文書507-3B


前記: 以下はSCP-507によって行われた、全ての"転移"の文書化されたアーカイブです。それぞれのエントリは、内容が次の順序で提示されます。:

  • 次元のラベル(後の参照を容易にする為に、"新しい"現実の発見時に作成)
  • 回収記録(転移後のSCP-507の回収時における、複雑な事態又は異常の記録に使用)
  • 現実の概要と、その現実を訪れることによって引き起こされる後遺症の概要。
  • 要求(帰還時に507によってなされた特別な要求のリスト、又は転移先から回収された"土産"を記述)

1B7-55E-728
回収記録: 無事完了。

対象は砂漠環境に到着し、別の人間に遭遇するまで約1時間徘徊した。前述の人間は、日焼けした革のオーバーコートを着用しており、"全く髭を剃っていない"との事であった。その男は非常に驚いた様子で対象を発見し、食料のある避難所へ帰還する為に自分に付いて来るよう要求した。

対象は当初男に付いていこうとしたが、彼の皮のコートに縫い目やステッチが入っていないことに気付き、意図的に接触を絶った。

  • 要求: なし。

9E2-66V-7HG5
回収記録: 無事完了。

対象は、過去や現在に至るまで産業化の兆候が見られない森林環境に到着した。対象が空腹になるまで他の異常は認められなかったが、空腹時に現地の植物を採取するか摂食すると"テレパシーの叫び"が出る事を発見した。これによって対象は最初の日は食事を絶っていたが、十分に空腹となった二日目以降には叫び声の存在に関わらず植物を摂食するようになった。

試験において、この事から対象に生物学的変化は見られなかったが、対象は食べる事について"恐怖を感じた"と繰り返し断言している。

  • 要求: 具体的には何も無かったが、この転移から戻ってから2週間半の間、ゼラチンやプディングに基づく食事を選択した。

J75-R63-3TF
回収記録: 無事完了。

対象は性別が逆転している次元に到着した。他に注目すべき違いは見つかっていないが、対象は次元内の女性が標準時と"殆ど同じように見える"という事実を発見した。

  • 要求: なし。

000-000-000 (無効)
回収記録: 追跡機器経由。私服エージェントが███████、███████の路地に座っている対象を発見した。

対象は回収時にほとんど反応を示さず、標準質問の段階までその状態であった。この転移時においてどこに行ったのか尋ねられた時、対象は"どこでもない。今回は逃したと思う"と回答した。

対象はこの転移後約1ヶ月間、軽度の運動能力障害及び活動レベルの低下を経験した。

  • 要求: 常夜灯、秒針が動く際に"チック"と聞こえる腕時計。両方とも承認された。

J7Q-53Y-8ST
回収記録: 対象は自身の宿舎で発見され、床に寝そべって身に着けていた拘束着の"袖"を齧ろうとしていた。ジャケット、脚部の拘束具、及び最後の転移から依然として存在する運動能力の喪失によって、対象は立ち上がったりドアを開けて助けを求める事が出来なくなった。

対象は眠っている間に転移し、目覚めて拘束され、病院に相当する場所のベッドに横たわっている。看護師は、対象が未だ████ ██収容所の患者であり、現在は進行段階の痴呆を患っていた事を伝えた。対象は鎮静され、この転移の残りの時間を、意識不明状態と完全な無意識状態との間を交互に過ごした。

  • 要求: "この[罵倒]を外してくれ"という要求を無視すれば、なし。

9E2-66V-7HG5-2
回収記録: 対象は自身の宿舎におり、耳に手を当てていた。

対象は再度9E2-66V-7HG5の森林環境に到着した。しかし植物らは対象が前回訪れていた事を覚えていたものと思われ、4日間にわたる転移の全体を通して"叫ぶ"事で反応した。

  • 要求: ハグ。承認された。

6K3-21B-I0S
[データ削除]

BN2-AL6-CTE
回収記録: 無事完了。

対象は放棄された大都市に到着した。対象は他の人間を見つけられなかったが、訪れた全ての地域には大量の猫がいた。その猫は通常の飼い猫と変わらないように見え、対象はこの転移の大半を近寄って来た猫と共に過ごした。

回収後の標準検査手順の間に、被験者の衣類に痕跡量のトキソプラズマ(Toxoplasma gondii)変異体が発見され、靴にはより多くの量のそれが発見された。さらに試験した所、被験体はトキソプラズマ症の変種にまだ感染していない事が判明しており、これは恐らく対象が空腹になって食物を捜す気が起きない程のこの転移の短い期間に起因している。

この転移の間に被験者が着用していた全ての衣類や貨物は焼却され、感染の可能性を防ぐ為に特別な汚染除去手順を踏む必要があった。

  • 要求: ゴム手袋1組。手を保護しても、何らかの形で感染から被験者を保護しなかった事に基づいて拒否された。

125-28P-OS4-3
回収記録: 追跡機器経由。対象は自力で帰還しようとしていたが、動作による苦痛の為にいつもより歩みが鈍っていた。

対象は再度真っ暗な場所に到着し、近くの呼吸音が停止した。この時対象は闇雲に彷徨う事で出口を探そうとした。最終的に、光源と思しき廊下の入口を発見した。対象はこれに気付き、同時に走り始めた。

対象が接近すると光は急激に強まり、"焼け付く痛み"に暴露した。この時点で対象は去り、痛みが引いた後に目が覚めた。

回収時の検査では、対象の表皮は太陽光に晒された部分は全て顆粒層に至るまで綺麗に剥がされており、衣類に覆われた部分は全て透明層 (*1)に至るまでやはり剥がされていた。

  • 要求: 無かったが、対象は大きな濃い色のサングラスを着用して再出現した。対象は指摘されるまで着用していた事に気付かず、彼の目が皮膚と同じプロセスを経なかった原因であると考えられている。

7F2-WA3-193
回収記録: 無事完了。

対象は都市部に到着したが、大きな違いは見受けられなかった。対象は図書館の公共のコンピュータを使ってこの次元とこちら側との違いを調べ、最終的にエイブラハム・リンカーンが副大統領に自分の立場を主張する目的で暗殺された事を発見した。これにより最終的には、現在の大統領職保有者が合法的に異議を申し立てられ、他の適切な候補者によって転覆させられる行為が許される「部族のリーダーの様な」地位となる大統領職がもたらされた。

対象は、大変驚いた事にこの変化はほとんどの"有名な"大統領が就任し、その任期を変える物では無かったと供述した。マイナーな、あるいは有害な大統領の多くは、全く考えられない場所や角度からの弾頭によって終了される傾向があり、クーデターの試みを尽く妨げていた。

  • 要求: なし。

(以下未訳)

補遺507-3B-00: 主に███-███との遭遇が原因で、アーカイブ内のいくつかの文書が改竄されているか、破損しているか、または正確に存在していません。文書507-3Bはこの影響を受けているものと思われ、現在バックアップファイル、参照資料、及び█████を使用して再構築中です。この事を考慮して、エントリが時折増加、減少、又は改変を受ける場合があります。 -███博士

  • 最終更新:2016-12-12 02:06:55

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