SCP-1643

SCP-1643 - The City and the Tower (町と塔)
© Palaios 2014

Item #: SCP-1643

Object Class: Euclid

取扱方: SCP-1643の周囲の土地は、鎖でつながれたフェンスで包囲されます。この境界は財団職員と自動システムにより継続的に監視されます。侵入者がいた場合は拘束され、尋問されます。

地方自治体にはその場所は政府が所有する大気調査施設だと通知されます。

信心深い職員はこのプロジェクトに割り当てられるべきではありません。特にアブラハムの宗教(ユダヤ、キリスト、イスラム教)を信仰している職員は勧められません。

管理者からの事前の許可なしにSCP-1643の半径850m以内に入ることは禁じられています。ロボット探査は許可されています。

概要: SCP-1643は、イラク北部の城壁に囲まれた廃墟の中心に位置する230mの塔です。塔の下部70mはレンガで作られています。上部160mは現代の合金鋼でてきており、頂上に一つの部屋があるエレベーターシャフトを囲む開放的な骨組みを形成しています。封じ込めの際に、かつて一時的な内面的世界の異常を安定させるときに使われたと信じられているものと一致する祭具が部屋の中から見つかりました。SCP-1643のレンガ部分は、構造的に現代の素材で補強されています。SCP-1643の現代的部品の冶金分析から、今から10年以内に建てられたたものだということが分かりました。

SCP-1643の800m以内に入った人は誰でも、その時エリア内にいる他の人物が知っている言語を、話すこと、読むこと、書くこと、理解することができなくなります。もし、その人の知っている言語のすべてが、SCP-1643の効果内にいる他の人たちにすでに使われている場合、その人がどの言語もしゃべれなくなることを意味するならば、その人は代わりにそれ以外の知らない言語で流暢に話せる、ということに気付きます。

この範囲内から離れようとすると、その人は瞬時に、SCP-1643の範囲内で話すことができた言語が第一言語である世界のどこかに転移させられます。その人は、SCP-1643の範囲内で喋れた言語だけでしかコミュニケーションが取れなくなっています。

かなりの量の従来の建築機械に加え、注意に値するが異常ではない技術がいくつかSCP-1643の周囲のエリアで見つかりました。

タワーの地下には複雑なシステムの通信設備とコンピューターがあります。このシステムはSCP-1643の効果範囲内で容易にコミュニケーションできるように特別に設計されているようです。使用者は、中央装置に言葉を中継する携帯通信機器に話しかけます。中央装置はどんな言語でも、SCP-1643内で他の者が喋っている他の言語に翻訳します。装置は、広範囲にわたる単語の並びのリストを塔の中に入る者に覚えさせて、彼らにそれを中央装置に対して喋らせて補正することによって訓練されてきたようです。これによって、理論的には、彼らが話されなくなった言語、あるいは未知の言語を喋っていたとしても、その人は少なくともシステムに繋がった他人との初歩的な会話ができるようになります。

また、コミュニケーションシステムは短波ラジオ波を使い、SCP-1643の効果範囲外の受信機に対して、翻訳された命令を放送することができます。

加えて、SCP-1643の転送能力を起動せずに素材を輸出入するために、基本的な自走能力を持つトラックが何台か使われているようです。

一通の手紙の下書きが、あるトラックのグローブボックス内から見つかりました。

Dijkstra牧師様へ

こんにちは、Armond。私はもう一度お別れを言うために手紙を書いています。そして、最後に一つだけ頼みたいことがあるのです。同封したものには、私がこの道に至った経緯を綴った日記と、30年間の研究で得た重要な発見のコピーが入っています。教会が知る準備ができたときに待ち望まれるような形で保存しておいてほしいのです。私が出した、神の性質に関する最終的な結論にあなたが同意していないのは知っていますが、それが異教の神だけに適応できるものと考えてくれるだけでも、私の仕事は神学分野において、これまで教会が手にしたことのないほどの最も包括的な仕事だったといえるほどのものです。

あなたに手紙を書くのはこれで最後になるかもしれません。私は、我々の争点になっていた事柄を解決できる可能性がある実験に着手しようとしています。おそらく私は死ぬでしょう。

私は精いっぱい生きてきました。神父に任命されました。聖職を剥奪されました。この道を歩いてきて、人間の想像を超えた世界を見ました。神々や悪魔たちと話しました。知識の探求において、神学の境界を押し広げ、人類が未踏の領域まで答えを探しました。しかし、一つの疑問がまだ重く私の心にのしかかっています。私は神の所有物に会いました。私は現存する彼らに話しかけました。本当です、信仰が彼らを生み出し、彼らの互いへの信仰が彼ら自身を支えているのです。それなら、我々の神が我々の信仰の産物ではないことをどうやって示せばいいのでしょう?

最後の実験の狙いは、これを確かめることにあります。信仰が物を作り出すならば、強い信仰を込められた武器を使えば、それを消すこともできるはずです。私の調査と歴史がこの結論を支持しています。確かに、私がこれまでに会った異教の神々は、冷たい鋼鉄の刃と確かな決意があれば、傷つけることが可能でした。前世紀には、原子力兵器の効果を高めるために多大な労力が費やされ、多くの人が神への愛よりも(本当はまず神を信じるべきですが)遥かに強い恐怖をその兵器に抱くようになりました。

問題は、そのような装置を持って天国に行く方法です。

「彼らはまた言った、さあ、町と塔とを建てて、その頂を天に届かせよう。そしてわれわれは名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう」創世記 11章4節(wikisourceより)

私たちは、塔の廃墟を発見しました。私たちはそれを再建しました。明日、私は自分自身の信仰を核の炎の中で試すことになるでしょう。その中で私は死ぬべきでしょうか。最後の実験の結果があなたに伝わるよう、これを届けます。

- Arthur Grisham

Arthur GrishamとArmond Dijkstraはどちらも現在、行方不明です。

  • 最終更新:2016-06-28 20:38:14

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