サーキシズムハブ1


概観

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サーキックの魔導書のページの間から発見された記章。奇妙な意味を持つ印章(及び個々のシンボル)のヴァリエーションが世界中のサーキックの遺跡で発見されている。


サーキシズム(ギリシャ語のσάρξ、すなわち"肉"に由来する)は様々な伝統、信仰、そして神格化された開祖"崇高なるカルキスト・イオン"の教えに基づく所の大きい霊的実践を包摂する、宗教/哲学体系です。信奉者は儀礼的なカニバリズム、人身御供、肉体的増強、魔術、次元操作、そして他世界存在との契約を実践します。一部のサーキサイト (*1)たちは異常な存在状態を実現し、通常の人間の肉体的限界を超越するために、有機物の操作能力を与えられています。

極めて秘密主義的であり、一般大衆は彼らの実在についての直接的知識を持っていないと思われます。例外として、壊れた神の教会は彼らを黙示録的終末と見なしています。 (*2)疾病は崇敬の目で見られ、サーキック (*3)の神殿からは膨張したリンパ節や増殖した腫瘍が供物として発見されています。サーキック・カルトは、伝染病を"弱きを淘汰し"大衆を浄化する聖別と捉えているため、積極的に病を蔓延させようとします。

財団は既知のサーキック・カルトを2つの宗派に分類しています。プロト=サーキックとネオ=サーキックです。プロト=サーキック・カルトはユーラシアにおけるほとんど孤立した地域の至る所に存在する閉鎖的なコミュニティに見出されます。信者は概して貧しく(自給自足している場合)、質素で、部外者に対し敵意を持っています。そのようなグループは近代化を避け、激しいテクノフォビア(科学技術恐怖症)を見せ、迷信と禁忌に縛られています。対照的に、ネオ=サーキック・カルトは世界各地に点在し、近代化を公然と取り入れ、科学技術に対する明らかな不安を見せません。彼らの生活は彼らが属する文化や社会的地位における他者の生活とは少し異なっています。信者は大部分が裕福な一族であり、歴史やスキャンダルにも富んでいます。プロト、ネオともに以下の概念を含む中心的な信仰を有する単一の教義に帰依しています。


 神格化
一個の人間が神格へ昇華し得るという信仰。これは、サーキシズムが崇高なるカルキスト・イオン(広義には、彼のクラヴィガルも含まれます)を神格化を経た存在と見なしている点に表れています。プロト=サーカイトにとって、神格化はいつの日かイオンを通じてのみ実現されるだろうものです。ネオ=サーカイトにとって、神格化はイオンからその権能を盗む者が現れれば、間もなく実現するものです。そうすることは彼らの権利(そうでなければ義務)です。神格化への道とは即ち力への意志です。
 意志
力への意志は人間を突き動かす根源的な力です。力(効果)の向きを働かせることで、人間はあらゆるものを征服し手中に収めようとします。一方で他の人間も同じように行動し、しばしば対立が生じます。力にとっての意思は質料にとっての形相と同じです、つまり、"欲望は万物の尺度である"。 (*4)
Theophagy(神喰らい) (*5)
神を聖餐として消費すること。サーキシズムは、この宇宙には無数の神(彼らはそのいずれも崇拝していません)が存在し、それらの存在を何らかの方法で"貪り喰らう"ことができるとしています。究極的には、信者たちはこのような寄生関係(それが文字通りの意味であろうと比喩的な意味であろうと)が彼らの魔術的な能力の源泉だと信じています。
 犠牲
プロト=サーキック・カルトの間では、これは大勢に恩恵を与えるための自己犠牲として現れるようです。ネオ=サーキック・カルトにおいてはまったく対照的で、個人が恩恵を得るための大勢の犠牲と信じられています。筋肉は損傷し、治癒した時にのみ前より強くなります。精神にも同じことが言え、因習的な信じ難い苦行に対する忍耐を養うことでより強固になります。 - 破壊と再生の輪廻。サーキシズムに言わせれば、争いは最高の師ということです。
"肉の導き手たれ"
あらゆる生命は単一の祖先(神話部門によってさらなる研究が行われています)から発生したと信じられています。信者はこの共通祖先 (*6)が肉体的な増強(すなわち"Lihakut'ak/リハクタァク")への鍵と捉えています。更には並外れた遺伝学への理解を暗示しており、神秘主義的なベールに包まれています。有機体を導き、啓発することはサーカイトの正道です。

