ロングの提言-補遺O5-01


補遺O5-(1-13): 継承のための覚え書き re: SCP-001. 表示されるファイルは、ログインしているO5アカウントに依存するものです。

ログイン資格情報の確認。管理者オーバーライド(CODE HOWLING BLACK MOON)を識別しました。全てのファイルが表示されます。

ようこそ、O5-1

私の後継者へ、

SCP-001の主たる編集者として、私は既に君が知るべきことを全て書き終えている。SCP-001以後、私たち13人だけがそれを知っており、私たちは皆それぞれの前身組織の高位役職だった。間違いなく、私たちは司令を務め、財団として結束する運命にあったのだ。

投票内容を見て分かるように、北京での会合から、SCP-001を巡って二つの異なる解釈があった。最終的に彼らの主張は投票で否決されたが、トゥーとトゥエルヴは財団史に彼らなりの跡を残した。トゥーと私の主張とは対照的に、トゥエルヴが限られた英語力のために比較的日常口語めいた言葉を使っているのは残念だがね。それでも、最初のO5評議会において率直に意見し合うための第一歩は、今後執筆されるほぼ全てのSCP記事において記憶され、称賛されることになるだろう。

財団の使命に関しては、君と仲間たちが、私たちの職務を続けてくれることを願っている。
ようこそ、O5-2

私の後継者へ、

サンタヤナはかつて言った、“過去を記憶できないものはそれを繰り返すことを非難される”。今や、世界全体が過去を記憶していない。だがそれは繰り返されるだろうか? その通りだ。

第二次世界大戦中、そこには欧州を脅かす別な独裁者が存在し、中国人はまたしても虐殺の憂き目に合ってはいなかったか? 無論、詳細は異なっているし、アメリカはその戦争を通じて一体のままだった。恐らくアメリカの内戦は君の生涯において起こったか、或いはもう間もなく起こるだろう。小規模な小競り合い程度で終わるかもしれない。ザ・ファクトリーは依然として関与せず、それでも幻想的な性質を持つ何らかの事件として。

異常による生成物は、それ自体が異常物だ ― SCP-001とこの世界も例外ではない。少しずつ、この世界は元に戻り、自らの流れを繰り返している。我々の管理下に無い(とまでは言わずとも、最小限しか管理されていない)全てのSCPにおいてこの過程は進行中なのだ。それまでは、システム上に混乱が残り続けるだろう。かつて、私は世界を元の状態に戻すよう提言したが、他の者たちは賛成せず、専制政治を確立することを選択した。私は最終的に同意した。私の見解のために戦いを続ける必要は無い。何物もこの過程を変えられはしないのだからな。

待つこと以外は、何も行動を起こす必要は無い。要するに“Keter”だ。
ようこそ、O5-3

私の後継者へ、

異常と正常 ─ それは両者とも総意の対象です。今日の異常は昨日の正常であったかもしれませんし、その逆もまたしかり。ナインが暴き出した醜聞もその一例でしょう。その根拠が筋道だったものではないと総意が見做した以上、ドラペトマニアは最早異常とは言えないのです。

では総意をSCP-001に適用してみましょう。世界の他の人々にとって、オカルト戦争は存在していません。それは異常を知る人々にとってのみ存在しています。そして異常を知る人々にとって、オカルト戦争iは存在していません。それが存在したと信じているのは13人の男だけで、それがSCP-001なのかもしれません。

ですが、評議会が私たちの総意を確立し、それが宣言された時点で、私の意見は変わってしまいました。私たちの多くは、自分たちこそが問題であることを示唆する代わりに、全ての異常な事柄に関して秩序を確立するべきだと決めたのです。これは、何が正常で何がそうでないかという世界の考え方に影響を及ぼした、数多くの合意のうちの最初の一つにすぎません。恐らく貴方は彼らが齎した世界で成長してきたのでしょう。

ですから、これを覚えておいてください。総意とは価値あるものであり、正常であるというのは総意に従うことなのだという事を。
ようこそ、O5-4

私の後継者へ、

私は過去と現在、両方の第五オカルト戦争の最前線で戦いました。公式に発表されている方の第五オカルト戦争には ― より正確には小競り合いと言うべきなのですが ― 大いに失望させられました。あの義和団はダエーバイトや時計仕掛けの崇拝者どもとは比較対象にすらなりません。ほぼ全ての他機関とカルト宗教を敵に回して尚、筋道だった社会というのは完全な戦争とは比べようがないのです。

