ロングの提言-補遺O5-02


ようこそ、O5-8

私の後継者へ、

君が投票から推測できるように、最終的にSCP-001へと至る3つの選択肢があった。ワンの提言こそがまさしく唯一の選択肢であって、他は馬鹿のやることだったがな。トゥーは我々に対して事実上アナーキストであることを要求し、一方でトゥエルブは我々が東洋由来の薬を必要とする狂人の集まりだと考えていた! どちらも御免蒙る!

私たちの多くは以前から異常物を収集していたので、財団は、前身組織の少なくとも半分にとっては余り違わないものだ。残りの半分については、要注意団体の輩と同じような考えを抱いているだろう。

君はこの職務をかなり長い間続けてきただろうから、それを維持することを期待しているよ。
ようこそ、O5-9

私の後継者へ、

SCP-001は現実の再構築、それが私たちの総意だ。従って、SCP-001は現実改変である。トゥーはこの現実がいずれ必然的に世界を修正するために逆転すると主張したが、この話は有名なスクラントンの演説に似ている。とは言え、後者は逆転が現実改変者によって引き起こされると説いていた。知的存在を制御するのは難しいかもしれないが、一部の学者たちはエンジンが理論的に確率を上げるかもしれないと信じている。この見通しは希望を運ぶものだ ─ 既知の最大級の現実改変事象が逆転可能かもしれないという希望。

そして、それが起これば、世界は過去の状態へ巻き戻る -- IK-クラスシナリオがそれほど適用されていなかった、アフリカ自由国の私の故郷が、完全に。あそこはかつての世界で唯一安全な避難所だったかもしれない。その揺るぎなさはSCP-001の後に失われ、私はあまり丁重とは言えない環境で職務にあたることになった。

ワンの語る概念には余り乗り気になれなかったが、財団は遥かに良い環境だ。スクラントンのアイデアをどう実現するかを探る、或いは少なくとも実現できる人物に投資するのに好都合な場所でもある。金と人員を注ぎ込んではきたが、進捗は遅く、私は損失を取り戻せないところまで踏み込んでしまった。

だが君はできる。SCP-001は再び起こるかもしれない。君は何であれ君にできる手段で研究を続けるべきだ、私のように自ら持っていた物を君が失うような事があってはならないのだから。誰もそのような仕打ちには値しない。
ようこそ、O5-10

私の後継者へ、

財団を始めたのは13の組織だが、その全てが平等な地位にいた訳ではない。例えば、トゥエルヴの異學會は清朝の後ろ盾を持っていなかった。しかし、私の組織も同様に衰退していたのだ。我々の名は一人の魔女狩りに肖ったものだが、我々のうち誰一人として本物の魔女に出会ったことは無い。19世紀末のボルハ騎士団はむしろ要注意団体と呼ぶ方が適切な組織だった。もし私がオカルト戦争iの記憶を保持していなければ、恐らくそんな運命を辿った事だろう。

ワンが彼の偉大な計画について語った際、私は異常と戦うということに疑問を抱いていた。新世代の騎士たちは皆、前時代の者たちの影でしかなく、それは今やはっきり示された。オカルト戦争iの時、ナポレオンの機械兵団によって殺戮された私の騎士たちを思い出す。彼らはオカルト戦争や、悪魔・魔術師などと戦う準備が出来ていなかった(今でもそうだ)。ワンの提言に賛成票を投じるのは、彼らに再び忌まわしき死に様を齎すことを意味していた。彼らの最高指揮官として、私は彼らを死中へは送り込むまい。

投票結果が私の望むものでは無かった時、私は一瞬、合併の条件を反故にしてやろうかとも考えた。だがその考えは、新たに編成された財団の団結を促すエイトの提言を聞いて消え失せた。あの後、私は騎士たちのために、単なる犠牲としてでは無く、怪物に対してせめて意義ある死に様を用意してやろうと決めたのだ。

我々は皆、いずれ死ぬ。君が責任を負っている者たちのためにも、それを意味あるものにしてやってほしい。

追伸 ― 万事考慮してみると、他の前身組織の資産は、騎士たちの最後の世代が、先代の一団よりもより良いものとなることを保証してはくれている。
ようこそ、O5-11

私の後継者へ、

貴方の財団への奉仕に敬意を表して。最初の者であるが故にこの地位を与えられた私とは違って、貴方がこの地位に至るには階級制度を登りつめる必要があっただろう。貴方の美徳は、私とは違って、驚嘆に値するものだ。