プロト=サーカイトたちはイオンが神格化に至る過程にあり、彼の変態が成就した暁には、この"損なわれた、死産の"宇宙は破壊され、"Ikunaan/イクナーン"として知られる楽園へと作り変わると信じています。楽園では多くの魂がようやく救済され、歓喜に包まれます。ネオ=サーキック・カルトの解釈はプロトのそれとは著しく異なるものです。イオンは既に神格化を果たしており、人はイオンのようになるために励むべきであり、力の獲得、技能の開発、人の潜在力を制限する道徳の戒めからの解放を通じて神々の如き存在に成るべきである、としています。

サーカイトはウラル祖語を中心に、インド・ヨーロッパ語、γλῶσσαχάος (*7)が混じり合った固有の言語で読み書きを行います。サーキシズムの実践者(すなわちサーカイト)は、実際には自らを"サーキック"とは呼びません - これは古代メカーナイト (*8)たちが彼らの敵に対し、侮辱として使った言葉です。彼らの本当の名前だと思われ、それが世界オカルト連合と、後にプロジェクト:シトラ=アキュラの一環として財団で用いられました。実際には、サーキック・カルトは彼らの信仰体系を Nälkä/ナラカ (*9)と呼びます。関連カルトに潜入している時、財団エージェントはどんなことがあっても"サーキック"もしくはその派生語を使ってはいけません。

メカーナイトの専門用語を採用することで、財団とGOCは"FLESH/MEKHANE"という壊れた神の教会の宇宙的物語 (*10)を意図せず受け継いでいます。これはサーキシズムの引き起こしたことを不正確かつ大まかに単純化したものです。当文書では過去の誤りを認め、訂正を心掛けつつも、"サーキック"(とその派生語)を財団の標準語彙として留めています。

最後に、財団とGOCがサーキシズムの引き起こしたことやその信者の意図を一端しか把握していないという点が危惧されます。入手できる情報を基に推測されたサーキック・カルトの目的は、XK-クラス世界終焉シナリオの可能性を含むSK-クラス支配シフトシナリオに相当します。

既知のアノマリー

直接的オブジェクト:

"SCP-2075は現在63歳の白人系男性であり、元はGRU"P"部局に警備員として雇用されていたアレクセイ・クラフチュフ(Aleksei Kravchuv)です…
"SCP-2095はエーゲ海の不毛な無人島・ギャロス島に位置する、大部分が地下に埋もれた寺院です…"
"SCP-2133は北部ウラル山脈に位置する無名の村です…"
"SCP-2191はルーマニアの奥深いホイア森林内に位置する寺院です…"
"SCP-2309は薄い真鍮の層で包まれた鉄のブロックから造られた、ジョージアの███████地方の█████の峠道の谷を通る部分で左右の岩壁の間に建てられた高さおよそ20 m、厚さ5 mの壁です…"
"SCP-2406は高さ93m・重さ約210トンの機械的オートマトンです…"
"主にソ連崩壊後に成立した国々において、異常犯罪組織およびサーキック・カルトとして活動するGoI-0432("ハンターの黒きロッジ")に関連したいくつかのアノマリーがSCP-2408に指定されています…"
"SCP-2430は故アドルフ・ヒトラーと肉体的に同一の外観を持つヒト型実体です…"
"SCP-2478はHomo sapiens sapiensの異なる表現型を指します…"
"SCP-2480はマサチューセッツ州███████に存在する次元的な異常です…"
SCP-2481(未訳)
"SCP-2481は、中華人民共和国河南省████████の商王朝(紀元前1600年~紀元前1046年)の遺跡の地下20メートルに存在する直径およそ50メートルの球状の空間です…"
"SCP-2510は、地理的にはケルゲレン海台として知られる、大部分が深海に沈んだ機械です…"
"SCP-2688はクウェートのブビヤン島にある人口135人の小さな農村です…"
"SCP-2714はベルギー人アーティストのジョルジュ・レミが著した1968年のグラフィック・ノベル、“タンタンの冒険旅行: シドニー行き714便”のコピー本です…"
"SCP-2815はハンガリーのヘヴェシュ県にある███村の住人の大部分を構成する、異常な同族内結婚コミュニティを指します…"
"SCP-2833は、個体ごとに独特の外観を有するものの、全て遺伝的に同一な人間男性の集団です…"