多分、私の中の若い、血への渇望が出しゃばってきているようです。SCP-001の発生以来、頻繁に起こっている ― 北京で衝動的にトゥーの提言に賛成票を投じた時もそうでした。彼の妙な理論のことは気に掛けていませんでした。私はただ闘いたかった。既に多くの者が犠牲となり、私自身も同じくかなりの犠牲を払っています。彼らは静かな日々を迎えることなどできないのです。

しかし今や、私は年老いて、安息が私を訪れようとしている。しかし貴方は戦うために此処にいる。静かな最後を迎えないことを確実にしてください。
ようこそ、O5-5

私の後継者へ、

君は今や、制御されていない事象によって、この世界が完全な壊滅を一度は免れたことを知る者となった。そして問題の出来事が制御されていなかったがために、私たちはそれが再び機能することを保証できない。もしくは、それが私たちの有利に働くかどうか。SCP-001のような不確実性に頼ることは出来ない。

一つの種として、私たちは各々、世界中の全ての獣と大地を支配して踏みつけにした。今、かつてはただの夢だった数多くの工芸が人間によって習得されている。世界の修復とは、単純に習得すべき別の技巧に過ぎない。世界が自らを巻き戻すことが可能だと言うならば、私たちにも出来る。

私たちの資源を組み合わせれば、私が思い描いている最高傑作を現実にできる。それは既に利用されているかもしれないし、まだ構築途中かもしれない、だが準備が整えばSCP-001は最早問題にもならない。私たちの意思によって、人類は永劫を支配するのだ。
ようこそ、O5-6

私の後継者へ、

我々はSCP-001が発生したことには同意しましたが、SCP-001の発生が今回唯一のものであったかは分かっていません。それは再び起こり得るのか? それが起こるうえで、世界は破滅の瀬戸際に無ければならないのか? それはどの程度なら十分なのか? ならば現実間記憶保持はどうか ― この方が例の曖昧な妥協案よりも正確な言葉だと思いますが? これはどのように機能しているのか? 効果の複製は可能か? 疑問のリストは続くばかりです。

この特異事象の不確実性のレベルは、何としても定量化する必要があります。“Euclid”はその信念を思い起こさせるためのものであり、SCP-001についてはもっと深く知られねばなりません。私は、貴方にはそのための、科学的方法論に関する財団の主張によって培われた気力があると仮定します。収容と保護は目的には成り得ません ― 知識こそが目的なのです。しかし最初の評議会の過半数は調査を恐れ、それを放棄もしくは予防することを望んでいました。実際、どちらも問題を解決しません。

しかし、貴方はそれを解決するための役割を果たすことができます。これを見て、私がごく少ないながらも発見した物事にアクセスできるのは貴方だけですので、それを貴方の出発点にしてください。貴方が実績を出し、SCP-001のための意味あるデータを残せることを願って。
ようこそ、O5-7

私の後継者へ、

表向き、SCP-001に免疫を有していたのは13人とされている。しかし実はもう一人いる ― ジブリール・マニ。オスマン帝国の宮廷に使えていた相談役の男で、私がナポレオンを逃れコンスタンティノープルへ避難した際に出会った。彼は実に丁重な男で、キリスト世界とイスラム世界の間にある伝統的な敵意にも拘らず、私たちはすぐに友となった。私たちはSCP-001の発生までお互いに共に過ごし、気が付けば私はいつの間にかローマにいた。

現在の世界で、彼は私と連絡を取ろうと試み、私は彼が失われてしまったはずの過去の友情を記憶していることを知った。私たちは会って、オカルト戦争iに関する記憶について広範な話を交わした。私は、戦争について記憶している他の者たちが間もなく北京で開く会合へともに参加しないかと彼を誘ったが、彼は礼儀正しく断った。

ジブリールはむしろ友人や一族を守りたかったのだろう、特に中東が混沌の渦中にあると分かっていた訳だから。彼はワンと彼の所属に対して懐疑的だったが、私は彼の疑念を責めることができず、その願いを尊重した。以来、私たちは袂を分かった。私はO5-7の地位に就き、ジブリールは自分流の動機のために仲間を集めるべくイランへ帰ると言った。

彼が愛する人を守ることを望んだのと同じように、私の義務は世界に対して負うものであり、私はそれを守る。

追伸。ジブリールに敬意を表し、私は彼の存在を評議会に伝えないことにした。ジブリールと評議会が最終的に築き上げる組織が何であれ、衝突することが無いことを願う。私たちはただ保護を望んでいるだけなのだ。

  • 最終更新:2017-02-08 00:19:08

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード