探索ミッション2935.2、コードネーム:オーバーランドその2

エージェント ロイおよびケラーは、サイト-81兵器ラボへ移動。エージェント オルマンとインディゴがドアを入ってすぐの場所に立っている。

ロイ: さ、見せてくれ。

インディゴ: でも、隊長—

ロイ: この中にいるのは俺じゃない。俺が、俺なんだ。異常なモンの中で何が起こってるか心配するようなタイプだとでも思ったか? 俺たちは皆ありとあらゆるイカれたクソな出来事を、脳味噌やら何やらがぶっ飛ぶような場所を見てきたじゃねえかよ。自分自身の死体を見るぐらいじゃどうとも感じねぇよ。

チームが兵器ラボに入室。エージェント モロッコおよびファウストがベンチの傍に横たわっている。ロジャース博士の死体が射撃練習場に入るドアの近くに倒れている。部屋に他の人気は無いが、埃が積り重なっている。

ロイ: 何処だ?

エージェント オルマンはチームを射撃練習場のドアへ誘導する。射撃場には、部屋の反対側で床に横たわっている1体の死体を除き、何も無い。

インディゴ: 採取したサンプルの一部を、顕微鏡で観察する機会がありました。どのサンプルも細胞が100%死んでます。もっと徹底的な調査を行うためにはバイオサイトまで持ち帰らなきゃいけないんでしょうが、こんなの見るのは初めてですよ。

ロイ: まぁ、そうだろうな。

エージェント ロイは、エージェント ロイの死体を見下ろして立ち止まる。彼が屈んで死体を引っ繰り返すと、エージェント ロイが当日に試験していた火器が見える。

インディゴ: 彼らは…明らかに腐ってませんし、他の何も発生していません。臭いも辛うじてする程度です。死後に身体を分解する生物学的なプロセスはどれも働いてないようでして…まぁ、その過程のどこかが生物学的に働くことを止めてしまったんでしょう。だから死体はただ乾燥してるだけです。

ロイ: 成程な。 (沈黙) これは覚えてるぞ。この武器を試験してたのはほんの少しの間だったんだ。恐らく監視映像を見れば、こいつがいつ起きたかを突き止められるはずだ。それが…他の全ての出来事と、一致しているかどうかも。

オルマン: 了解。

ロイ: OK、それでだ。次は上級スタッフの様子を見に行くことにする。アクタス博士は9時には寝るタイプだから、多分自室にいるだろうな。

ストレート: もう確認してきた。逝っちまってたよ。他の上級スタッフもだ。ハミルトン博士、ラブ博士、カーストン博士。マン博士は外出中だったな、19日のセミナーのために町にいるんだろう。他と同じく、皆、死体になってた。それ以外は全く綺麗なもんだったが。

ロイ: 俺たちも今から見に行くよ。ケラー、あの端末で、収容棟に俺たちが入れるか確かめてくれ。あそこの…何だ、あそこから何も外に出てないのをはっきり確認したい。

ケラー: 了解です。

エージェント ケラーが近くの端末へ移動。エージェント インディゴは、エージェント ロイの死体からサンプルを採取する。エージェント ストレート、アリ、ダニエルズは他の場所でサイト-81上級スタッフの死体を検査し、必要に応じてサンプルを採取すると共に、現実世界で調査するための物品を収集する。

アリ: ここから帰ったら、私たち皆、記憶を消されちゃうような気がしませんか?

ダニエルズ: 何故?

アリ: これは情報セキュリティの重大な違反になりかねないでしょう。つまりその、ほら、今ここでアクタス博士の箪笥の引き出しを開けたら、ボクサー派かブリーフ派かが丸分かりじゃないですか。例え偶然にせよ、私たちが他に何を知ってしまうか分かったもんじゃない。

ロイ: 上級スタッフは自分のサイトにいるスキップの役立つ知識なんかそれほど持ってねえぞ、信じようが信じまいが。重要な情報ならネットワーク上でロックされてるし、それこそ本当に重要ならビニル掛けして他所に保管してある。何であれ、博士の日誌をこっそり詮索するような真似はしなくていい。(沈黙) そうだな、日誌は持って帰ろうか。見つけたら回収してくれ。損は無い。

アリ: でも記憶処理はあります。

ストレート: どっちにしたって知ることは出来ねぇってわけさ。

ケラー: アクセスできました、隊長。見た感じは…全て大丈夫そうです、でも何ヶ所かは手動で確認する必要がありますね。ここからは開けられません。理由は単純明快ですが。それと…

ロイ: どうした?

