化合物が含まれています。

坑や、坑を介してアクセス可能な次元外空間では、不確定な数の敵対的な存在を内包しています。それらは封じ込め手段によって流出を阻止します。通常の条件下では、これらの存在は非実体であると考えられています。封じ込めプロトコルの有効性のために、SCP-1844はタイプ-2ジオエスカトロジックハザード(原文:Type-Ⅱ theoescatlogic hazard[訳注:直訳で神の終末論(?)])として分類されています。

SCP-1844は、サイト上で財団が管理し始めるより前には、既にその存在が知られており、封じ込めプロトコルの形式(より原始的であるにもかかわらず、財団による維持と同じくらい苛烈で、同じくらい効果のある)は、少なくとも3600年前から、多かれ少なかれ継続的に行われていました。部分的な文書と封じ込めログは次のとおりです:

日付または参照 備考
紀元前1600年頃 SCP-1844について書かれた最古の文書です。記録は、センウセルト2世(エジプト第12王朝のファラオ)の統治時代の、エジプト軍のレバント遠征について書かれた、パピルス紙の巻物に綴られています。SCP-1844の記述に適合する位置に本部を置く”寺院教団”を、エジプト軍は迫害しないよう支持されたと、記録されています。
西暦70年 第一次ユダヤ戦争時に、ウェスパシアヌス将軍からローマ第10軍団フレテンシスの司令官にあてた手紙で、SCP-1844に言及しています。ウェスパシアヌスは、現地で行われている儀式に干渉しないよう、軍団に命令をしています。
西暦636年 ハリード・イブン・アル=ワリードが正統カリフのウマル(訳注:ウマル・イブン・アル=ハッターブの事)に宛てた手紙では、SCP-1844の活動検査の強化を、イスラムの宗教団体に要求するよう記述しています。"敬虔なキリスト教徒とユダヤ人が輪になって立ち、煙立つ坑の周りで祈っているが、"悪魔のささやき"はそこから出てきてはいないように思える"と手紙は参照しています。
西暦1208年 ジョフロワ・ド・ヴィルアルドゥアンの記録、コンスタンティノープル征服記では、SCP-1844の封じ込め違反に相当するものを説明しています。坑の近くにベネディクト修道院とイスラム神学校を建設すると、坑から"炎の風"噴出した。通常の封じ込め活動を僧侶やイスラムの聖職者とともに数日行い、建物の破壊を阻止したが、その間、"悪魔"や"悪魔たち"と記述されている存在が、自由に移動をしていた、と記載されています。なお、ジョフロワがサイトを訪れたとは考えられていない事に注意して下さい。間接的な情報から彼は記述しています。
西暦1529年 教皇レオ10世からスレイマン大帝へ送った手紙では、オスマン帝国と様々なカトリック国との戦争が続けられているにも関わらず、SCP-1844での共同行動の継続を約束したことを示しています。
西暦1799年 ナポレオン・ボナパルトは、フランス軍のレヴァント侵攻の際にサイトを訪れました。ナポレオンは彼の主任技術者であるピカール・ド・フェリポー大佐をサイトに派遣し、サイトを研究し、伝統的な封じ込め方法を強化するため、”自然哲学”の原理を適用しました。
西暦1873年 財団の前身となる存在によって、サイトの制御が開始されました。サイトの活動の厳密な記録管理は、この日から始まります。
西暦1906年 サイト監督官のカシミールは、封じ込めプロトコルの制御プログラムを改良する研究を開始し、各種の手順の有効性を測定しました。
西暦1921年 機動部隊Ω-144の前身となる存在が正式に組織されました。 機動部隊隊員の封じ込めプロトコルの有効性は、坑の底部から部材までの距離の関数として変化することが示されている。
西暦1923年 SCP-1844で28分間の封じ込め違反が発生。異常な数の角と目を持った、奇形の若い羊に似た存在が坑より出現し、破壊される前に封じ込め要員を攻撃しました。
西暦1932年 封じ込めプロトコルの改善が累積され、SCP-1844に起因する地震活動は20%減少し、心理的損傷の発生率は15%削減されました。
西暦1935年 耐熱封じ込め装置の封じ込めプロトコルへの導入が許可され、単にSCP-1844の縁周りだけでなく、内部でプロトコルの実行ができるようになりました。封じ込め効果が30%上昇しました。
西暦1938年 封じ込め要員の間で定期的にローテーションを回すシステムの導入で、機動部隊隊員間の自殺率を6%減らすことができました。
西暦1939年 SCP-1844で72分間の封じ込め違反が発生。ウマ科の野生生物に騎乗した、アルビノの痩せた人間型の存在が坑より出現し、逃げ出しました。
西暦1952年 クローズドカプセル型の封じ込めモジュールの導入は、封じ込め効果を20%上昇させました。SCP-1844の内部と関連付けられた"冒涜的なイメージ"により、封じ込め担当者は任務シフト中とその後に永続的な鮮明な幻覚、吐き気、めまいを訴えていたが、クローズドモジュールシステムの導入により、視線を確立することなく封じ込め要員のSCP-1844への接近が可能になった、と報告しています。
西暦1955年 封じ込め違反は、カプセルとその人員の損失につながります。二次封じ込め措置は、SCP-1844の内部からいくつかの存在の逃走を阻止します。
西暦1964年 カプセル内の電子ノイズ低減システムの導入の結果、封じ込め要員の注意散漫の低減と、封じ込め要員の自殺率の15%削減が報告されています。
西暦1978年 封じ込めプロトコル実行による不測の事態の結果、占領しているカプセルに損傷を受けました。機動部隊Ω-144隊員のJPL-265(HH A.Luciani)が負傷し、任務から退役し、ローマへと戻りました。
西暦1986年 熱シールドの進歩や、機動部隊隊員の審査の改善、特定の機動部隊員による人間工学的に改善された封じ込めプロトコルの実践により、封じ込め効果はさらに30%累積されました。
西暦2011年 サイト監督官Zafarulは、封じ込めチーム内で200日間連続してCクラスの事件や機動部隊隊員間の死亡事故が無かった事を祝いました。

封じ込め覚書


  • 最終更新:2016-06-19 15:52:09

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