SCP-1418

SCP-1418 scp-comb.jpg
回収直後のSCP-1418-この後数本の歯を分析のために取り外した
SCP-1418 - The Dowager's Comb (後室の櫛)
© SRegan 2012

Item #: SCP-1418

Object Class: Safe

取扱方:SCP-1418はセクター-25収容施設の保管倉庫に保管します。人間の被験者を用いた実験は完全な生物学的封じ込め条件下で行われなければなりません。

概要:SCP-1418は12世紀の技術で作成された象牙彫の典礼用櫛です。これは人間の被験者が身に付けた際に異常な特性を示します。被験者は物理的・生物学的に素早く変形し、医学検査によって採取した組織サンプルはこの影響が遺伝子レベルで及ぶことを示しています。本プロセスは概しておよそ1分間を要します。これが完了すると、被験者の身体的外見は25-30歳と思しき白人女性となります。変形した被験者の容姿はSCP-1418の前所有者と思われる人物と一致します。回収ログ1418を参照してください。

変形した被験者は生物学的に死亡しており、バイタルサインは見られず即座に死冷が始まります。しかしながら、現在までの全試験において被験者は意識を維持し続け、変形完了から最低20時間後まで身体的・精神的タスクに従事することが可能です。組織分析により、被験者の神経系、筋肉、心臓血管系を動作させていると思しき錯体の長鎖状タンパク質の存在が確認されています。

変形から24時間の間、被験者の肉体は急速な分解過程が進行し、およそ18時間後に腐敗が始まります。被験者の肉体に存在する分解者のバクテリアは、最も病原性の強い大腸菌株と同程度の活動レベルを示します。したがって、SCP-1418の影響下にある被験者は能動的なバイオハザード発生源として扱われる必要があります。使用者の移動力、運動能力は次第に減退し、変身から23時間50分経過後に意識と行動を停止します。

変化からおよそ22時間以内の櫛の除去は被験者が本来の状態に復元する結果となり、すべてのバイタルサインが正常に戻ります。このプロセスはおよそ10分間を要します。22時間が経過した場合、変形した肉体への損傷(急速な分解過程やその他の原因でも同様)は完全には復元せず、被験者の組織は概して壊死の症状を示し続けます。意識を喪失した後では、櫛を除去しても被験者が本来の身体状態に復元することはありません。Dクラス被験者で行った実験は、変形と復元のプロセスが24時間以内であればあらゆる被験者に発生する事実を示しています―これはまた、個々の被験者によるSCP-1418の継続使用が1日に20時間まで可能であることを示唆しています。

回収ログ1418

SCP-1418はマーシャル&カーター株式会社と関係するとして監視下に置かれていたある著名な伯爵未亡人、故████████夫人の屋敷から149点の遺品や資産と共に回収されました。████████夫人の遺体は19██/██/██の朝に自宅で発見されました。遺体の状態から、警察当局は発見のおよそ4週間前に死亡していたと報告しました。財団の監視エージェントは発見前日の晩に████████夫人がその恋人と思しきある人物と密通していた事実を記録しており、回収チームが調査に割り当てられました。

████████夫人は著名人であり上流階級に人脈を持つことから、公的検視(死因の記録は失敗)と資産の公開オークションを行う許可が下されました。全資産は別々の買い手の代理人に成りすました財団のエージェントによって買い取りに成功しました。SCP-1418の特性は回収された品々の徹底的な検査によって発見され、それ以外の品は異常性が無いことを立証した後に破壊されました。

補遺1418-01

遺体が伯爵未亡人である████████夫人本人かどうかは現在も不明です。もし本人でないとすれば、この複製が作成された時点で、夫人が緻密に観察された姿を模倣したものと考えられます。SCP-1418の特性が████████夫人を装うものではないと想定した場合、彼女は一個人というよりもSCP-1418を利用する複数人の集団であると思われます。しかしながら櫛は遺体が発見された部屋の机にしまわれており、夫人の死はSCP-1418の濫用の結果ではないという事実を示唆しています。実験で観察された特性を考慮すれば、第三者が遺体から櫛を取り去る必要があったと考えられます。

SCP-1418が何らかの方法によって着用者の肉体を順応させるパターンやテンプレートを記憶していることは明白であると言えます。SCP-1418が被験者の変形時に細胞を生存させる能力を持たないことは、意図した機能に伴うダメージや衰弱の結果ではなく故意のものであり、複合的な化学的活性により被験者を行動可能に保っていることを示しています。記憶されたパターンの更新または置換が可能がどうかを判定する実験が現在進行中です。この機能が存在しないとすれば、SCP-1418の来歴から████████夫人のパターンは数百年前から存在していたと考えられます。これは████████夫人の素性や人格が人工的なものであり、MC&D株式会社のエージェントのために作成された可能性を強く暗示しています。

  • 最終更新:2016-06-19 13:18:07

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