セキュリティクリアランスレベル

Security Clearance Levels セキュリティクリアランスレベル
© Aelanna 2014
(訳注: このページは「2014年背景ガイド改訂」の一環として2014年1月11日に改訂されたセキュリティクリアランスレベルに関するガイドの翻訳です。旧版はこちら)

(訳注: 頻出の用語が多数出てきますが、2014/01/18現時点ではそれぞれの用語の対訳がこれらに決定されたわけではありません。)

概観

財団の職員に与えられるセキュリティクリアランスはその人物が許可される最高のレベルあるいはタイプの情報を表しています。ただしクリアランスの付与はそのレベルの情報に直ちにアクセスできることを意味するわけではありません。職員はそれぞれの部署を監督する情報開示担当者の指示のもとで「知る必要のある最小限の」情報にのみアクセスが許可されます。

レベル0 (公式用途のみ)

レベル0セキュリティクリアランスは財団が収容する異常物体・存在に関する情報にアクセスする必要のない、末端の職員に与えられます。レベル0は基本的には作戦データにアクセスしない事務、ロジスティクス担当、施設の守衛などに与えられます。

レベル1 (内部機密、Confidential)

レベル1セキュリティクリアランスは収容されている異常物体・存在に対して近いところで作業するものの、直接的ではなく、間接的もしくは情報だけに接触する職員に与えられます。レベル1セキュリティクリアランスは基本的には収容設備があるか繊細な情報を扱う必要のある施設に勤務する事務、ロジスティクス担当、守衛に与えられます。

レベル2 (最低レベル機密、Restricted)

レベル2セキュリティクリアランスは、収容されている異常物体・存在に関する情報にアクセスする必要のあるセキュリティ担当者および研究職員に与えられます。大半の研究スタッフとフィールドエージェント、収容スペシャリストはレベル2セキュリティクリアランスを付与されています。

レベル3 (極秘、Secret)

レベル3セキュリティクリアランスは収容されている異常物体・存在の起源、回収状況、長期的な計画に関するより深いデータを必要とする、上位のセキュリティ担当者、研究職員に与えられます。多くの上位の研究職員やプロジェクト責任者、セキュリティ担当者、応答チームや機動部隊隊員はレベル3セキュリティクリアランスを付与されています。

レベル4 (最重要機密、Top Secret)

レベル4セキュリティクリアランスはサイト全体、あるいは特定の情報、および財団の作戦や研究プロジェクトに関する長期戦略のデータへのアクセスを必要とする上位の管理者に与えられます。レベル4セキュリティクリアランスは基本的にはサイト管理者セキュリティ責任者、機動部隊指揮官に与えられます。

レベル5 (Thaumiel)

レベル5セキュリティクリアランスは財団内の最高位の管理職員に与えられ、あらゆる戦略上の情報と機密データへの無制限のアクセスが認められます。レベル5セキュリティクリアランスは基本的にはO5評議会員や選出された職員に与えられます。

職員の分類

職員は危険な異常物体・存在・現象への潜在的な近さに基づいて分類されます。

Aクラス

Aクラス職員は財団の戦略行動上、重要と考えられ、いかなる状況下でも怪異に直接接触することが許可されない職員です。Aクラス職員が異常存在に直接接近せざるをえない状況 (施設に収容ユニットが存在するなど) では、Aクラス職員はそのような異常存在を収容する施設周辺にアクセスすることは許可されず、常に安全な場所に居なければなりません。緊急事態のもとでは、Aクラス職員は即座に指定されたサイト外の安全地帯に退避しなければなりません。O5評議会員は常にクラスA職員です。

Bクラス

Bクラス職員は各地での財団の運営上、重要と考えられ、検疫をパスし、精神影響効果やミーム的物体の可能性をクリアした異常物体・存在・怪異への接触のみ許可される職員です。収容違反事件や財団施設に対する敵対的な攻撃が発生した場合は、Bクラス職員はできる限り迅速に指定されたサイト外の安全な場所へ退避しなければなりません。

Cクラス

Cクラス職員は、極端に攻撃的ないし危険ではない、ほとんどの怪異へ直接接触する職員です。精神影響効果やミーム性の可能性のあるものへ直接接触するCクラス職員は検疫義務に従い必要とみなされればセキュリティ担当者により心理鑑定を受けることになります。収容違反や財団施設に対する敵対的な攻撃が発生した場合は、サイト全域での収容違反やその他の破滅的な事件の場合、Cクラスの非戦闘員は施設のセキュリティ担当者の判断により安全な封鎖エリアへ報告するか退避することになります。

