SCP-1069

SCP-1069 - Ys (イス)
© Aelanna 2011

Item #: SCP-1069

Object Class: Euclid

取扱方:
SCP-1069-1の半径5km内のエリアは化学環境汚染の体裁で民間人の進入が制限されているものとしてマークされます。また常駐する全ての財団職員は環境浄化組織を装って作業に当たってください。

SCP-1069-1の探査および実験は前もって最低二人のレベル3上級研究員の許可を得てのみ実施されます。またエリア内の全職員は完全防音の耳覆いか、調整済みの音響処理ヘッドセットを常に装着しなければなりません。このエリアに許可なく進入を、あるいは適切な音響保護なく、もしくは事前の許可なくSCP-1069-3との交流を試みる者はいずれも拘留・尋問され、必要ならばクラスB記憶処理が執行されます。

概要: SCP-1069-1はフランスの[編集済]海岸から3km離れたところ、およそ水面下220mに沈んでいる町です。SCP-1069-1はほぼ4.8km2の領域を覆っており、青銅と[編集済]からなる高い防壁で囲まれ、このことはそれがかつては沿岸にあった町であることを示しています。

発見された物品や資料はSCP-1069が少なくとも1500年の歴史を持つことを示しており、市街の状態の良い区画の探査からは、当時に知られているいかなる文明の技術的能力をも超える建築物や高い強度の建造物を含め、それが当時最大の都市のひとつであったことをうかがわせます。また発見された物品に記された筆跡は未知のブルトン語ないし南部ケルト諸語 (*1)に仮識別されています。

広範な分析の結果、町の建物には大規模な津波と引き続く浸水によるダメージが判明しました。町の外壁にダメージがないことから、壁を超えるに足る高さの波が恐らく町自体に遥かに破滅的なダメージをもたらしたこの出来事には、正確には不明な何かが付随していたと思われます。

SCP-1069-2はSCP-1069-1に住む触れることのできないヒト型実体の個体群で、現在個体数78,000を超えると見積もられています。これらの個体は広範囲にわたる歴史上の各世代(早くはAD500年、最近では第二次大戦期の兵服)の混在した服装をしており、5世紀の都市生活に一致する活動に従事しているように見えます。SCP-1069-2の個体は生きている人間の対象に気付いたり、その他の認識を持つことができるようには見えません。直接に特定の個体と交流しようとしてもです。

SCP-1069-3はSCP-1069-1内の特定のヒト女性型存在です。一貫して堂々と落ち着いた態度で、5世紀の貴族階級のそれに一致する服装で、SCP-1069-3は特に超常的感覚を持つ特定の職員と交流し会話します。SCP-1069-3は財団職員に対し敵対的であったり危険であるようには見えませんが、複数の職員は周辺視野でSCP-1069-3にひれや尾といった魚かイルカ様の普通ではない特徴を見たことを述べており、また時折職員に町の中で暮らすよう説得を試みようとします。

SCP-1069は██/██/19██に[編集済]付近の水面下の遺跡を特定・探査しようとする民間の考古学調査隊により発見されました。初回の接触と探査中に3人の民間人のチームメンバーが消失したあと、調査隊に潜入していた財団のエージェントは救援を要請しました。収容チームは首尾よくSCP-1069を確保し、生存しているすべての民間の調査隊員にはクラスAの記憶処理が執行され、カバーストーリーが付与されました。

補遺1069-01: 事件報告、事件1069-08、██/█/19██
財団調査チームによるSCP-1069-1東地区の潜水艇による調査中、██████博士と███████博士は突然SCP-1069-3により会話に引き込まれました。水中録音装置の残骸から回復した音声の断片から、調査員が数分間会話した後、未知の手段で潜水艇の主与圧ハッチが中和され、艇の破局的な減圧を引き起こしたと思われます。
潜水艇の残骸は東地区から問題なく回収されました。██████博士と███████博士の衣服および個人的な所持品も見つかりましたが、遺体やその他人体遺留物は発見されませんでした。

後の潜水調査で、常駐職員が現代風の普段着を着た██████博士と███████博士に一致するSCP-1069-2の個体を東地区で認識したとのことです。類似の全個体同様、それらは職員の交流やその他の注意を引こうとする試みに応答しませんでした。