ケラー: これなんですが…自分でも何を見てるのかよく分かりません。暗号化された保安警報ですけれど、自動的に発動してはいない。誰かが後からここに入れたようです。

ロイ: 追加されたのはいつだ?

ケラー: 約3日前。だから間違いなく、俺たちの予想してる異常発生日時より後のことです。バグの可能性もあり得ますが…

ロイ: ますが?

ケラー: ちょっと考えられませんね。この手のブツは普通に出てくるもんじゃないですよ。フェイルセーフが過剰なぐらいありますから、システムは絶対に必要でない限り暗号メッセージなんか投げません。

ロイ: 或いは、誰かが手動でそれを仕込んだか。

ケラー: (沈黙。映像・音声機器が少しだけ途切れる。)

ロイ: だな?

ケラー: です。

ロイ: 記録してジュノ班に送信しろ。向こうには現実世界への中継点がある。送れるかどうかやってみよう。

ケラー: 了解。 (沈黙) たった今、ジュノ班からメッセージが来ました。あちらの探索は終了したようです。少しだけ、こちらの様子を見に来るつもりとのことでした。

ロイ: 分かった。なら、次は下に向かう。スキップどもが何をしてるか見に行くぞ。

チームは職員寮の外に集合し、下層アクセス用のエレベーターへ移動。チームは第一収容階に到達する。

ロイ: 冷静にいこうぜ、野郎ども。

オルマン: 誰かに見られているような気がするよ。

ダニエルズ: 私も感じる。嫌な気分だ。

ストレート: 何か妙なモンがここに居やがる。

ロイ: 俺たち7人だけだよ。顔は真っ直ぐ上げろ。進むぞ。

チームはSafeクラス収容室のチェックを開始する。

インディゴ: SCP-2151。デカい肉の塊みたいなやつです。

ロイ: ドアを開けろ。

エージェントらがドアを開ける。

ストレート: 居たぞ。隅の方だ。

オルマン: 動いたか? 身動きしているようだぞ。

ロイ: とんでもなく軽くなってるからだよ。すっかり乾いちまったんだ。

エージェント インディゴがSCP-2151-1Aを調べる。

インディゴ: ええ、死んでますね。あのチャンバーを調べてください、中に指輪があるはずですよ。

ダニエルズ: 中にあった。だが完全に変色している。こっちの方には錆が生えてるじゃないか。

ロイ: 袋に入れとけ。移動するぞ、次は?

ケラー: 通路の終わりに変位室がありますから、次はそこを調べましょう。女の子の幽霊が収容されてます。

ロイ: 見てみよう。

ストレート: 待て、この収容室は明かりが付いてる。なのに指定番号タグはねぇぞ。

アリ: うわっ、この臭いは何です? この部屋から来てるんですか?

ダニエルズ: 死の臭いといった風情だな。うっ、かなりキツイぞ。

ロイ: あのドアは開けられるか、ケラー?

ケラー: ちょっとお待ちを…えー、おかしいですね。何か引っ掛かってるようです。きっと故障でしょう。

ダニエルズ: 窓を開けるんだ、そこなら何も引っ掛か—

アリ: (窓を開ける) 何てこった、こいつは腐敗してますよ。

ストレート: マジかよ、確かにその通りだ。何でこれだけがこうも違うんだ? こいつ誰だ?

アリ: ジャケットに名前があるはずです、待って…冗談でしょう。ケラー、これ、貴方です。

ケラー: 確かですか?

アリ: ええ、エージェント#1703。名前のバッジは、あー…汚れてます…でもこちらの襟に書いてあるIDナンバーは見えますね? 一体貴方に何があったっていうんですか?