Dクラス

Dクラス職員は、特別危険な怪異を制御することに消耗される職員で、A、Bクラス職員との接触は許可されません。Dクラスは基本的に、全世界から暴力犯罪による受刑者、特に死刑囚から徴用されます。必要に迫られた際には、適切な状況で、それ以外の出所、政治犯や難民、その他の民間から財団が身柄を確保することを許可するプロトコル12が施行されます。Dクラス職員標準的な心理鑑定を義務付けられ、毎月の終わりに施設のセキュリティ担当もしくは医療担当者の判断のもと、少なくともBクラス強度の記憶処理か「解雇」を実施されます。施設で破滅的な事件が発生した場合、Dクラス職員は施設のセキュリティ責任者が必要と判断した場合を除き、即座に解雇されます。

Eクラス

Eクラス職員は暫定的な分類で、新たに指定された異常物体・存在・現象に対して安全を確保し初期の収容を確立する際に危険に曝される可能性のあるフィールドエージェントや収容担当者に適用されます。Eクラス職員はできる限り迅速に検疫を受け、監視され、行動や人格、精神に有害な変化が無いか検査され、ひと通りの事情聴取を受けた後、心理療法士と医療スタッフによって完治できた場合のみ、職務に復帰することになります。

スタッフの職種

これらは財団で普遍的に用いられる一般的な職種です。

施設職員 Site Staff

収容スペシャリスト Containment Specialist

財団施設での収容スペシャリストの主な役割は2つです。第1は、異常物体・存在・現象に対して安全を確保し初期の収容を確立するために異常な活動を確認し、付近の財団の収容施設へ移送することを収容チームから依頼されることです。

もう一方は、収容エンジニアや技術者から受ける依頼で、財団の施設内で、これらに対する収容設備や収容スキームの考案、精緻化、維持です。

研究員 Researcher

研究員は財団の科学的な部門で、世界中から引きぬかれた特に賢く、訓練された研究者です。化学から植物学まで、理論物理学や宇宙生物学のような秘儀的な、あるいは専門化された分野まで想像できるあらゆる分野の科学者によって、説明できない怪異をより理解し、どう扱うかを知ることが財団の研究計画の目標です。

セキュリティ担当者 Security Officer

しばしば単に警備担当 (guards) と呼ばれる財団の施設のセキュリティ担当者は、財団の計画、作戦、職員に関する物理的・情報上のセキュリティを維持する業務を行なっています。主に軍隊や法執行機関、更生施設職員から引きぬかれたセキュリティ担当者はあらゆるタイプの武器の訓練と、収容違反から敵対行動まで対応する様々な偶発事故対策の訓練を受けています。これらの職員は情報セキュリティ、例えば機密文書の置き違いを防いだり、施設のコンピュータシステムを外部の侵入から保護することなどにも責任を負っています。また、財団施設を外部敵対勢力から防衛する最前線でもあります。

戦術対策担当 Tactical Response Officer

対策チーム、あるいは戦術チームは高度に訓練され重武装化された戦闘チームで、危険な異常存在あるいは敵対的な要注意団体が関与している場合、そして敵対勢力から財団施設を防衛する際に、収容チームを護衛する役割を負っています。対策チームは主要な財団施設に常駐し即座に配置に着ける用意ができる能率的な軍事部隊です。

フィールド職員 Field Personnel

フィールドエージェント Field Agent

フィールドエージェントは財団の目と耳であり、異常な活動の兆候を見つけ出し、調査し、そしてしばしば地域の法執行機関と秘密活動を行ったり、救急サービスや行政組織のような地域のサービス機関に潜伏します。秘密部隊として、フィールドエージェントは基本的には異常物体を確認するのに必要な装備がありません。そのような事態が発生し孤立している場合は、フィールドエージェントは原則として安全に安全確保と収容をするために近隣の収容チームの救援を要請します。

機動部隊員 Mobile Task Force Operative

機動部隊は財団から選抜されたベテランのフィールド職員で構成された専門家の部隊です。機動部隊は特定の脅威に対処するために機動化され、特定の種類の異常な存在から安全を確保するため、その異常に専門特化したフィールド研究員から重武装の戦闘部隊まで含めることができます。より詳細な情報は、機動部隊の文書を参照してください。

管理職 Administration

サイト管理者 Site Director

主要な財団施設のサイト管理者はその場所で最も上位の職員であり、常にサイトの安全作業と全ての収容された異常存在と計画に対して責任を負っています。全ての主要な部門の管理者はサイト管理者に直接報告を行い、サイト管理者はO5評議会へ報告します。

