SCP-049

Scp049.jpg
SCP-049は人間の目に非常によく似た眼球を露出しています。
SCP-049 - Plague Doctor (ペスト医師)
© Gabriel Jade 2009

Item #: SCP-049

Object Class: Euclid

取扱方:
SCP-049は研究セクター-██の独房に収容されます。Level2以上の職員の許可を得た上で、鎮静剤を高度に投与してからでなければ、SCP-049を独房から移動させてはなりません。この処置を講じたとしても、更に2人の武装した警備員を付け、鉄の首輪を付けて繋がれた状態にし、かつ2mの鉄柱二本にしっかりと固定し、2人のLevel1以上の職員がそれを保持します。実験は必ず特別隔離房の中で実施してください(文書042-D-3-18参照)。

SCP-049の独房は常に監視カメラで監視してください。万が一異常な行動が生じた場合には直ちに████博士に報告してください。

概要:
SCP-049の外見は人型であり、立った時の身長は1.9m、体重は95.3kgです;しかし、財団では目下のところ顔貌と肉体についての十全な研究を遂行できていません。これは、15,6世紀ヨーロッパの伝統的な「ペスト医師 Plague Doctor」の服装に見えるものによって覆われていることによるものです。この物質は粗い革に大変よく似ており、マスクはセラミックのように見えますが、実際には服装ではなくSCP-049の身体の一部です(顕微鏡検査と遺伝子検査によって筋組織と同様の構造を有していることが判明しました)。イングランドの██████の地元警察により最初に発見されました。[削除済]の発生が疑われ機動部隊が[編集済]対応しました。初期収容手続の一部として半径0.5km圏内の市民に対しクラスAの記憶処理を施しました。

SCP-049は話しません(付録C-1参照)、しかし、英語は完璧に理解しているようで、手術をしようとするまではとても従順です。SCP-049からの物理的接触は常に人間に死をもたらします。SCP-049の(両)手に触れた犠牲者(以下SCP-049-2)は[削除済]になり、即死します。SCP-049は目に入る範囲の全ての人間を同様にして殺そうとし(手術への邪魔を避けるためではないかと思われます)、その後にSCP-049-2にとりかかります。メス、縫合針、縫合糸、未知の物質の入った幾つかの薬瓶を収納した[削除済]でできたバックを体の中のどこかからから取り出し(X線やそのほか同様の方法で調査しましたがこれらの道具がSCP-049の内部のどこにあるかは判明していません)、SCP-049-2を解剖し、また身体の中に様々な化学物質を注入し始めます。約20分後、SCP-049はSCP-049-2を元通りに縫合すると、再び従順な状態になります。

数分の経過後、SCP-049-2は再び生体反応を示し、蘇生したように見えます。しかし、SCP-049-2は高次脳機能を欠いているように見え、別の生きている人間に遭遇するまでさまよい続けます。見つかる限りの全ての人間を殺し██████する際に、SCP-049-2のアドレナリンとエンドルフィンの水準が約300%にまで増大します。その後に、また心身喪失状態になり、更なる人間に遭遇するまでさまよい続けます。この時点で、最高度の偏見を伴った対象の終了処分が許可されます (*1)。実験手順(付録T-049-12参照)から外れ、このプロトコルを適用しなかった場合、終了処分によって処罰される場合があります。

SCP-049-2の詳細な検死解剖によって、身体の中から[削除済]を含む数種類の珍しい物質が(大量の一般的な物質とともに)発見されました。しかしながら、幾つかの物質がなお同定できていません(Level3以上の研究員は付録C-1を参照してください)。

付録A-1:
████.A博士、12-6-20██、本日、初めてSCP-049が会話に応じました。全内容を記録しました。

回答者: SCP-049
質問者: ███████ ████博士
前記: SCP-049は実験施設に向かう途中、特に興奮した様子もなく不規則に話し始めました。このとき████博士は携帯マイクで記録していました。無関係なデータは省略しました。
SCP-049: ここはどこだ?
████博士: 何?ここは研究…[████博士が驚いて記録装置を落としてしまったことによる大きな衝突音]
SCP-049: 研究施設? 実に素晴らしい。ここで患者を見かけなかったのも不思議ではないな。やっとわかったよ。
████博士: あ…ああ。いや、君は話せないのかと思っていたよ。少し驚かされた、うん、話せるのか。
SCP-049: 勿論話せるさ、先生。私はただ会話が好きじゃないんだよ。この病気の患者の殆どはかなりの黒胆汁質で、まったく会話に反応してくれないからね。これで貴方に会うのは何回目かだが、貴方の中にはこの病気が発見できなかった。ということはだ、貴方も医者なのではないかと思うのだが?
████博士: ああ、その通り。[編集済]と呼んでくれ…しかし、君が言っているのはなんの「病気」のことだい?
SCP-049: おいおい、先生、大悪疫の事だよ (*2)。それ以外に何があるというんだい?
████博士: 悪疫…ああ、ペストのことか (*3)を指す名詞として使われるので、博士は「悪疫 pestilence」という単語から直ちにペストを連想できず、「ペスト plague」と言い換えている。)。当然予想してしかるべきだったな。だが、ここではだれも罹っていないよ。私が君に保証する。
SCP-049: いや、先生、保証するのは貴方に対してだよ。ここには悪疫がある。私には感覚でわかるんだ。世界から悪疫を無くす事こそが私の生涯の義務だ。私の治療はこの上なく効果的なのだよ。
████博士: 君の治療?君の治療のお蔭で我々は何百人もの生命を犠牲にしたんだぞ!君の治療は間違っている!
SCP-049: 先生、私の治療はこの上なく効果的なのだよ。

[SCP-049は黙りこみ、話をさせようという更なる試みはいずれも功を奏しなかった。]

後記: その日の試験はなんとか遂行することができました。また、何によって彼の手術が惹起されているのか、或いはより正確には、彼が「悪疫」として探しているのが正確には何なのかを確かめようとしました。これまでの研究では、彼の手術を受けたどのクラスDたちの間にも如何なる相関も発見されていません。現在も研究中です。
████博士

付録C-1: Level3以上閲覧可:
4-26-20██、SCP-049が収容を脱出しました。監督されていなかった約5分間の間に、SCP-049はSCP-███と接触に至りました。捕獲後ただちに、SCP-049は非常に穏やかで愛想の良い状態になりました。しかしながら、この時以来、SCP-049は手術開始までの間、また手術中に、以前に比べて大変に口数が多くなったことが判明しています。

049とあのくそったれの仮面 (*4)が何を喋っていたのか知らないが、いまの彼は概して以前よりとても幸せそうに見える。彼はもはや独房で座ってふさぎ込まなくなったようだ。何人かの職員は古い教会の賛美歌を鼻歌で歌っているのを聞いたと主張している。さらに、手術開始前の間に患者に話しかけることを始めた。見たところ、患者を慰めようとしているらしい。色々言うなかでも、自分こそが「救済」なんだとか主張している。我々の研究の焦点は彼と[編集済]があの短いおしゃべりの間に一体全体なんの話をしていたのかを発見することへと移行した。 -████博士 

  • 最終更新:2016-07-08 00:43:27

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