要注意団体 Part2

Groups Of Interest 要注意団体
© Siren 2017
(訳注: このページは2017年1月20日に改訂された要注意団体に関するガイドの翻訳です。旧版はこちら)


要注意団体



ファイル概観: 財団だけが、超常現象、形而上学に興味を持ち、投資を行う団体ではありません。他にも、私利私欲のためか、あるいは人類を守るために、SCPを所有、使用、製作するグループが存在します。その一部はライバル組織であり、一部は財団からの分派であり、一部は財団が信頼する仲間です。いずれにせよ、財団が知る各団体に関する概要(と、それに対するスタンス)を作成し、配布する必要があると判断されました。

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Herman Fuller's Circus of the Disquieting (ハーマン・フラーの不気味サーカス)

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概観: ハーマン・フラーの不気味サーカスは、異常な起源と目的を持つサーカス団であろうと推測されています。この集団が実在すると言う証拠は、現在のところ多数の知性型SCPの申し立てと、異常性のない損傷した物品以外にはありません。初期の分析では、Are We Cool Yet?のダダイズム芸術家集団による策略の産物であると多くの職員に信じられていました。代表的な関連するオブジェクトは人間型で、SCP-1884SCP-1860のように何らかの形での身体的欠損が見られます。それ以外にはSCP-1921のような祭の会場にある典型的装飾芸術品(objets d'art)、あるいはSCP-1956SCP-1931のような見世物における”アトラクション”となりうるものがあります。ハーマン・フラーの不気味サーカスに関わるオブジェクトは一般に、ショーが”公演された”とされる会場で発見されます。

ハーマン・フラーの不気味サーカスのタグが付いた全文書はこちらを参照してください。


The Horizon Initiative (境界線イニシアチブ)

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概観: 境界線イニシアチブは1960年代後半に主要アブラハム系宗教(訳注: ユダヤ、キリスト、イスラム教)のいくつもの影響力のある団体によって、増加する数々の脅威となる活動や団体への対抗のため創設された組織です。境界線イニシアチブの目標の全容は判然としませんが、彼らは自身の教義にSCPの回収ないし破壊を含んだ目標を持っていると知られています。

この団体は、その設立を含み3つの最大派閥出身の指導者たちによって構成される裁決機関によって運営されていますが、大規模な内紛によりしばしば団体の完全なかじ取りに至らず公的な指導力を失いました。この団体の主要な私兵部隊である「鉄槌計画」は一般に対カルト作戦とSCP回収作戦のために配備されています。

この団体と他の要注意団体や財団との関係は常に流動しているようです。この団体の全部は壊れた神の教会や第五教会を強い敵意をもって認識しており(そして時として武力衝突に発展する)、一方で財団や GOC(世界オカルト連合)に対する感情は、構成員個人の内部協力しだいで、あからさまな敵意から限定的な協力の意思へと大いに変化します。


Manna Charitable Foundation (マナによる慈善財団)

(訳注: マナ (Manna) は旧約聖書で神が飢えたユダヤ人に降らせた食べ物)
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概観: 1971年に宗派を問わない人道支援機関として設立され、復元された文書によれば、この財団の任務は「神の奇跡を残された彼の子らに分け与える」ことです。様々な慈善運動団体や宗教団体の提携を通して、時には富裕な博愛主義者や学術機関からの公式の支持によって間接的資金援助を受けています。設立以来この団体の主要な行動指針は、第三世界、戦争被害、飢饉や自然災害で困窮した地域の市民へSCPとその副産物を無償配布することです。

この団体は現在、国連にNGOとして認知され、本財団の影響力の外にあるいくつかの敵対的な地域や孤立した地域で合法・非合法に活動していることが知られています。現在にいたるまで、この団体によって配布されたと知られるSCPで人類と社会に対する国際的な災害をもたらしたものは存在しません(そして拘束した団体工作員は強い平和主義的信念を実証する傾向にありますが)。しかしながらこの団体の関与した収容突破はしばしば、研究対象の解放による予測不能な結果、または長期的な挙動に関する厳密な科学的調査なしに潜在的に「役立つ」研究対象は即座に配布するという目標、あるいはその両方のために、人的損失や国際情勢への深刻な脅威を引き起こしました。


Marshall, Carter, and Dark Ltd. (マーシャル・カーター&ダーク株式会社)

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概観: イギリスのロンドンに拠点をおく「クラブ」です。超富裕層に対し世界中で広範な財政界とパイプを提供しており、この集団は財団に対して広範な問題をもたらしています。マーシャル・カーター&ダーク株式会社は会員に可能な限り独占的に、高価で希少な体験を提供するために世に知られていない希少品を収集しています。

これらの活動は再三にわたり財団との摩擦を引き起こしています。この集団は軍事力の行使が確認されておらず、彼らは目的達成のためにむしろ財政的、政治的圧力の行使を好むようです。彼らがより直接的な手段に訴える際は、外部のエージェントを雇うため、このエージェントとの関連付けは非常に困難です。