O5評議会員 O5 Council Member

O5評議会は財団最高位の管理者で構成される委員会です。収容中の怪異に対する全ての情報への完全なアクセスにより、O5評議会は世界中の財団の活動全体を監督し長期戦略計画の指針を定めます。個々人の秘密性のため、O5評議会員はあらゆる異常物体・存在・現象に対し直接接触することができません。さらに、O5評議会員全員の個人情報は機密事項です。全ての評議会員は識別番号でのみ言及されます (O5-1からO5-13)。

執筆ガイド

セキュリティクリアランスについて: どう機能するのか

これまで長い間、多くの執筆者たちはセキュリティクリアランスレベルを階級として用いてきました。一方で、このようにもちいることは多くの理由から望ましくありません。基本的な問題はセキュリティです。あなたはどの登場人物にも何もかも知って欲しくはないでしょうし、必要もありませんが、しかし彼らが職務を全うするために情報にアクセスすることを望んでいるはずです。基本的な軍事の類推です。
軍隊での兵卒 (徴募兵の最下級) は非常にデリケートな潜入任務で特殊部隊が行動しているときに無線通信を扱います。彼は軍隊の階梯の最も下の位置に足をかけていますが、彼はコールサインや任務を遂行中の特殊部隊の構成といった機密情報を扱う必要があります。彼は仕事のために最重要機密 (Top Secret, レベル4) クリアランスが与えられ任務の基本的な概要文を読んでいます。
同様の軍隊での大佐 (かなりの上位階級) は新兵が基地で訓練しているあいだ代わりに自宅に居ます。彼は高い階級により多くの軍事的・政治的な機密を開示することができますが、世界の裏側で行われている秘密任務の詳細を知る必要はなく、よって彼は、高い地位にいるにかかわらず、任務を読み込んでいませんし行われていることの詳細も知りません。
これが「区分けされた情報」と呼ばれるものです。財団は秘密主義的で地球全土に広がっているため、これは日々の活動の一部なのです。さらにわかりやすく言うならこうです。
あなたがその情報を知るために要求されるクリアランスレベルを持たない限り個々のプロジェクトに対してクリアになりません、しかし単に要求されるクリアランスレベルを持っているというだけでは、相応の理由がない限り、クリアになりません。


Dクラス職員

もともと、「DはDisposable (使い捨て) のD」からその名前がついたと考えられていたため、Dクラス職員は最も長きにわたって、そして頻繁に論争の的となる伝統の一つでした。初めに、Dクラス職員は毎月の終わりに殺されるのだという発想が考えられました。これは、財団が使役しているDクラス職員の人数がこのような人命の浪費を賄うためには世界中の死刑囚監房では不十分なので、かなり困難です。

それから、多くの人が月例の「解雇」は研究員とDクラスとの間のあらゆる思い入れを減らすための偽情報だという方針を考えました。多くの人が、Dクラス職員は毎月の終わりに単に記憶を抹消され、別の場所へ移されるのだと考えました。このモデルはさらに、記憶処理は定期的に使用され、Dクラスは業務を行えないほど健康を失したときだけ (あるいは異常現象に汚染されたときだけ) 殺されるのだという考えに発展しました。執筆者の中には、クローン技術や、異常な手段でDクラスの人口を維持している、といったより風変わりな説明を信じる人もいます。創作物の中で、どの説や使用法を選ぶかは、全て執筆者であるあなた次第です。

プロトコル12は、財団が全面的に要求した場合、Dクラス職員として登用されるのに適格でない通常の人間であってもDクラスとして得られるという活動ガイドラインの中でめったに言及されません。プロトコル12へ過剰に言及することは、財団の物語にかかるには有害であると言わなければなりません。財団は人類の保護のために、極端な範囲にわたり、そして時にはグレーな一線を超えることもあるでしょうが、みだりに人命を浪費することはありません。特に無実の人間の命は。


職種と職位

財団はエージェントと研究員だけで構成される、というのはよくある誤解です。あらゆるSCPと収容されている存在の背後に、数多くの役割と役職を持つ多数の職員がおり、全てがオブジェクトの安全を保つための異なる専門領域に寄与しているのです。