ケラー: 俺…正直言って、分かりません。19日にも20日にも、俺は確実にこのサイトにはいませんでした。

ストレート: かなり不気味だ。

ロイ: (沈黙) ここにはまた後で戻って来よう。先に進む。

チームはSCP-2996の収容室に移動する。

ストレート: なぁ、あそこのスキップは確か—

ダニエルズ: ああ。

ストレート: あの一件はちゃんとカタが付いたのか?

ダニエルズ: いいや、私の知る限りでは。

エージェント ストレートが収容室のドアを開ける。

インディゴ: クソッ。

ロイ: 変位室はまだ機能してるか?

ケラー: そのようです。

アリ: じゃ、収容室の中一面に飛び散ってるアレは?

インディゴ: 答えなきゃいけないのなら、例のゴーストガールでしょうね。

ダニエルズ: 爆発したのか?

インディゴ: 多分、2回死ぬっていうのは有害な反応が伴うんでしょう。

ロイ: 収容室には入れるか?

ケラー: お勧めできません。俺たちのスーツはあの中の何かには対応していません。ここの清掃時に着ないといけない防護服はもっとバケモノじみてます。

ロイ: 了解した。他を確認しよう。

チームは収容室のチェックを続行するが、全ては似た結果に終わった。全ての生物学的な異常実体は死亡したことが証明され、非生物学的なオブジェクトないし実体は不活性化している。さらに1時間の調査継続。

インディゴ: ちょっと気になることがあるんです、隊長。

ロイ: うん?

インディゴ: 何ヶ月か前に、メモを受けとりました? 例のスキップをサイト-19に移送する件について…

ロイ: トカゲか? ああ、俺はあの任務に割り当てられてたんだよ。

インディゴ: あれは移送中に81を経由しましたか?

ロイ: したな。ほんの数日間だが。

アリ: 待って、トカゲって一体…?

インディゴ: いつの事ですか?

ロイ: (沈黙) 地下だ。来い!

チームは最下層の収容階へ移動する。エージェント ケラーは収容棟の封鎖状態を解除。収容室はEuclidおよびKeterクラス実体のためのものだが、大部分は空室である。

オルマン: あのクソトカゲをここに移動しておいて、サイト職員に何も伝えなかったのか?

ロイ: 必要不可欠な職員のみだ。知れば、スタッフが緊張する傾向がある。

ストレート: 実に不思議ですなぁ。

ロイ: 黙ってろ。この角を曲がったすぐ先に ― あったぞ。

チームはある収容室に向き合っている。緑色の表示灯が付いており、収容室がまだ機能していることを示している。

ロイ: ドア開けろ、ケラー。

アリ: ちょっと隊長、待ってください。もし私たちがドアを開けてアイツがまだ…分かるでしょう。それがいつもの流れです。もしそうなったら—

ロイ: 皆殺しだな。分かってるさ。(ケラーを身振りで促す)

エージェント ケラーが、セキュリティドアを開ける。チームが収容室に入室。室内には巨大な鋼鉄のコンテナがあり、その上には酸のタンクと、その他の収容指向機器が数機乗っている。

ロイ: 入口は、あそこだ。

ストレート: なぁロイ、俺たちはな—

エージェント ロイがコンテナの扉を開く。

インディゴ: え—

アリ: どうして?

ダニエルズ: そんな—

コンテナの中に、SCP-682の死骸が見える。対象は生命の兆候を示していない。

ストレート: 有り得ねぇ。絶対に有りえねぇ。こんな馬鹿な事があるわけ…

エージェント インディゴが死骸に接近し、調査を開始する。程なく、彼は戻ってくる。

インディゴ: ええ。死んでました。

チームはしばらく沈黙する。エージェント アリが手で顔を覆う。

ロイ: なぁ、俺も突然ここが薄気味悪くなってきやがったよ。地上に戻ろう。

インディゴ: サンプル採取、してきましょうか?

ロイ: 後回しだ。

チームは地上に帰還。道中の口数は少なかった。エージェント ジュノ主導のチームと合流の後、両チームはSCP-2935アクセスサイトに自動化されたドローンを派遣し、収集した物品および情報を現実世界へ解析のために送り届けた。

[ 記録終了 ]

  • 最終更新:2016-07-22 02:19:23

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