マーシャル・カーター&ダーク株式会社は主に資金や社会的圧力の行使を通していくつかのSCP脱走事件を起こしています。いくつかの報告、記録、個体そのものさえもが、法外な買収金や監禁や拷問の脅威に瀕した財団職員の手によってリークされました。とりわけ、2つの収容サイトが、財団がこの会員による接触を拒否した後に一般人の注意を惹くことになりました。

会員のリストや幹部の氏名といったマーシャル・カーター&ダーク株式会社に関する情報を入手することは非常に困難であるとわかっています。この集団の会員に遭遇した職員には、いかなる理由であれ、偽装した経歴を維持し、財団との関係やSCPの情報を明かさないことが勧告されます。

マーシャル・カーター&ダーク株式会社のタグが付いた全文書はこちらを参照してください。


"Nobody" (「何者でもない」)

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概観: 現在、「何者でもない」と呼ばれる個人、存在、集団に関してはほとんど知られていません。これは1954年に初めて察知され、以来何度となく見え隠れしてきました。いずれの場合も個人として姿を現し、普通は灰色のスーツと中折れ帽で着飾ったコーカソイドの男性の姿です。正体を尋ねるならば、彼は「何者でもない」と答えます。しかし、単独の個人や単独機関による複数人の工作員の仕業であるかはわかりません。彼らの行動指針は現在のところ不明であり、財団を助けることもあれば、妨げることもあります。フィールドエージェントは、自身を「何者でもない」と名乗る工作員と遭遇した場合には注意が必要です。


Office For The Reclamation of Islamic Artifacts (ORIA, イスラム・アーティファクト開発事務局)

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概観: イスラム・アーティファクト開発事務局(The Office For The Reclamation of Islamic Artifacts、ORIA)はイランの最高指導者にのみ従う準軍事組織で、中東および中央アジアにかけての無数のアーティファクトの収集と利用に従事しています。1979年の革命勢力によるパフレヴィー朝政府の転覆とそれに続くイラン・イスラム共和国建国により、財団職員は全て「植民地主義の工作員」として国外追放処分を受けました。国内の機密を収容しようという試みは失敗に終わり、財団職員の多くは逮捕ないし殺害され、サイト██、██、および███はイラン軍に接収されました。イラン国内にまともでない研究が放置されるのを防ぐため、ORIAは1981年に最高指導者ホメイニの密命によって創設されます。その名前によらず、この集団はイスラムを起源とする無数の研究対象を追求することにとどまりません。

ORIAは多くの資源に手を付けていますが、組織内部のいくつもの派閥間の内紛によりその活動は制限されています。彼らの一派は数々の研究対象を兵器利用するか、あるいは自然に任せようといった思想上の違いから論争しているようです。内部分裂はORIAの組織がしばしば重複する担当地域に複数の指揮者を配置するなど、意図的なものであるようです。この変更の背後にある理由は何人も最高指導者に敵対できるほどの力を蓄えないようにするためだと想像されます。

イランの中東および西アジアでの覇権拡大に際し、ORIAは中東における主要な非合法組織となり活動範囲を拡大しました。ORIAは敵対的な勢力と考えられ、財団職員は遭遇した際には特別に警戒するよう勧告されています。


Oneiroi collective (オネイロイ・コレクティブ)

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概観: オネイロイ・コレクティブに関する財団の唯一の情報源は、コレクティブに遭遇した人物へのインタビューと、コレクティブが残した異常なオブジェクトです。それによれば、コレクティブとは夢を見る人と夢に基づいた存在との集合意識であると考えられています。

噂では、財団職員の中には、夢の中に幻影や光が訪ねてきて、職員の持つ影響力や役割をコレクティブを支援するために行使するよう訴えてくる、と信じているものがいるとされます。

諜報活動により、彼らの存在は他の要注意団体も記録しており、おおむね財団と同程度の接触機会があることが判明しました。オネイロイ・コレクティブには、非常に独立した存在("Nobody"など)に対しても接触できる能力があることは明確です。彼らの目標は、仮に存在する場合、現在も不明です。


Prometheus Labs, Inc. (株式会社プロメテウス研究所)

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概観: 1892年に設立されたプロメテウス研究所は、新技術の開発に使用する異常な物体の研究に専念していました。長年をかけて、プロメテウス研究所は政府、軍隊、及び要注意団体に高度で異常な技術を販売する多国籍企業に成長しました。プロメテウス研究所は歴史の中で、正常な状態を保全するための財団の努力に対しわずかな協力を表明し、時には財団との共同研究も行いましたが、異常の調査を中止する事や財団による監督は拒絶してきました。

1998年、金融の長期的な衰退に伴いプロメテウス研究所のコングロマリットが解散し、その子会社から多数の後継会社が創設されました。コングロマリットの解体は、技術的及び管理上における困難さを伴い、多くの製品が失われ、多数の従業員が一時解雇されました。プロメテウス研究所の旧プロジェクトの多くはこの間に回収され、元従業員の多くは財団によって雇用されました。

株式会社プロメテウス研究所のタグが付いた全文書はこちらを参照してください。


Sarkic Cults (サーキック・カルト)