要注意文書:


Letters from Benares

Of Dragons and Serpents


The Day of the Dragon

The Iron Wolf


Too Slow

文化と構造

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故コルネリウス・P・ボドフェル3世(カルキスト・スルキスク)、アディトゥムの目覚めの前首領。

サーキシズムは信仰だけでなく、秘密裏に受け継がれてきた言語、伝統、そして社会規範(その一方で、表面上は彼らが居住する土地の支配的な文化を取り入れています。)といった古くからの文化をも包含する体系であると理解することが重要です。サーキックの心理を理解するためには、彼らの精神が異質な社会環境によって形成されるということを心に留めなければなりません。例えば、社会の常軌から著しく外れていると見なされる振る舞い(殺人、拷問、強姦、etc)は、サーカイトたちの間ではとても好ましいことです。 (*11)

ネオ=サーキック・カルトのメンバー間の手紙が解読され、宗教的ヒエラルキーの他にもかなり複雑なカースト制度があることが明らかになっています。家系の形をとるそれは、ネオ=サーカイトにとって (*12)血統として重要視されているようです。 - 婚姻によって盟約を結ぶ隠された貴族階級であり、有力なサーカイト一族(信者からは"高貴なる血"、もしくは"黒き血" (*13)と言い表されます。)の基盤です。サーキシズムの家に生まれたものは通常、注意深く選別され、新しい血として迎え入れられます。

サーキシズムにおいて、カルトと一族の間に線引きをすることは困難です。部外者の勧誘は、サーカイトが労せずして信者数の維持を行えるため滅多に必要とされません - 彼らの生殖能力と健康は近親交配による影響を受けないようです。非カルキスト(カルキストや生物学的不死者たる上位個体)のサーカイトでさえ人間の平均より著しく低い死亡率 (*14)であり、100歳前に死ぬことは稀です (*15)(暴力沙汰や事故が起こらない限り)。

データは少なくともこの3000年間、サーキック・カルトにおいて階級構造がほぼ変わらず維持されていることを示しています。最上位に当たる2つの階級、Ozi̮rmok (崇高なるカルキスト)とKlavigar (上位カルキスト)は聖典と太古の文書以外では確認できておらず、それらの階級が本当に現代のサーキックヒエラルキーの一部なのか、それともほとんど神話として扱われているのかの識別を困難にしています。標準的なヒエラルキー(最高位から最下位まで)は以下の階級から成り立っています。

Ozi̮rmok/オジルモーク
崇高なるカルキストとして知られています。予言者イオンだけに許された最高階級です。イオンは文献の至る所で論じられています。
Klavigar/クラヴィガル
"上位カルキスト"として知られています。おおよそ聖人と類似しています。4人のクラヴィガルの名前が現在知られています。ネオ=サーカイトにとって、先祖がクラヴィガルであると主張することは一般的です。"歴史"小節の聖人伝の項を参照することで各クラヴィガルについての情報が得られます。
Karcist/カルキスト
サーキック組織における宗教的かつ世俗的な指導者層です。カルキストは生物学的に不死であり、様々な形状 (*16)と超常能力を持っていると考えられています。彼らは複雑なフェモロンの放出を介してHalkost/ハルコスト (*17)を操ることができると理論付けられています。クラヴィガルオジルモーク も類似する支配力を行使すると想定されています。
Võlutaar/ヴォルタール
カルキストの助言者です。理由は不明ですが、プロト=サーキックにおいては主に女性がその地位に就きます。
Zend/ゼンド
サーキックヒエラルキーの中層です。オリン とは異なり、力と庇護が与えられる階級です。
Orin/オリン
サーキックヒエラルキーの最下層です。サーキック血統でない信者はここから始まります。



  • 最終更新:2017-02-17 22:42:52

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