補遺1069-02: 対話記録、██/██/19██
以下は事件1069-08の次第で、█████████博士の許可を受けています。彼(もしくは彼女) (*2)は先の潜水調査でSCP-1069-3の注意を引き、SCP-1069-3との対話を試みることに成功した上級研究員として知られています。
(記録開始)

SCP-1069-3: おかえりなさい。今度こそ私たちに加わってくれるの?
█████████博士: いや、いくつか尋ねたいことがあるんだ。
SCP-1069-3: いいわよ。
█████████博士: 正確なところ、君は何者なんだ?
SCP-1069-3: 私はDahut、Gradlon (*3)の娘。私を「女王様」と呼ぶ人もいるけど、私はこの町の管理人にすぎない。助けを求めて来た人はここでは平等なのよ。
█████████博士: 最近ここで職員が二人消えた。知っているか?
SCP-1069-3: [編集済]と[編集済]?ええ、もちろん。私の防壁の中に保護している人の名前は皆覚えているわ。
█████████博士: 彼らに何をした?なぜ彼らを連れ去った?
SCP-1069-3: 連れ去った?誤解してるんじゃないかしら。私は意思に反して誰かをとどめ置いたりはしない。ここに住んでいる人は皆自分自身の意思に沿ってそうしているのよ。
█████████博士: 君の言ってることが真実だとしてだ、正確なところ君は彼らに何をした?
SCP-1069-3: 彼らは私の防壁の中で保護されているわ、私の力によって。
█████████博士: 彼らを解放できるか?
SCP-1069-3: 言ったでしょ、私は彼らを拘束してはいない。立ち去りたければ、そう申し出ればいいだけ。そもそも私には、彼らを無理にここに住まわせるような決定はできないわ。
█████████博士: 彼らには家族が居る、知ってるだろう?彼らは戻……
SCP-1069-3: ええ、そうね。大きくなったお子さんと冷淡になったお連れさんの家族。彼らは起きている間じゅう未知への恐怖におびえる世界にとどまる気をなくして、代わりに私の聖域を選んだのよ。
█████████博士: どうやってそのことを知った?
SCP-1069-3: 彼らが話してくれたわ。[編集済]、あなたが未婚で、彼らに加わることを納得しそうもないって話してくれたときに。
█████████博士: 嘘だっ!
SCP-1069-3: なんで私が嘘を?私が求めたのは、この世界を牛耳る政治や陰謀を遠ざけて平穏に暮らすための権利だけ。私はあなたたちのような類が、自分たちに理解できないものを制御しようとしている分には容赦してきたし、連中が私を滅ぼそうと全力を尽くしても我慢してきたわ。
█████████博士: 君が言っていることが分からない。
SCP-1069-3: ええ、あなたには分からないでしょうね、でもこの会話を読んだあなたたちの指導者には分かるはず。私は聖域を、岸辺の平和の町を作ろうと努力した。あなたの前任者たちは私の能力に脅威を感じて、私の名を汚し嘘を広めて後に続く者がこの壁の中の避難所を見つけることを思いとどまるようにしてきた。何年――それどころか何十年も、彼らは私を滅ぼそうとした。初めは言葉で、それから武力で、最後は魔法で。彼らの水の壁はこの町を波の下へ押しやった、けれど私と、私が守ると誓った人々は生き延びたわ。
█████████博士: (沈黙)
SCP-1069-3: あなたの指導者に尋ねて御覧なさい、[編集済]。本当のことを話してくれと。それは、彼らが私たちを知っていた、ずっと前から知っていたということ。そして尋ねて御覧なさい、私がなぜ脅威とみなされなければならないのか、なぜ幾百年にもわたって伝説や神話が私を悪魔呼ばわりするのか、なぜ全ての力は――それが安全を維持し、保護のために使われるものでさえ――忌まわしいものなのか。そうしたらきっと分かるわ、ほんとうはここで何が起きたのか、そして彼らの心にいかなる悪が居付いているのか。
SCP-1069-3: ごきげんよう、[編集済]。お元気で。

(記録終了)
補遺1069-03: 研究メモ
█/█/200█現在、SCP-1069への更なる調査はSCP-1069-3の破壊的能力についての更なる調査と研究が済むまで延期されています。SCP-1069-3と直接接触した全ての職員はただちにテレパシー/ミーム汚染エージェント手順に基づき隔離されなければなりません。

  • 最終更新:2016-06-18 23:29:48

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