オカルト戦争iにおいて、京都はダエーバイトの手に墜ちた。孝明天皇と大部分の高官たちは弑され、将軍とその部下はただ蝦夷へと逃げ延びるばかりだった。私は京都の惨禍を生き延びた数少ない者たちの一人だが、それは私が命を惜しんだからだ。私は最終的にその選択を後悔し、恥が私を塗り潰した。死さえも私を自由にはしてくれない。少なくとも、孝明天皇はこの新世界ではさほど暴力的ではない死を迎えてはいる。

北京で私が票を入れたのは、そういう理由があったからだ ― 我々は幻覚を見ているのであって、記憶処理薬が癒してくれると。実際のところは、私はただ忘れたいだけだった。だが総意は成され、私は忘却を許されなかった。私たちは共に働く運命にあり、この評議会の横に並ぶ者は他に現れないだろうとワンは言った。

少なくとも、私のようなものが他にもいると知れば、それは耐えられるものだった。スリー、セブン、そしてサーティーンは非常に肯定的な影響力を持っている。私の後継者よ、私は貴方の時代におけるO5評議会の仲間たちのことを知らない。だが彼らは誓いで結ばれた貴方の同盟者たちだ。それを忘れないでほしい。
ようこそ、O5-12

私の後継者へ、

記憶処理のことを聞いているだろうとは思いますが、その起源は財団の数多くの秘密の一つとなっています。説明させてください。

記憶処理薬は本来、錬金術師の一派である蒙一族の秘密でした。私は一族の女性と結婚し、それを作る権利を得たのです。元々、私の目的は、現在オカルト戦争iの記憶だと分かっている一連の不穏なヴィジョンを癒すことでした。

私が自分用の調合を準備する前に、イレブンは私に連絡を取り、似たようなヴィジョンを見ていると伝えてくれました。程なくして、私は同一のヴィジョンを経験している者たちが他にもおり、彼らが首都で落ち合うつもりだという事を知ったのです。一介の医師として、私は皆の回復を見届けることが義務だと考え、不要な行動を取らない方が安全だと納得させようとしました。彼らの多くは私の見解に不賛成であり、西方諸国の流儀に基づいて民主的投票をすべきだと主張しました。言うまでも無く、私の意見は却下されました。

しかし、記憶処理は違いました。ファイブは、それがSCP-001にある程度似通って、記憶を逆転させられることを有益だと結論付けました。そういう訳で、記憶処理薬は私が提言したような病の治療ではなく、異常な知識を持つ民衆を快復させるために使われ始めたのです。

残念ながら、蒙家の女家長は一族伝来の秘密が外国人に盗難されることを良しとせず、蒙一族は我々が直面した最初の要注意団体の一つとなりました。彼らの運命は義和団と同じでしたが、子供が1人か2人、調合]のための僅かばかりの知識を抱えて香港へ逃げ延びたかもしれません。

評議会の益となるように心掛けてください。…貴方がこの地位を獲得したのであれば、既に益と言えるかもしれませんが。
ようこそ、O5-13

私の後継者へ、

SCP-001は、前身組織の指導者13名だけがその効果に免疫を持っていたとされている。だがそれは不正確だ。免疫を持っていたのは12人だ。

ワンと私は何十年もの付き合いで、私は奴に山ほど借りがあった。当然、ワンが同数票を防止するための投票を私に依頼してきた時、私はそれを義務だと受け止めた。奴は欺瞞を完了するために、インドへのダエーバイト侵攻に関する話を私に吹き込んだ。もし私の把握していないことがあれば、イギリスが私の連隊を受け入れなかったことを非難する手筈にもなっていた。

君は今この称号を恥じているのではないかと思うが、もし私がいなければ、我々は三つの異なる財団に分かれてお互いに戦争状態に入ったかもしれなかったのだと言わせてもらいたい。私にとってあれはヨーロッパ人にとってもっと真剣に扱われるべき機会であり、私はそれを利用したのだ。それ以来、私は他の者たちが私のような状況に陥らないよう、償いを重ねた。

従って、君は他者の意思ではなく、君自身の意思に基づいて投票すると誓ってくれ。



> スキャン完了。40ヶ所の'SCP-001'を確認。
> 乱数生成を開始します...

  • 最終更新:2017-01-21 02:43:12

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