SCP-1118

Os_Sumum_letter_SOE.png
SOE (*1)の生存者がスキャンしたSCP-1118の文書の抜粋
SCP-1118 - Os Sumum (我らの口)
© Crayne 2013

Item #: SCP-1118

Object Class: Safe

取扱方: SCP-1118-1 は保管ユニット-05にあるSafe級非生物オブジェクト容器に封印しなければなりません。 SCP-1118-2は同施設内の別の金庫に収容されます。事件1118/I/661201:R、および関連する現象を追跡する困難性のため、SCP-1118-2-Dのみを試験手続きに使用することができます。

概要: SCP-1118-1は、ドイツのフランクフルトに所在する Adler Schreibmaschinen 社によって1935年に製造された非常に改造されたアドラー (Adler) ブランドのタイプライタ (Fovorit モデル、シリアルナンバー466442) です。小さな真鍮製の銘板が側面に取り付けられ、次のような文章が確認できます。
"Os Sumum - H.H. - 1937" これは白色で "ГРУ Отдел 'П' (*2) - #12" に上書きされていました。

SCP-1118-1の全てのもともとのキートップは外され、31個のキーはSCP-1118-2を装着するために改造されています。SCP-1118-1のタイプバーは撤去され、24体分の中手骨と基節骨に置き換えられています。これらの骨は未知の手法で適合した形状になるよう接合されています。これらのタイプバーは印字部がないため、SCP-1118に紙を挿入し打鍵しても印字されることはありません。

SCP-1118-2は31個の人間の臼歯で、少量の黒インクで印字できるよう削られており、その正確な構成物は個々で異なります。SCP-1118-2はラテン文字26字とスペースバー、ピリオド、カンマ、感嘆符、疑問符で構成されます。SCP-1118-2に使用されているインクと標準のサンプルを比較した化学的分析により、製造当時と同等のものと推定されています。SCP-1118-2の個体は補足手順1118/D/Ax-14:Z (*3)に記録された儀式的な手続きを通して、特定の「標的」に対して調整されます。これらの印刷物はSCP-1118-2とあわせて回収されます。オリジナルは消失したものと考えられます。SCP-1118-2の作成に用いられる臼歯は完全な状態で、虫歯があってはなりません。それ以上の要件はありません。

SCP-1118-2の完全なセットがSCP-1118-1のキーボードに取り付けられると、 SCP-1118でタイプされた文字はSCP-1118-1の標的によって発声されます。異なるSCP-1118-2のセットどうしで交換することはできないことに注意してください。タイプの速さが変化しても、標的は整合的かつ明瞭に入力内容を話すことができます。標的の人間がどのようにしてこれを可能にするのかははっきり分かっていません。試験によって、標的の心理状態はこれには関係がなく、解剖学的に発声するのに十分でない被験者からも発話が記録されています。SCP-1118が標的にどのように発声させているのかは明らかになっていません。生きている標的の人物は、話しが適切で論理的である間は異常な声を認識するだけですが、自分の発言にたいして不調和になると動揺します。SCP-1118に割り当てられた被験者についての行動研究、前後状況については心理鑑定記録1118/P/930627:Aを参照してください。聞き手はこの効果を受けず、話し手の特徴からはずれた話し方であることを容易に識別できます。
SCP-1118を通した発声は標的の行動にも影響を及ぼしますが、どの程度の範囲までかは不明です。標的が死亡した場合、発声が行動に与える影響はなくなります。

3つの完全なSCP-1118-2のセットが回収されました。それぞれ-Aから-Cと呼称されます。SCP-1118-1とともに回収された文書はSCP-1118-2-AとSCP-1118-2-Bの標的を特定しています。SCP-1118-2-Cの標的は現在特定されていません。SCP-1118-2-Dは試験のために作成されました (*4)。財団の管理外に、完全なSCP-1118-2のセットが存在する可能性があります。SCP-1118-1は14個の臼歯が欠けた状態で回収されました。これらをSCP-1118-3と呼びます。個々のSCP-1118-3は-Aから-Cのセットと似た状態に改造され、SCP-1118-1の接合に使われる物質が欠けた状態でした。SCP-1118-3は明らかに現在知られているSCP-1118-2のセットより古いものに見えます。印字は激しく劣化し、文字は古代ルーン文字のようです。SCP-1118-3の役割について詳しい文書はありませんが、SCP-1118-3がSCP-1118-1およびSCP-1118-3の作成の動機付けになったと想定されます。

補遺1118-A-01: SCP-1118-2と各標的について
セット 推定作成時期 標的
SCP-1118-2-A 1946-1950 元合衆国大統領ハリー・S・トルーマン
SCP-1118-2-B 1932-1937 元英国首相ネヴィル・チェンバレン
SCP-1118-2-C 1958-1967 不明
SCP-1118-2-D 1992 D-128119 (故人)
- Aおよび-Cが合衆国の政治に影響を与えたのかは不明です。

補遺1118-A-02: 事件記録1118/I/551201:Rからの抜粋
1955/12/01 20:16:21、トルーマン前大統領の個人的な側近█████・████████████が前大統領のかかりつけ医の█████████医師を呼び、雇い主がなにか呟いていることを電話で伝える。通話中、前大統領が背後でなにか話しているのが聞こえる。抜粋は以下:

[20:17:30] テスト中[原文ママ]。

[20:17:30] テスト中。

[20:19:06] マクシム (Maksim) がお送りします。

[20:21:43] 何も起こらない? どうして何も起こらない?