  • 研究員はステレオタイプな白衣を纏った頭でっかちとして描かれる科学者です。薬学や心理学から、地理学や物理学まで、様々な分野の専門家です。彼らは実験を行い、SCPがどのようなはたらきをするのか解明しようとする職員です。研究員にもいくつもの階級があります。
    • 上席研究員 (Senior Researcher) は数十年の経験を積み、一般にチーム全体を指導する高位の研究員です。上席研究員は1つ以上のSCPオブジェクトに関する研究と試験をまとめあげる仕事を割り当てられており、少数で、互いに離れていると考えられています。
    • 一般研究員 (Regular Researcher) は十年近くの経験を積み、しばしばSCPオブジェクトの研究の特定の部分に割り当てられます。例えばSCP-173はなぜ有機物を排泄するのかを解明することを担当する研究員がいるかもしれませんし、またある研究員はそれが何でできているのか、構成物のなかに異常な物質がないかを特定しようとするかもしれませんし、またある研究員はSCP-173がどうやって誰も見ていない時に動くのかを推論しようとするかもしれません。
    • 研究助手 (Assistant Researcher) あるいは次席研究員 (Junior Researcher) は新任の研究員か、慎重な判断をするには十分な経験を積んでいない低位の研究員です。彼らは一般にチームの一員として、研究のコツを教え、指示を与えるより高位の研究職員と働きます。
  • エージェントは主に財団施設の外部で活動する職員であるフィールドエージェントのタイプの1つです。
    • フィールドエージェントの1つ目のタイプは特に諜報・潜伏エージェントで、警察署、病院やそれ以外の、彼らが事件を監視し、あらゆる疑わしい活動を上司に知らせられる異常な活動のホットスポットで勤務します。これらの職員はしばしば武装せず、深刻な異常活動を制御する装備がありません。彼らの仕事は何か奇妙な出来事が発生すれば速やかに救援を要請することです。
    • フィールドエージェントの2つ目のタイプは調査員や探偵、スーツ姿など目立たない服装の人物で奇妙な出来事が発生したと疑われる場所を調べ回り、財団が介入する必要のある状況かどうかを決定することが仕事です。彼らは基本的な武器を携帯しますが、彼らは兵士ではありません。彼らの仕事は異常が確認された場合に支援を要請することです。
  • 収容スペシャリスト (Containment Specialists) は本質的にエンジニアや技術者に喩えられます。財団の施設での彼らの仕事は、確保された様々なオブジェクトや存在を様々な収容セル、部屋、檻を建造し保守しすることです。彼らは戦闘要員ではありません。自己防衛のため、彼らは訓練を受け拳銃を携行することもあるでしょうが、収容スペシャリストの大多数はおそらくいつ何時でもパイプレンチよりも脅威になる武器を持たないでしょう。
  • セキュリティ担当者 (Security Officers) (あるいはガード, Guards) 、対策チーム (Response Team) および機動部隊 (Mobile Task Forces)
    • ガードは街をパトロールする巡査に喩えられます。彼らは発砲も逮捕も発生しない、交通事故処理や交通整理のような多くの日常的な厄介事を担当します。平均的な巡査は銀行の武装強盗や公共建築物の狙撃犯のような深刻な状況に対処する装備を持っていません。同様に、あなたの描いた通常のセキュリティ担当者はいくつかの基本的な装備を持っているだけで、敵意のあるSCPの脱走や外部の敵対者からの攻撃に対処する訓練は受けていません。
    • 対策チームあるいは戦術チーム (Tactical Team) はSWATの隊員と同等です。彼らはより洗練されたボディアーマーや数種類の武器や深刻な状況に対処する道具を持っています。同様に、重武装を携帯し、SCP-682の脱走に対処できるのは施設の対策チームです。施設のガードの仕事は支援を要請し非戦闘職員の避難を助けることであり、荒ぶる大トカゲとさしで対決することではありません。
    • 機動部隊はFBI、CIA、州兵と同等です。彼らは非常に大きな事件が発生するか、地元の法執行機関が状況に対処できない時に街の外から呼ばれて来る専門家です。より詳細には機動部隊のガイドで説明されています。一般的なルールの要点は、機動部隊は特定のサイトに縛られる必要はなく、非常に特殊であるか危険な状況に対処するために要請されたときに呼び入れられるということです。
    • それ以外の類推として、ガードは軍事基地の憲兵 (MP) のようなもので、対策チームは実際の戦闘部隊、機動部隊はシールズやデルタフォースのような特殊作戦部隊になります。
    • 一方異なる類推として、ガードは病院の看護師のようなものでもあります。対策チームはプライマリーケア医や一般開業医で、機動部隊は専門医や外科医です。
  • O5評議会員 (O5 Council Members) は財団最高位の人間で、組織全体の長期の目標、プロジェクト、戦略を決定する13名からなる評議会です。よくある間違いは、O5評議会が必要とされない状況なのに彼らが言及されることです。O5は個々のオブジェクトや存在の収容に対し、実験の認可や日常的な意思決定をしません。あなたが書類整理棚に入る必要のあるたびに、大企業のCEOに許可を求めるようなものでしょう。


  • 最終更新:2017-01-10 16:01:43

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