SCP-1193

SCP-1193 - Buried Giant (埋まった巨人)
© ophite 2012

Item #: SCP-1193

Object Class: Safe

取扱方:
 SCP-1193-01の入っている穿孔は、施錠された2.5cmの内視鏡用開口部のあるタングステン鋼の格子で蓋をされます。48時間ごとに、穿孔はSCP-1193-01のさらなる徴候/症状(manifestations)を求めて4km以上の深さを内視鏡的に検査されます。SCP-1193-01の穿孔に沿って2、7、11キロメートルの深さに地震監視装置が設置されます。地下の動きに一致する地震監視装置の測定値は即座にサイト監督Iqbalに報告されます。地下の封じ込め違反事象の際には、収容職員はプロトコル473aを遂行し、これによりSCP-1193-01の5つめの肘から下は切除され、加圧コンクリートにより穿孔の残りの部分は埋め戻されます。
 SCP-1193のある地階は、財団の尋問者(interrogator)により常時監視されます。SCP-1193-02は3度目のベルまでに応答されます。尋問者はSCP-1193-01からの自発的な応答を引き出すよう試みなければなりません。大きさ、体型(body plan)、位置、あるいはさらなる徴候/症状に関係する応答は、ドキュメントSCP-1193-2-LTRに記録されます。

概要:
 SCP-1193-01はアリゾナ州スコッツデールの電話交換局の地下排水管にある、異常な長さの遺伝的に正常な人間の腕です。排水格子の下10センチメートルのところで、腕は特に目立ったところのない中性的な手で終わっています。初回検査時には、腕は排水管を通って35メートルの深さまで延びていると考えられていました。その後の内視鏡調査は、腕には等間隔で4キロメートルごとに肘があり、モホロビチッチ不連続面と上部マントルを明確な困難を見せることなく通過して71キロメートル以上の深さにまで及ぶことを明らかにしました。26キロメートルより下のそれぞれの肘は、排水孔が南に9度曲がっているのに合わせてわずかに反っています。SCP-1193-01の穿孔に対する継続的な内視鏡検査は、現在では克服困難な技術上の制約により中断しています。
 SCP-1193-02を介した対話は主にSCP-1193-01のオーブンと冷蔵庫に関するもので、SCP-1193-01はおそらく従来の温覚を欠き、摂氏674度を超える穿孔の温度にもかかわらず、実質的な不快感を経験していないことを示してます。
 SCP-1193-02はGPO 746形式[訳注:一般的な黒電話と同形状]のトパーズイエローの電話で、1971年製造です。その寸法は、それが穿孔を通ってこの場所に運ばれた可能性を排除するものです。封じ込めチームの現在の説は、これはSCP-1193-01との対話のために一番上に設置されたというものです。設置は未知の当事者により、未知の手段で、未知の目的のために行われました。回転式ダイアルは呼び出しの発信には不適当な位置で接着されています。それは、SCP-1193-01のある排水管に入っていき内視鏡検査が最早実行できない深さまでSCP-1193-01と並行して下っていく、通常のツイストペアケーブルに接続されています。
 毎平日の山岳部標準時08時38分から10時34分の間に、電話は5回ベルを鳴らします。応答すると、身元不明の声が進んでSCP担当者との会話をしようとします。回線の向こう側の声は常に人間であることを主張し、決まって電話の向こうにいる人物を権威的な誰かだと勘違いします。これまでの取り調べは従って比較的容易でした。注目すべき類似点がSCP-1193-02を通じて引き出された情報とSCP-1193-01に関して実証可能な事実との間に存在します。現在までにSCP-1193-02を介して得られた異常な情報は、以下のとおりです。

  • 人間の特徴をしているが異常な体格をしていることへの言及。
  • 熱さや冷たさに対する無感覚への言及。
  • 「(彼を)迎え」に来るはずの、「従兄弟[訳注:単数形]」またはその他の親類への言及。
  • 監禁による不快感や退屈への言及。
  • リトル・チノ断層複合体にそった小規模な群発地震への言及。
  • 手錠、ジャム瓶(jelly jar)、パイプ、鋳型、あるいは一例としてホリネズミの穴(gopher hole)により手足やその他の身体部位を拘束されている不快感への言及。

 現時点では、内視鏡検査で視認できる部分を超えたSCP-1193-01の大きさ、物理的形態、体格に関するデータは、暫定的なものと看做されるべきです。臨時実験計画と生理学的検査データについては、ドキュメントRTMR-Deltaを参照してください。

SCP-1193-2-LTR-7の複写:
<録音開始、03/23/2008、9:48 AM>

Iqbal博士:おはよう。それで私に電話してきたのは誰かね?
SCP-1193-01:デビッド(David)だよ。
Iqbal博士:それで君は今どこかね、デビッド?
SCP-1193-01:[判別不能] ごめん──そっちは誰?
Iqbal博士:Hassan Iqbal博士、研究主任だ。
SCP-1193-01:おお。病院からか?
Iqbal博士:[間] そうだ。
SCP-1193-01:そうか。型はいつ外れるんだ?
Iqbal博士:すまん、なんだって?
SCP-1193-01:型だよ。俺の下側の腕(bottom arm)の。いつになったら外れるんだ?
Iqbal博士:つまり君は下側の腕に…型が…はめられているのかね? 理解できん。どちらの腕かね?
SCP-1193-01:下側のだよ(the bottom one)。外していいか? もう3ヶ月も入院してるんだ。そろそろ頃合いじゃないか。
Iqbal博士:君は今入院していると?
SCP-1193-01:知ってのはずだ。あんたは俺をここに入れた奴らの一人なんだから。
Iqbal博士:私を誰かと勘違いしているな。
SCP-1193-01:おい、あんたが役に立たんなら、誰か話がわかる奴に変わってもらえないか。
Iqbal博士:困ったことにここは私一人だけなんだよ。
SCP-1193-01:もういい。誰か使える奴が電話口に来たときだけ教えてくれ。
通信終了

<録音終了>

SCP-1193-2-LTR-8の複写:
<録音開始、03/24/2009、9:52 AM>

SCP-1193-01:畜生。畜生。畜生。
Iqbal博士:もしもし?
SCP-1193-01:もしもし? 聞こえるか?
Iqbal博士:どなた? 君は誰かね?
SCP-1193-01:[判別不能] なんてこった、ここのストーブに突っ込んじまった。消防を呼んでくれ。
Iqbal博士:ストーブ? 君は…すまん、ストーブ?
SCP-1193-01:そう、ストーブだよ。ここに来てケーキを取り出そうとしたら、出られなくなっちまった。
Iqbal博士:君は…ストーブの中に来て…ケーキを取り出そうとした? 私は正しく聞き取れているかね?
SCP-1193-01:きつくはまっちまってるんだ、ジーザス。
Iqbal博士:君は…熱は大丈夫かね?
SCP-1193-01:何がって?
Iqbal博士:熱だよ。痛みはないかね?
SCP-1193-01:何言ってるかわからん。クソ消防を呼んでくれんのか? 参ったね、ジーザス・クライスト、参った。
Iqbal博士:ここには私一人なんだ。
SCP-1193-01:もう何もできん。クソァ。悪い、今、従兄弟を呼んでる。
SCP-1193-01:ほんとごめん。俺のせいじゃねえ。
通信終了

<録音終了>

  • 最終更新:2016-06-19 00:05:05

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