SCP-1176

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蓋を取り除いたSCP-1176の石棺
SCP-1176 - Mellified Man (ミイラのはちみつ漬け) (*1)
© Smapti 2012

Item #: SCP-1176

Object Class: Euclid

取扱方:
SCP-1176は、もとあった石棺にSCP-1176-1を満たした状態で収め、サイト73の温度管理機能付き監視室に収容されなければなりません。SCP-1176は実験に必要な場合と観測機器の交換時を除き、SCP-1176-1に漬かっていなければなりません。またそれらの場合も、SCP-1176-1から6時間以上引き離してはなりません。SCP-1176がSCP-1176-1に漬かっていない場合、急激な脳活動に備えて常時脳波を測定していてください。SCP-1176-1の分泌量が予期せず増加した場合は記録してください。石棺からあふれないよう、余剰のSCP-1176-1は付属の蛇口から必要に応じて1日1回以上排出してください。回収したSCP-1176-1は、実験に使用する分以外は廃棄処理を行ってください。
SCP-1176-1は運搬または貯蔵する場合、食品でないことを明記した容器に収めてください。実験目的の場合を除き、SCP-1176-1適性のない人間にそれを摂取させてはいけません。倫理委員会による正式な審査がなされるまで、SCP-1176-1を非常用食糧として用いる申請はすべて却下されます。

概要:
SCP-1176は、死亡時にはおよそ35歳ほどであったと推定される、人間男性のミイラ化した死体です。体組織の劣化が激しいため、SCP-1176のDNA検査は不可能です。文献から、SCP-1176は紀元10世紀から11世紀ごろに死亡したアラビア人であると推定されます。SCP-1176は臨床学的には死亡しており、呼吸・循環・代謝の兆候は見られません。体組織の大半が劣化しているにもかかわらずSCP-1176の脳組織はほとんど変質しておらず、ステージ3のノンレム睡眠(S睡眠、深い眠り)に一致する電気的活動を示しています。

SCP-1176体内の生きた人間ならば体液があるであろうすべての空間は、SCP-1176-1と指定された金色の粘性液体で満たされています。検査の結果、SCP-1176-1は化学的にはアナトリアミツバチ(Apis mellifera anatoliaca)が産生したシロツメクサの蜂蜜と同一の物質であることが判明しました。SCP-1176-1は、周囲の環境条件に応じた速度でSCP-1176の毛穴からにじみ出ています。SCP-1176が石棺中に収められている場合、通常それは自身の大半または全体がSCP-1176-1に漬かった状態になり、SCP-1176-1の生産速度はおよそ0.2L/hになります。SCP-1176-1に漬かっていない場合、生産速度は時間とともに指数関数的に増大します(事件記録1176-1を参照してください)。SCP-1176内部に含まれているSCP-1176-1の量が生産速度に応じて減少するのか増加するのかは、一切判明していません。

SCP-1176-1は血液型がAB+である人間には摂取することができ、高濃度の栄養食品と同等の栄養価を持っています。SCP-1176-1を15ml服用することで、2500kcalのエネルギーと非常に豊富な必須ビタミンおよび各種栄養素を得ることができます。このため緊急時の食糧に、あるいは日常における主食に適しています。Dクラス職員を用いた実験では、SCP-1176-1の摂取後14時間から18時間の間空腹感を覚えることがなくなり、また長期的な副作用も表われませんでした。

血液型がAB+でない人間がSCP-1176-1を0.5ml以上摂取した場合、摂取後4時間から10時間で重篤なアレルギー症状を示します。適性のない血液型である職員にSCP-1176-1を与える実験を行った際には、98.7%が急性溶血による腎不全を起こし、死亡しました。適性のない被験者がSCP-1176-1を摂取した際に起きる症状は、血液型が合わない輸血を受けた際に引き起こされる症状と一致しています。

SCP-1176を確保した際、それは後期ヘレニズム様式の石棺の内部に納められていました。石棺の蓋、側面、内面には後期エジプトの象形文字が刻まれており、その多くは埋葬された人物を守護するための儀式的な文言や呪文、それにいくつかの神々に関わる聖人についての記述です。その他に、失われたまたは現在まで翻訳されていない古いアラビア語も刻まれています。棺の下部では元々の碑文が削り取られており、古アラビア語の碑文が2つ新たに書き加えられています(翻訳文は補遺を参照してください)。棺の端近くには穴がひとつ空けられており、銅製のパイプと蛇口が取り付けられています。これはここ100年の間にSCP-1176を所有していた何者かが、石棺からのSCP-1176-1排出を容易にするために取り付けたものであるとの仮説が立てられています。石棺そのものには異常な特性はみられません。

SCP-1176は、1985年にエチオピア(現エリトリア)のアスラマにて、”マナによる慈善財団(MCF)”が所有していた施設を襲撃した際に財団によって確保されました。この施設は、エチオピアにおいて飢饉に襲われた地域へと大量に出荷され、急性溶血に似た症状を起こして約█████人を死に至らしめた蜂蜜の出荷元であることが現地の情報提供者によって明らかになっていました。MCFがいかにしてSCP-1176を入手したかについては現在まで判明していません。

SCP-1176の石棺に刻まれたアラビア語文書

事件記録1176-1


  • 最終更新:2016-06-19 00:01:55

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