[20:22:16] うんざりだ。どうしてロシア語でタイプできないんだ?

[20:22:16] sieojgbkc

[20:26:11] さっき食べたもののことを考えてるよ。もう寝る。おやすみ。

この事件記録における通話内容の完全な版の原稿は閲覧可能です。この事件について、歴史的な背景からの徹底的な研究は未定です。

補遺1118-A-03: SCP-1118-1に関連する主な事件・発見の時系列
1939/11/03: SOE筋によるとチェンバレン英首相は外国の影響下にあると疑われている。収賄、恐喝やその他の古典的手法に焦点を当てて調査。

1938/11/28: 操られているという証拠は発見できなかった。しかし、ナチ党への潜伏者がSOEに対し英国政府要人に対する遠隔操作に専従するオカルト活動が存在すると警告した。

1939/02/28: SCP-1118の外観の写真。数人の男性がSCP-1118と共に写っている。うち数名は胸部に刺繍のある白衣を着用している。刺繍のひとつは鈎十字。その他は1945年のベルリン陥落時に撲滅された[データ削除]。ハインリヒ・ヒムラーがカメラに顔を向けSCP-1118の前に座っているのが見える。

1939/06/14: チェンバレンのスピーチの矛盾についての分析。SCP-1118は宥和政策の要因と考えられる。

1939年から1945年間のSCP-1118に関連する事件・発見は欠落していることに注意してください。SCP-1118の回収および収容の努力は財団の内外でアーネンエルベおよびアプヴェーア実行部隊により妨害されました。

1945/09/22: ベルリンにてSOEの実行部隊によってSCP-1118の発見が裏付けられる。赤軍の管轄下でGRU "P" 部局職員がヒムラーの住居からSCP-1118を回収する任務を負っていると考えられる。

1945/10/04: 財団の実行部隊員[編集済]がSCP-1118のロシアへの移送を直前で食い止める。

1945/10/05: 財団の実行部隊[編集済]が戦死。SCP-1118を失ったと考えられる。

1955/12/01: トルーマン前合衆国大統領がSCP-1118の影響下にある兆候を示す。

1982/06/14: [編集済]でのCIAの作戦中、モスクワ行きの輸送列車の積荷リストからSCP-1118の概要と一致する物品が発見される。輸送経路特定できず。

1992/03/31: 元GRU "P" 部局実行部隊員[編集済]がCIAにいる財団職員と接触し、亡命の見返りにSCP-1118の引渡しを申し出る。

1992/04/16: 合衆国本土に上陸後、[編集済]の身柄を確保しSCP-1118を彼の手荷物から回収した。SCP-1118の収容を達成。[編集済]の報告によるとGRU "P" 部局はほとんど操作に関する知識を持っていなかったと判明したが、さらなる情報収集により他のオブジェクトの回収と収容に至る。

編注: 画像の文章の訳文を一部不明瞭ですが以下に書いておきます。

From: 特殊作戦執行部隊 F. R. ラウソン中佐 (Lt.Col. F. R. Rawson)

サウスウェスタン・ディストリクト、サマセット、トーントン、PrRland Hall本部

soe/SWD/7213/G

1945年9月25日

ウィンドチャイム計画 (project windchime) の発見について

アリスター (Alistair) へ

この手紙が首尾よく君の目に留まることを願う。 ウィンドチャイム計画によって設定されたガイドラインで2722-Aと分類された物品を発見した可能性があることを警告したい。

ベルリンの部下たちがSOEが警戒している物品の所在地と知られる周辺でNKVDが集中的に活動してるとの報告を送ってきた。運の悪いことに、その場所は我々の隊員は現在接近できない。だが監視は続けている。

1945年9月19日の早朝にヘンダーソン中尉 (Lt. Henderson) から、███████の住居からいくつかの品物を運び出すのを目撃したとの報告があった。それらは前述の装置だ。スターリンの手下どもがこいつを求めて市内をくまなく捜索しているのは周知だが、今はこれに対処できることなら この作戦についてなにか考えがあれば助言が欲しい。

以前要求したように、すでに████████████が公に発言することは制限している。これらの進展の観点からどう行動を取ればいいか助言が欲しい。ロシアが27222-Aを保持し続けるなら、政治の見苦しい乱痴気騒ぎを収拾する手立てがなくなる。

(ラウソン中佐のサイン)


ブレッチリー・パーク本部
第I兵舎
A.L.T.C Lathersham大佐

  • 最終更新:2016-06-18 23:49:45

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