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概観: サーキシズム(Sarkicism)は数多くの伝統・信念・精神的実践を包含している宗教/哲学体系であり、その大部分は神格化された開祖、“崇高なるカルキスト・イオン / Grand Karcist Ion”の教えに基づいています。信者たちは儀式的な人肉食、人身御供、肉体の増強、魔術、異次元操作を実践しています。極めて秘密主義的であり、一般社会には彼らの存在に関する直接的な知識は流布していないように思われます ― 唯一の例外は壊れた神の教会であり、彼らはサーキシズムを終末論的な観点から見ています。一部のサーキシズム信者(サーキサイト)は、通常の人間の物理的限界を超えて異常な存在状態へと到達するために、有機物の操作を行うことが知られています。疾病を畏敬の対象として見ており、サーキシズムの神殿には腫れ上がったリンパ節や腫瘍が捧げられているのが発見されています。サーキック・カルトは“弱きを淘汰し”大衆を浄化するための手段として伝染病を神聖視しており、積極的な蔓延に努めます。

財団は、既知のサーキック・カルトを2つの別個のグループ ― プロト=サーキックとネオ=サーキックに類別しました。プロト=サーキック・カルトは、ユーラシア大陸の特に孤立した地域にある閉鎖的な共同体で見出されるグループであり、信者たちは概ね(自立している場合は)貧しく、部外者に対して敵対的です。これらのグループは現代文化を避け、激しいテクノフォビア(高度技術恐怖症)を示し、迷信やタブーに縛られています。これとは対照的に、ネオ=サーキック・カルトは世界主義的で、公に現代文化を取り込み、高度技術の使用に対する良心の咎めを見せません。彼らの日常生活は、属している文化や社会的地位の他の者たちとは若干異なります。ネオ=サーキック信者の大部分は、歴史とスキャンダルを数多く有する裕福な一族の者です。

結局のところ、財団は、サーキシズムとは何であり、その信者たちが何を意図しているかについての片鱗しか知らないと考えられます。入手可能な情報に基づけば、推測されるサーキック・カルトの目的は、XK-クラス世界終焉シナリオの可能性を含むSK-クラス支配シフトシナリオです。


The Serpent's Hand (蛇の手)

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概観: 蛇の手は小規模でありながら、なんどもセキュリティを破られる原因となった恐るべき組織です。我々は少なくとも3人の異なる構成員と遭遇しており、彼らのいずれも侵入目的で無数の道具(SCP-268を含む。これは財団から盗まれ、カオス・ゲリラの襲撃の間に回収されています)を使用することが可能であるか、事実確認されています。彼らの使用する技術のレベル、保有する使用可能なSCPの数、あるいは脅威の総合度と同様に、この組織に属する構成員の規模は不明です。しかし高度に連携が取れ危険性があるのは明らかです。彼らの指導者は "L.S." とのみ知られる人物だと考えられており、彼は財団サイトでの2件のセキュリティ突破の原因だと目されています。

財団は現在、蛇の手についてわずかな情報しか得ておらず、蛇の手に関するほとんど全ての情報はGOCの諜報によりもたらされています。この集団は異常な物品の使用と存在、特に人型および知覚能力を持つSCPを擁するようです。蛇の手はこれらのSCP、特に完全に人型でとりわけ破壊的なものへの収容と破壊について非常に遠慮無くものを言います。

この集団はカオス・ゲリラ、ORIAに対して非友好関係にあるようで、特にGOCとは極めて敵対的です。唯一記録されている、蛇の手による暴挙が不発に終わったケースはGOCに対するものです。

この集団は主に「放浪者の図書館」と呼ばれる異常な空間、世界の至るところで見つかるポータルを通って接触できる建物を拠点にしているようです。「図書館」への直接攻撃は、仮に入り口を見つける事ができたとしても、これまで実行不可能であると分かっています。しかしながら、初期の諜報はこの「手」がその場所についてほとんど理解していないか制御できないことを示唆しています。



Unusual Incidents Unit (UIU), Federal Bureau of Investigation (連邦捜査局(FBI)異常事件課(UIU))

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概観: UIUは冷戦が始まった後、米国政府が多くの局面における異常の利用、及び共産主義者による同様の行為を妨げる事に焦点を当てていた時に作られました。これにより、超常現象・超常犯罪への迅速な対応を専門にするFBIの特別部門が創設されました。J.エドガー・フーバー管理官はこの創設に個人的に携わっていました。

当初は米国政府によって大きな資金と資源が与えられていましたが、UIUは何年もの年月を経て衰退していきました。大規模な異常コミュニティ内部で「Xファイル」や「UIUseless」と馬鹿にされているように、たいていのUIUの職員たちは意欲的ですが、有効な資源・訓練を欠いていることから現場では不利な状況に置かれがちです。米国政府から有望な人材を集めるという財団の努力の結果、UIUのような機関は替えが効かない特殊エージェントを数多く失うことになりました。現在、UIUの捜査員は通常のFBIエージェントと同じ扱いで採用されます。

UIU所属のFBIエージェントは、財団の工作員やイスラム・アーティファクト開発事務局と交戦したことがあります。詳細は、ボウ委員会報告書の████████を参照してください。


  • 最終更新:2017-02-18 00:45:31

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